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なでしこジャパン、SheBelieves Cup第2戦の地、ナッシュビルに到着
2023年02月19日
ブラジル女子代表との一戦から一夜明けた2月17日(金)、なでしこジャパン(日本女子代表)は午前にトレーニングを行い、SheBelieves Cup第2戦の地、テネシー州ナッシュビルへ移動しました。
気温30℃に迫る天候の中行われたトレーニングでは、前日の試合で先発した選手はジョギングやストレッチなど、リカバリー中心のメニューをこなしました。他方、途中出場もしくは出場の無かった12選手はウォーミングアップで3人1組のリフティング等を行った後にパス&コントロールに取り組み、ダブルボックス(ペナルティエリア2つ分のサイズのコート)での5対5+GKのゲームと、短時間の中でメリハリを持って練習を進めました。ゲームでは狭い中でもシュートを放つためのスペースを作るべく、選手は足を止めずに多くアクションを起こし続けます。前日の試合でチームが無得点に終わった中、よりゴールへと直結する動き出しを頭と身体に染み込ませました。
午後は第2戦の地、ナッシュビルへ飛行機で移動。温暖な気候だったオーランドからうって変わり、ひと桁台の気温が続くナッシュビルに降り立った際は、その寒暖差に皆一様に表情をこわばらせていました。異なる気候の中でもしっかりとコンディションを維持し、試合に向けた準備が必要となりそうです。
第1戦が黒星となったチームですが、続く2戦目ではFIFAランキング1位の座に君臨し続けているアメリカ女子代表と対戦します。ブラジル戦の反省を短期間で修正し、再びの強豪国との対戦に備えます。
選手コメント
DF #6 石川璃音 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
(初招集で)試合の中でまだ他の選手と関われていませんし、自分の性格やプレースタイルも知らない選手が多いと思うので、まずは知ってもらえるようにしたいです。自分からコミュニケーションを取っていきたいと思います。昨日試合を見て、やっぱり(熊谷)紗希さんは海外でプレーしている同じポジションの選手として、足の速い海外の選手に対してどのように予測してプレーしているかは勉強になります。背後の対応がよくて、ヘディングも前に落ち着いて跳ね返しています。一方で試合を見て、自分の守備がどれだけ海外の選手相手に通用するかを実際にプレーして感じたいというワクワク感も高まっています。出番があるかわからないですが、いつ出ても自分のストロングを出せる準備はしています。自分は今回初招集ですが、ワールドカップのメンバーに入ることを目指しているので、そこに一歩でも近づけるようなプレーを見せたいです。
MF #7 宮澤ひなた 選手(マイナビ仙台レディース)
チームとしてもライン間でボールを受けて攻めていくことを狙いとして持っていた中で、自分自身もそこに立ち続けることは意識して試合に入りました。チームとしても、前回の遠征よりもそこにボールが入る回数も増えたと思いますし、自分も前を向いてプレーできる回数は増えたと思います。ただそこからどうゴールに行くか、ゴールに対する迫力を出していくかという点ではまだまだ足りないと感じています。そこが勝負を決めるところなので、こだわってやっていかなければいけません。これからもっと厳しい戦いが増えていく中で、細かいところにこだわり続けないと、得点や試合に勝つことにつながらないと感じています。得点が入らないことは前の選手としても責任を感じていますし、前にボールが入ったときに攻撃の厚みを出していきたいです。自分自身も前を向いた後にパスという選択肢が多かった中で、そこをもうひとつドリブルで相手の前に入っていったりと、一つのアイデアで変わってくると思います。もっとゴールへの迫力を出していかなければいけません。短期間で3試合ある中で、次こそは得点が欲しいですし、しっかり勝ち切るための大事な試合になります。短い時間ですが良い準備をして臨みたいです。
MF #8 長野風花 選手(リバプールFC/イングランド)
昨日の試合は、自分たちがしっかり決めきるところを決めて勝たなければいけない試合でした。失点シーンだけではないですが、自分たちの(ボールの)失い方が悪く、失点につながるプレーになってしまいました。こういう試合をしていたら大事なところで勝てないなと感じましたし、反省するところが出たので、繰り返さないようにみんなで話し合ってできればと思います。個人的にはもっとボールを奪い切るプレーや、剥がされずについていくプレーをもっとやって、日本に試合の流れを持っていけるような守備をすることが必要だと思っています。
私たちはワールドカップで結果を残すために成長している最中だと思っていますし、いろいろなことにチャレンジしながら力強さを出していきたいです。これまでも相手陣地の良いところまで攻め入って、ゴールに向かうぞというとき、そのここぞというときに失速してしまう感じがありました。私個人としてもチームとしても、もっとシュートを打っていきたいです。
MF #20 藤野あおば 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
チームで積み重ねてきたこととして、以前よりもプレスのタイミングは掴めてきた印象を持っています。ただ個人としては仕掛けることがより自分の良さとして毎回何度かは出せている中で、最後シュートを振り切る、チャンスを逃さないことはもっとこだわってやっていく必要があると思っています。前を向いたときに、プレスがガッチリはまると相手も対人の強さを発揮しますが、相手が複数いるその間をドリブルで仕掛けていくと相手も足を出しづらそうで、プレスに迷いがあるなと試合の中で感じていました。ボールを持ったらまず仕掛けようというのは、そういうところからも意識としてあります。
ブラジルは日本国内では考えられないシュートレンジから打ってきたりと、可能性が低くてもシュートを打ってきます。打たないとゴールに入る可能性もないと、昨日の試合でかなり考えさせられました。むやみやたらに打つこととは違いますが、正面にゴールが見えたときに、シュートの選択肢があるからこそ(マークやスペースが)空いてくるところもあると思います。ブラジルの選手と対戦して、彼女らには常にシュートの選択肢があることをプレーしながら感じました。それがあるかないかでディフェンスの仕方も変わってくるので、前線の選手の距離も変わってくると思います。
2023 SheBelieves Cup
大会期間:2023年2月16日(木)~2月22日(水)
会場:アメリカ/Exploria Stadium、GEODIS Park、Toyota Stadium
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