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第13回全日本女子フットサル選手権大会 伊藤雅範フットサル日本女子代表監督が今大会の展望を語る
2016年10月27日
第13回全日本女子フットサル選手権大会が10月28日(金)に北海道札幌市で開幕し、各チームが3日間にわたって日本一の座を懸けて戦います。開幕を目前に控え、フットサル日本女子代表の伊藤雅範監督が今大会の展望を語りました。
今大会は実績のあるチームや若くて勢いのあるチームなど多士済々で、各グループの1位を予想することは非常に難しいです。
特に予想が難しいのがグループAだと思います。その理由の一つとして、FC甲山レディース(開催地/北海道)の力が計れないという点があります。今年も北海道での開催で、毎年地元のチームに“地の利”を感じます。実際に今年1月に北海道で開催された全日本ユース(U-15)フットサル大会では、準決勝に残った4チームのうち3チームが北海道のチームでした。それくらい道内で圧倒的な力を発揮することがあります。
レティッツァ フェンミニーレ(中国/岡山)は、中国地方ではほぼ敵なしのチーム。メンバー オブ ザ ギャング(東海1/三重)も実力がすごくあるチームで、中でも伊藤姉妹は面白い存在です。姉の伊藤千咲選手は東海大会でも得点を量産。チームの戦い方もはっきりしているので、勢いに乗れば1次ラウンドを突破する可能性があります。
レオグラスタ(関西2/大阪)は、日本代表でチームのエースでもある櫻田未来選手が7月に骨折、さらに選手層が決して厚くないのが不安要素と言えるでしょう。ただし、ケガから復帰した櫻田選手に加え、左利きの上本唯由選手も簡単に止められる選手ではありませんし、実力はグループA屈指と言えるので、その不安要素を払拭できるかがポイントになります。
グループBは、SWHレディースフットサルクラブ(関西3/兵庫)とビークス トーキョー レディース(関東1/東京)が頭一つ抜けていると思います。SWHは国内ナンバーワンのGKの山本彩加選手を擁し、日本代表歴のある坂田睦選手も健在です。今シーズンはここまで低調ですが、前回大会の優勝の意地を見せてほしいです。ビークスは、前身のFUN Ladies時代に5連覇を果たした経験があり、この大会での勝ち方をよく知っているチームです。10番の吉林千景選手という絶対的なエースがいるのもチームとしての強みです。FC甲山と同じ理由で、サフィルヴァ コルミージョ(北海道)からも目が離せません。
グループCは、一試合目のアルコイリス神戸(関西1/兵庫)とサイコロ(関東2/埼玉)が事実上のベスト4決定戦になるかもしれません。ただし、唯一の高校チームである常盤木学園高校(東北2/宮城)の実力は未知数です。サッカーをメインにしているチームですが、その常盤木学園がフットサルを主戦場にしているチームを相手にどこまでやれるかは興味があります。
フットサル対サッカーの構図はグループDでも見られそうです。昨年の準優勝チームである福井丸岡ラック(北信越1/福井)が準決勝進出の本命ですが、歴史のあるサッカーチームのFCアレグリ・カミーニョ(九州/佐賀)がそこにどう立ち向かうか。さらにユニアオレディース(東海2/愛知)にも十分チャンスがあると思います。キャプテンの森本ゆう子選手はフットサルの特性をよく理解していますし、チームをいい方向に導いていける選手です。このグループも状況によっては、かなり混戦になると予想しています。
短期決戦ですし、どこが勝っても、負けても不思議ではありません。僕がフットサル日本女子代表監督になってから初めての全国大会なので、どのチームが栄冠をつかむのか、大会の開幕を心待ちにしています。
第13回 全日本女子フットサル選手権大会
2016年10月28日(金)~30日(日)
北海道/北海きたえーる
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