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静岡産業大と早稲田大が決勝進出! 第30回全日本大学女子サッカー選手権大会
2022年01月05日
第30回全日本大学女子サッカー選手権大会の準決勝が1月4日(火)、東京都・味の素フィールド西が丘で行われました。6日(木)に開催する決勝は、前回大会準優勝の静岡産業大学(東海第2代表)と2大会ぶりの決勝進出となった早稲田大学(関東第3代表)の対戦カードとなりました。
第1試合マッチレポート
静岡産業大学 1-1 (前半1-0、後半0-1、延長0-0)、 PK4-3 山梨学院大学
互いに初優勝を狙う、静岡産業大学対山梨学院大学の対戦。
序盤から静岡産業大学の猛攻が続き、コーナーを獲得するも得点に至りません。主導権を握った静岡産業大学は前半6分、三輪玲奈選手がサイドを突破し、グラウンダーのクロスに中川瑚々選手が押し込み先制点を挙げます。その後静岡産業大学の森田和御伽選手が宮下愛深選手にスルーパスを出し、キーパーとの一対一となり決定機かと思われましたがオフサイドの判定。さらに18分、静岡産業大学の森田選手が裏に抜け出しチャンスを作り出しますが、山梨学院大学の嶋田華選手の固い守備により阻まれます。その後は両大学互いに譲らない展開が続きます。なんとしても一点を返したい山梨学院大学はサイドからの攻撃やセットプレーを起点として敵陣に攻め込みますが、得点には繋がりません。拮抗した状態が続き、そのまま静岡産業大学が1点のリードを守ったまま試合を折り返します。
後半開始直後、またも静岡産業大学がサイドからのクロスで好機を演出します。負けじと山梨学院大学も攻撃に厚みをかけ、6分には岩下胡桃選手が最終ラインから駆け上がりロングシュート、9分にはサイドの上田佳奈選手から上がったクロスに浜田芽来選手が合わせるなど積極的にゴールを狙う山梨学院大学ですが、いずれも決め切ることはできません。31分に静岡産業大学がペナルティーエリア付近でフリーキックを獲得しゴールに迫るも、飛び出した山梨学院大学GK伊藤楓選手がボールをキャッチ、パントキックからカウンター攻撃となります。山梨学院大学の猛攻が続く時間帯となり、39分に木許和心選手が上げたクロスに浜田選手が合わせ、貴重な同点弾を挙げます。試合は1-1と振り出しに戻り、なんとしてでも追加点を獲りたい両大学でしたがそのまま後半終了し、試合は延長戦へと突入します。
迎えた延長前半、開始直後から静岡産業大学、山梨学院大学共に相手ゴールに迫る展開が続きます。
同点で迎えた延長後半両大学譲らず、延長後半アディショナルタイムには静岡産業大学が相手陣地深くでフリーキックを獲得します。しかし山梨学院大学の硬い守備に弾かれ、追加点とはなりません。さらに試合終了間際に山梨学院大学嶋田選手が枠内シュートを打ちますが、静岡産業大学GK河合茉奈選手の好セーブ。試合終了のホイッスルがなり、試合はPK戦へ突入しました。
PK戦4-3の末、静岡産業大学が勝利し、前回大会に引き続き、決勝に進出しました。
第2試合マッチレポート
早稲田大学 1-0 (前半1-0、後半0-0) 筑波大学
日本一奪還を目指す早稲田大学と8大会ぶりの決勝進出を狙う筑波大学との対戦。
前半立ち上がりから早稲田大学が攻め込み、何度も筑波大学のゴールを脅かします。4分、早稲田大学の船木和夏選手が吉野真央選手にスルーパスを出しますが、合わせることができません。その後も早稲田大学のスピードを活かした攻撃を、筑波大学の固い守備によってゴールに鍵をかけます。11分、右サイドから蔵田あかり選手がドリブルで駆け上がり、ゴール前にクロスを上げ、混戦となるも筑波大学が弾きます。筑波大学は懸命な守備からカウンターで早稲田大学のゴールに迫り、早稲田大学に脅威を与えます。18分、早稲田大学の中盤でのバックパスを筑波大学の千葉玲海菜選手がカットし、シュートを放ちますが惜しくも枠外となります。さらにその後、筑波大学は稲富真菜選手から千葉選手へスルーパスを出しますが、早稲田大学が封じます。その後はまた早稲田大学が主導権を握り、前線の高橋雛選手や蔵田選手を中心に筑波大学のゴールに攻め込みます。そして前半終了間際の45分、中央から並木千夏選手がサイドの船木選手に展開。そのままゴール前にクロスを上げ、吉野選手がヘディングで合わせ、早稲田大学が先制し、1-0で前半を折り返します。
後半開始早々、早稲田大学にチャンスが訪れます。船木選手がサイドを突破し、高橋選手にスルーパスを出しますが、筑波大学GK清村珠幸選手が冷静な対応でキャッチします。6分に早稲田大学は右サイドから蔵田選手が突破し、アーリークロスをあげるが追加点には繋がりません。その後も早稲田大学の猛攻は続き、10分11分と立て続けに決定機を作ります。筑波大学はカウンターでチャンスを作ろうとしますが、ゴールに迫るまでは至りません。21分に早稲田大学は低い位置からブラフシャーン選手が前線の高橋選手に繋ぎ、途中出場の三谷和華奈選手にボールが渡ります。クロスをあげますが筑波大学の固い守備がゴールを許しません。その後も早稲田大学の攻撃は続き、29分三谷選手がシュートを放ちますがクロスバーにより阻まれます。その後筑波大学も攻撃を仕掛け、蓮輪真琴選手の強烈なシュートは惜しくもポスト左に外れます。その後スコアは動くことはなく、早稲田大学が決勝への切符を掴み取りました。
1月6日(木)13:00~静岡産業大学 vs 早稲田大学
コメント
本田美登里 監督(静岡産業大)
試合内容が良かったのは、最初だけでした。得点後はほぼ山梨学院のロングボールへの対応に追われた90分+延長戦でした。相手のプレスを怖がり、つなぐのではなく、クリアが多くなり、自分達の目指してきたものが出せませんでした。その中でもGK河合を中心にギリギリのところで守れたことは昨年から成長したところだと思います。決勝戦に向けてコンディションを整えて、今年一年トレーニングして来たことを出しきりたいです。
FW #8 三輪玲奈 選手(静岡産業大)
試合の入りが良く、早い時間に先制点を取れたことは良かったですが、その後は徐々に相手ペースになってしまい、"繋ぐ"という自分達のサッカーが出来ませんでした。6日の決勝では、昨年準優勝という結果で、笑顔で終われなかった為、この一年間日本一を目指して取り組んできたものを全て出し、静産大のサッカーをして絶対に勝って笑顔で終わります。
後藤史 コーチ(早稲田大)
準決勝、筑波大学との試合は、厳しい試合になるだろうと想定していましたが、やはり非常にタフな試合でした。風下になった後半は、守備陣をはじめ全員で身体を張ってよく耐えてくれたと思います。6日の決勝戦は、昨年も決勝進出をしている静岡産業大学です。何よりも楽しむことを忘れずに、挑戦者として決勝の舞台に挑み、早稲田のサッカーを体現したいと思います。
GK #1 近澤澪菜 選手(早稲田大)
苦しい時間帯もありましたが、試合開始から終了まで集中力を切らさず全員で戦うことが出来たのが今日の勝因だと思います。日本一まであと1つのところまで来ました。決勝でも早稲田らしく、熱く、粘り強く戦って優勝します。最後の最後まで、応援よろしくお願いします。
大会概要
第30回全日本大学女子サッカー選手権大会
大会期間:2021年12月24日(金)~2022年1月6日(木)
会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、味の素フィールド西が丘(東京都北区)
公式Youtube(https://www.youtube.com/channel/
UCh_0JA9LCXCRp3G2uj1dOkQ)にて、全試合ライブ配信予定です。
当日の試合速報は全日本大学女子サッカー連盟公式Twitter(@_juwfa)で行います。
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