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広島が2-1で鹿島を破り3度目の日本一に輝く! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2018 ファイナル
2018年12月16日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2018 ファイナルが12月15日(土)、埼玉スタジアム2002で開催され、東西の王者である鹿島アントラーズユース(茨城)とサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)が日本一の称号を懸けて激突しました。
鹿島アントラーズユース 1-2(前半0-1、後半1-1)サンフレッチェ広島F.Cユース
試合は慎重な立ち上がりとなりましたが、サイドを中心に攻撃を組み立てた広島が徐々にゴールに迫ります。17分に左サイドのMF東俊希選手(#11)のクロスからMF桂陸人選手(#10)がヘディングシュート、その8分後にはDF山﨑大地選手(#8)の右サイドからのクロスをFW鮎川峻選手(#19)が頭で合わせますが、いずれも鹿島GK山田大樹選手(#1)に阻まれます。一方の鹿島は、33分にMF前田泰良選手(#10)がドリブル突破からシュートを放つ場面はあったものの、なかなかシュートに持ち込むことができません。
スコアが動いたのは37分でした。左サイドの東選手が右足に持ち替えて中央へクロスを送り、このボールに反応したのは2年生FWの鮎川選手。放たれたヘディングシュートは右のゴールポストをかすめながらゴールネットに突き刺さり、広島が待望の先制点を手にしました。先制から1分後のMF松本大弥選手(#4)の強烈なミドルシュートは相手GKに防がれましたが、主導権を握ったまま試合を折り返します。
前半の勢いそのままに攻める広島は、52分にDF鈴直樹選手(#5)の左CKのこぼれ球を松本選手がシュート。相手DFのハンドによりPKを獲得します。これをMF大堀亮之介選手(#14)が落ち着いてゴール左に決めてリードを広げます。
2点を追う鹿島は選手交代をしながら反撃を試みます。すると64分にMF小沼樹輝選手(#8)のFKを途中出場のFW杉山眞仁選手(#11)がファーサイドで詰めて1点差に詰め寄ります。その後も同点を目指す鹿島が攻め、広島がしのぐ展開が続きます。72分に右サイドのDF結城将貴選手(#2)がカットインしてシュート、88分にはDF佐々木翔悟選手(#7)のクロスを結城選手が頭で合わせますが、いずれも枠を捉えることができません。後半アディショナルタイムの杉山選手のヘディングシュートも広島GK佐藤海斗選手(#1)がセーブし、鹿島の猛攻をしのぎ、広島が2-1で勝利。広島は2012年以来3度目の優勝を決め、4万6164チームの頂点に立ちました。
なお、大会MVPは先制ゴールの鮎川選手、MIPは前田選手が受賞しました。
監督・選手コメント
熊谷浩二 監督(鹿島アントラーズユース)
2失点でプランから外れてしまいました。(広島の攻撃を)少し受けてしまったというというのが正直なところ。いこうとする選手とポジション的に受けてしまった選手がいて、前半はチーム全体のベクトルが合いませんでした。後半も立ち上がりに失点してしまい、交代選手を使いながらゲームを進めるというプランが崩れました。このチームは最初、あまり期待されていないと言われるようなチームでした。ただし、私自身は個人個人の可能性を感じていました。どう同じ方向を向かせるかという中で、少しずつ結果を残しながら徐々にここまで来ました。ここまで来られたという成長の部分と、やはり足りなかった部分に目を向けて次のステップへ歩んでいってほしいです。
MF #10 前田泰良 選手(鹿島アントラーズユース)
先行されてしまったことが反省点の一つです。後半は切り替えて1点ずつ取っていこうと話していましたが、2失点目を取られてしまいました。後半盛り返すことができましたが、勝ち切れなかったのは自分たちの弱さだったと思います。堅い守備から泥臭く点を取ることで少しずつ勝ってきたので、最初に失点してしまったことが大きかったです。1年間の積み重ねが出なかったというのはあります。最初は残留を目標にしてきて、ここまで来れたのが奇跡的というか、素晴らしいことです。勝てなかったことは悔しいですが、ここまで来られたのは仲間や親、サポーターも含めて見えないところでも支えてもらった結果だと思うので、そういう方々への感謝を忘れずに次のステップでも努力を重ねていきたいです。
沢田謙太郎 監督(サンフレッチェ広島F.Cユース)
やることが分かっていても実行することは難しい、こういう大きな舞台で選手たちはよく力を発揮してくれました。勝てたことは選手たちの自信になると思います。森山(佳郎監督)時代、またその前からサンフレッチェのユースは一目置かれているチームとして着々と実績をつくり、選手も輩出してきました。選手がサンフレッチェのユースにいきたいと思わせるには、活躍することは大切だと思っていました。ただそれは簡単ではなかった。監督1年目のときの選手たちが一番力がありましたが、力があってもチームの力にならないと活躍できないと改めて思いました。ユースはそういう力を結集して今までこういう場に立っていたんだと思い、やり続けてきました。今年はリーグも含めてきつい時期を越えて、最終戦で優勝を決め、今日も危ないシーンがたくさんありました。最後、なんとかみんなで優勝できたという意味では、今までサンフレッチェが大事にしてきたものを少しでもつなげることができるのではないかと思い、少し安心しています。
MF #4 松本大弥 選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)
いろいろな先輩が見に来てくれた中で、成長を見せたいと思っていたことが結果につながってよかったです。厳しい練習もたくさんあって、それを乗り越えてこの日本一の景色を見ることができました。プレミアリーグが毎週あって、1、2年生のときは試合に出られるように頑張ろうと思っていました。3年ではキャプテンとして自分が引っ張っていかないといけないという気持ちが強かったので、厳しい練習も乗り越えることができ、ハードワークや粘る部分はレベルアップしました。ボールを握る部分はまだまだでしたが、シュートブロックで体を張るシーンだったり、みんなで粘ることができた。終盤は攻め込まれましたが、体を張れば大丈夫と話し合っていました。クラブユースの大宮アルディージャユース戦で最後の最後で失点して敗れてしまったので、集中力は高まっていたと思います。3年間の集大成としてみんながいいプレーができて、優勝できました。この舞台を経験できたことは自分の成長につながると思いますが、ここで満足しないように頑張っていきたいです。
高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2018 ファイナル
日時: 2018年12月15日(土)13:00キックオフ(予定)
会場: 埼玉スタジアム2002
対戦: 鹿島アントラーズユース(EAST優勝チーム)対 サンフレッチェ広島ユース(WEST優勝チーム)
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