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阪南大高が高体連のライバルを撃破し、勝点3を得る 高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2018 WEST第15節
2018年10月09日
ピックアップマッチ
阪南大学高校 4-2(前半2-2、後半2-0)東福岡高校
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグWESTは6日(土)に第15節を開催し、阪南大学高校(大阪)と東福岡高校(福岡)が対戦しました。
先手を打ったのは、残留のために勝点3が欠かせない9位の阪南大高でした。FW和田育選手(#6)の「同じ高体連同士。前期は守備で頑張って引き分けだったので、後期こそは自分たちから仕掛けて勝ちたかった」という言葉を体現するかのように、序盤から積極的なプレーを披露。6分には左CKのこぼれ球をMF中村成龍選手(#10)が豪快にたたき込み、均衡を崩しました。以降も前線からのアグレッシブな守備で見せ場をつくりましたが、濱田豪監督が「ボールが動くのを見るだけになった時間帯に、簡単に失点してしまった」と悔やんだように29分と32分に連続失点し、逆転を許しました。
出足でつまづきながらも、すぐさま試合をひっくり返した東福岡ですが、「得点後に失点する試合が多い。良い流れを途切れさせずにもう一点取れるようにならなければいけない」とMF牧山晃政選手(#16)が振り返ったようにチームの勢いは続きません。阪南大高はそうした隙を逃がさず、40分には自陣でのクリアボールを大きく前線に展開。DF裏に落ちたボールをFW島田龍之介選手(#9)が上手くコントロールし、落ち着いて同点弾を決めました。
後半も前半同様に試合の入りが緩くなった東福岡の隙を阪南大高が狙います。47分には自陣でのボール奪取から和田選手が中央をドリブルで突破。相手ゴール前に入ったタイミングで右サイドにボールを展開すると、スペースに走り込んだFW髙津成央選手(#14)がゴール左隅に決めました。
ここからはオープンな打ち合いが繰り広げられ、59分には東福岡が左サイドから決定機をつくります。クロスのこぼれ球を途中出場のFW大森真吾選手(#9)がダイレクトで合わせましたが、クロスバーに阻まれ、得点には至りません。互いに見せ場をつくりながらも決定打には至らない場面が続きましたが、79分には再びカウンターから阪南大高がチャンスをつくります。自陣右から放ったDF北村隼選手(#4)のロングフィードに反応した和田選手がゴール前に抜け出すと、GKとの1対1を冷静に決めて勝負あり。ゴールラッシュとなった高体連対決を制した阪南大高が残留への望みをつなぎました。
監督・選手コメント
濱田豪 監督(阪南大高)
アタッキングサードまでボールを運ばれると太刀打ちできないと考えていたので、びびらず前でプレッシャーをかける回数を増やしました。高い位置で守備できればチャンスをつくれていたので、狙い通りの戦いができたと思います。攻撃も今週1週間は選手権(全国高等学校サッカー選手権大会)予選に向けて、選手主体で仕掛けるための練習をしてきました。いつもは単発的な攻撃で終わりますが、今日は練習成果もあり、ショートパスがつながる場面を何度かつくることができました。残り3節も今日のような試合を続けていきたいです。
FW #14 髙津成央 選手(阪南大高)
東福岡はこれまで対戦したチームよりもサイドに長いボールを入れてくるチームだったので、いつも以上に走り、疲れる試合でした。今週1週間は、選手中心で練習してきたことでチームの仲が深まりました。プレーの面でも得点場面のようなカウンターのパスもつながったので、取り組みの成果が出て、うれしいです。これまで勝てない試合が続き、しんどい思いをしてきましたが、いつか勝てるだろうと信じてやってきました。勝てたことで、これまで頑張ってきた意味があったと感じました。
森重潤也 監督(東福岡高)
大量失点が続いている理由を守備陣のせいにするのではなく、チーム全体の問題として考えなければいけません。ボールの失い方や攻守の切り替えをよくしないと、簡単に失点してしまいます。後半は相手に引かれながら何度かチャンスをつくれましたが、阪南大高は守備からのカウンターを狙っていました。互いの狙いがある中で、きっちり結果を残した方が勝ったのではないでしょうか。リードを追いついて得た勝点1と、リードしながら追いつかれて勝点1では大きく意味が異なります。追いつかれる試合が続くようでは、優勝するチームではありません。降格を絶対に防ぎたい相手チームよりも、上位に行きたいうちの方が、戦う部分が薄かったような気がします。
MF #16 牧山晃政 選手(東福岡高)
後期に入ってから攻撃陣はしっかり点を取れているのですが、守備は集中が切れた一瞬の隙を突かれることが多く、4試合連続で4失点しています。少しでも改善できれば勝ちが多くなると思うので、全体で声をかけながらより集中して試合に挑みたいです。来週からは選手権予選が始まりますが、東福岡はいつも初戦で動きが硬くなり、苦しい試合が続いています。チームの雰囲気を良くすれば絶対に全国に出られると思うので、この1週間は練習からモチベーションを上げて、雰囲気を良くしたいです。
その他の試合結果
京都サンガF.C. U-18 2-0(前半0-0、後半2-0)ヴィッセル神戸U-18
サンフレッチェ広島F.Cユース 2-1(前半0-0、後半2-1)セレッソ大阪U-18
アビスパ福岡U-18 延期 ガンバ大阪ユース
米子北高校 延期 名古屋グランパスU-18
ヴィッセル神戸U-18(兵庫)とのホームゲームに挑んだ京都サンガF.C. U-18(京都)はMF杉田迅選手(#6)とFW服部航平選手(#11)のゴールにより、2-0で勝利しました。サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)とセレッソ大阪U-18(大阪)の一戦は、後半に奪った2ゴールで広島が勝点3を獲得しています。アビスパ福岡U-18(福岡)とガンバ大阪ユース(大阪)、米子北高校(鳥取)と名古屋グランパスU-18(愛知)の試合は台風の影響により延期となりました。振替日など詳細は、JFA.jpで追ってお知らせします。
WEST 第15節 ダイジェスト
大会期間:2018年4月7日(土)~2018年12月9日(日)
WEST 第16節
2018年11月23日(金・祝)
14:00 米子北高校 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(どらドラパーク米子陸上競技場)
2018年11月24日(土)
13:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 阪南大学高校(いぶきの森球技場)
15:00 セレッソ大阪U-18 vs 東福岡高校(セレッソ大阪舞洲グラウンド)
2018年11月25日(日)
13:00 名古屋グランパスU-18 vs アビスパ福岡U-18(トヨタスポーツセンター)
16:30 ガンバ大阪ユース vs 京都サンガF.C. U-18(OFA万博フットボールセンター(グラウンドB))
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