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市立船橋が磐田を破り、残留に向けて貴重な白星を挙げる 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第14節
2018年09月25日
ピックアップマッチ
市立船橋高校 1-0(前半0-0、後半1-0)ジュビロ磐田U-18
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグEASTは9月22日(土)から24日(月・祝)にかけて第14節が開催され、市立船橋高校(千葉)はジュビロ磐田U-18(静岡)と対戦しました。
プレミアリーグも終盤戦に突入し、両チームは残留に向けて重要な勝点3を目指しました。試合はやや守備に重きを置く立ち上がりとなり、一進一退の展開が続きますが、時間の経過とともにゴールへ迫る場面が増えていきます。
市立船橋は37分、左ウイングバックのDF松尾勇佑選手(#3)が左サイドをドリブルで突破し、中央へクロスを送ります。これにファーサイドでFW佐藤圭祐選手(#23)が滑り込みますが、わずかに合わず。
対する磐田も42分にMF原口晏侍選手(#18)のクロスにFW三木直土選手(#27)がヘディングで合わせますが、シュートはゴールの上を通過。互いに決定的な場面をつくりますが、スコアレスで試合を折り返します。
「ここまで攻撃のことしかしてきていない」(朝岡隆三監督)市立船橋ですが、この試合では伝統の激しい守備が発揮され、中盤でセカンドボールを回収していきます。特に後半立ち上がりから15分にかけては、球際での激しいプレーで中盤の主導権を握るプレーを連続すると、一気に流れをつかみます。
さらに、後半からピッチに投入されたFW郡司篤也選手(#42)が前線でボールをキープして攻撃にリズムが生まれていきます。郡司選手はロングスローでも見せ場をつくるなど、存在感を発揮していきます。
試合の均衡が破れたのは69分でした。左サイドのスローインの流れからFW井上怜選手(#10)が中央へクロスを送り、これをDF岸本駿朔選手(#5)が頭で豪快に決めて市立船橋が先制します。
前節の柏レイソルU-18(千葉)戦で3失点、また、今シーズンは後半での失点が多い市立船橋。“魔の後半”として共通意識を持ったイレブンは要所を締めていきます。磐田も狙いとしていたサイド攻撃に固執することなく、中央突破を試みますが、最後まで市立船橋の堅守を破ることはできませんでした。市立船橋が1点を守り抜き、残留に向けて大きな勝点3を手にしました。
監督・選手コメント
朝岡隆蔵 監督(市立船橋高校)
失点している時間帯をデータとして出して、後半の失点が全体の7割くらいありました。そういう意味では後半でやられているという意識の問題。守備意識のレベルを上げて後半絶対に失点しないというプレーが見られました。今までがスマートにサッカーをやろうとしすぎて、戦いの部分を置き去りにしていたのかもしれません。ここからは戦いとか、走るとか、単純なところに意識を向けさせて少しずつ取り組んでいきたい。優勝の可能性がない今、自分たちがチャレンジしていくゲームをしていかないくてはいけません。次の鹿島戦でも良いチャレンジをしたいです。
DF #5 岸本駿朔 選手(市立船橋高校)
得点シーンは、普段から意識している“消える動き”ができ、フリーになったところにいいボールが来たので決めるだけでした。ここ数試合、後半の失点が続いていたので、ゼロで抑えてやろうと思っていました。危ないシーンもありましたが、今日はチームの雰囲気も良く、やられる気はしませんでした。すぐに選手権(全国高等学校サッカー選手権大会)の予選が始まるので、プレミアリーグで勢いをつけて臨みたいと思います。
世登泰二 監督(ジュビロ磐田U-18)
試合への入りは悪くなかったのですが、累積警告や代表招集で両サイドバックが不在でビルドアップの部分で難しいところがありました。加えて、中盤でセカンドボールをほぼほぼ相手に拾われてしまった。あれだけの攻撃の回数と時間を与えてしまうと、いつかは失点してしまう。そこの出足の悪さが課題として出ました。今日負けたことで現実的に降格をどう逃れるのかというポイントが明らかになりました。3連敗しているチームが言うことではないですが、この先のゲームはホームでもアウェイでも、最低でも勝点1ずつは取っていかないといけません。
MF #7 岩元ルナ 選手(ジュビロ磐田U-18)
後ろからビルドアップしながらサイドの選手が相手DFの間に入っていったり、サイドで起点となってクロスなどでどんどん前に仕掛けていくことを意識していました。クロスも、シュートも本数が少なかったので、そこはもっと積極的にやっていかないといけません。
セカンドボールを市立船橋に拾われる回数が多く、そこでまた守備からという形が多かった。球際、予測の部分で負けていたと思います。次はホームでの戦いです。これからの試合は勝点を落とせないので、一つ一つ積み重ねていって、最終的には残留という目標を達成できるように頑張っていきたいです。
その他の試合結果
FC東京U-18 2-2(前半0-0、後半2-2)流通経済大学付属柏高校
清水エスパルスユース 0-1(前半0-0、後半0-1)鹿島アントラーズユース
富山第一高校 0-3(前半0-2、後半0-1)浦和レッドダイヤモンズユース
青森山田高校 1-0(前半1-0、後半0-0)柏レイソルU-18
流通経済大学付属柏高校(千葉)をホームに迎えたFC東京U-18(東京)は後半に2点のリードを許しますが、1点差に詰め寄ると90分にMF梅原翔琉選手(#27)のゴールで同点に追いつきドローに持ち込みました。首位の鹿島アントラーズユース(茨城)は清水エスパルスユース(静岡)とのアウェイゲームに臨みました。81分にDF佐藤隆曉選手(#5)がゴールを挙げ、この1点を守り抜き、優勝へまた一歩近づきました。浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)はDF大城蛍選手(#5)がハットトリックを達成し、富山第一高校(富山)を破りました。青森山田高校(青森)はコンサドーレ札幌への加入が内定したMF檀崎竜孔選手(#10)のゴールで柏レイソルU-18(千葉)を撃破。4連勝で首位・鹿島を猛追しています。
EAST 第14節 ダイジェスト
大会期間:2018年4月7日(土)~2018年12月9日(日)
EAST 第15節
2018年10月7日(日)
11:00 流通経済大学付属柏高校 vs 浦和レッドダイヤモンズユース(流通経済大柏高校グラウンド)
11:00 富山第一高校 vs 柏レイソルU-18(富山第一高校グラウンド)
11:00 ジュビロ磐田U-18 vs 青森山田高校(竜洋スポーツ公園サッカー場)
16:00 鹿島アントラーズユース vs 市立船橋高校(鹿島アントラーズクラブハウス)
2018年10月8日(月)
16:00 FC東京U-18 vs 清水エスパルスユース(東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド(人工芝))
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