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攻撃陣が爆発した東福岡が福岡ダービーを制す 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST第9節
2018年07月17日
ピックアップマッチ
東福岡高校 4-1(前半0-1、後半4-0)アビスパ福岡U-18
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグWESTは14日(土)から16日(月・祝)にかけて第9節を開催し、東福岡高校(福岡県)とアビスパ福岡U-18(福岡県)が対戦しました。
アビスパのMF 北島祐二 選手(#10)が「本拠地も近く、ジュニアユースでやっていた仲間もいるので、絶対に負けたくない相手」と意気込む福岡ダービーは、アビスパが先手を奪いました。序盤から東福岡にボールを持たれる展開が続きましたが、応援に駆け付けたサポーターやジュニアユースの選手の声援を背に守備が奮闘すると、16分には北島選手のキープからMF 吉村銀河 選手(#20)が東福岡DFの背後にスルーパスを配球。フリーで抜け出したMF 松田知己 選手(#12)が決めました。
主導権を握りながらも前半は決定機まで持ち込めなかった東福岡も後半に入り、戦い方を見直します。全体の運動量を増やすと共に、「前半は相手の中盤にリズムをつくられることが多かったので、パスコースを消すことを意識した」(中村拓也選手/MF #6)と中盤での守備を修正。攻撃もFWへのサポートを徹底したことで厚みのある攻撃が可能となり、相手エリアでの時間が増えました。
60分にはゴール前でこぼれ球を拾ったMF 福田翔生 選手(#7)のパスからFW 大森真吾 選手(#9)がシュートを決めて同点に追いつきます。ここからは、「前半のうちに相手にボールを持たれて走らせてしまったのと、1点目を取られてすぐ2点目を取られたのがメンタル的にきつかった」(藤崎義孝監督)アビスパを尻目に攻撃が活性化。64分に「ハーフタイムに前線から仕掛けようと狙っていた」MF 井本寛次 選手(#11)が加点すると、直後の65分にもMF 中村拓也 選手(#6)が直接FKを決めて、引き離します。78分にも左CKから、FW 中村駿介 選手(#23)がダメ押しとなる4点目を決めると、そのままタイムアップを迎えます。低調な前半から立て直し、逆転勝利を収めた東福岡の井本選手は「前半悪かった分、後半4点も取れて良かった」と胸をなで下ろしました。
監督・選手コメント
森重潤也 監督(東福岡高校)
前半はアグレッシブに挑んできた相手に対し、いろいろな部分で遅れていました。やればできる力はあるのに前半は出せてなかったような気がします。いつも通りの前半ではあるのですが、こうした戦いぶりを変えなければいけません。後半の出来をコンスタントにできるかどうかで、インターハイ(全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会)や選手権(全国高校サッカー選手権)で上に行けるどうかが決まると思います。出し切れない選手はメンバーから外れていくのではないでしょうか。守備の課題が見えたので、今後に向けて修正していきたいです。
MF #6 中村拓也 選手(東福岡高校)
今週は福岡ダービーだから勝たなければいけないという気持ちが強く、練習から気合が入っていました。それでも、前半は自分たちの狙うサッカーができなかったのですが、「立ち上がりをやられた分、やり返そう」と声を掛け合った後半は前からガンガン仕掛けることができました。最初の10分間で良い攻撃ができたから得点できたと思います。第4節の名古屋グランパスU-18戦で大敗してから気持ちを引き締め、前期は勝ち越すことができました。ただ勝負強さはまだないので、ここから全員で身に付けていきたいです。
藤崎義孝 監督(アビスパ福岡U-18)
前半の内容は良かったのですが、後半に簡単な失点が続いてメンタル的に落ちてしまいました。前期は良い時間帯もつくれているのですが、集中が切れた瞬間にやられてきました。これがプレミアのレベルで、相手は甘さを逃がしてくれません。120%の力を出さないとやられる相手ばかりという環境は本当に鍛えられますし、僕らも負けて悔しいですが、楽しみでもあります。このリーグにいるメリットを非常に感じているので、後期に巻き返せるよう夏の間に鍛え上げます。
MF #10 北島祐二 選手(アビスパ福岡U-18)
東福岡との対戦では昨年も前半は先制したのですが、今日とまったく同じような内容で逆転負けしました。後半は追いつかれても突き放して勝つことができたのですが、今回は上手くいきませんでした。1点取られてから立て直せるメンタルが僕らにはなかったように感じます。開幕前は手応えを感じて、プレミアリーグでもやれると思っていたのですが、相手の気合に飲まれて自分たちのサッカーがまだできていません。もうすぐ日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会が始まるので、今の悪い流れを断ち切れるように準備していきたいです。
その他の試合結果
阪南大学高校 1-5(前半0-2、後半1-3)ガンバ大阪ユース
ヴィッセル神戸U-18 0-4(前半0-2、後半0-2)名古屋グランパスU-18
京都サンガF.C. U-18 0-2(前半0-1、後半0-1)サンフレッチェ広島F.Cユース
米子北高校 1-4(前半1-2、後半0-2)セレッソ大阪U-18
阪南大学高校(大阪)と対戦したガンバ大阪ユース(大阪)は、FW原田烈志選手(#14)とFW大谷優斗選手(#23)がそれぞれ2点ずつ奪い、5-1で勝利しました。ヴィッセル神戸U-18(兵庫)と名古屋グランパスU-18(愛知)の一戦は、前半に奪ったFW石田凌太郎選手(#17)の2ゴールなどで名古屋が大勝しています。京都サンガF.C. U-18(京都)とのアウェイゲームに挑んだサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は、前後半に1点ずつ奪い快勝。連敗脱出を狙った米子北高校(鳥取)はセレッソ大阪U-18(大阪)に先制点を許しながら一度は同点に追いつきましたが、MF谷本駿介選手(#8)に2ゴールを許し、1-4で敗れました。
大会期間:2018年4月7日(土)~2018年12月9日(日)
WEST 第10節
2018年8月25日(土)
17:00 名古屋グランパスU-18 vs ガンバ大阪ユース(豊田市運動公園球技場)
19:00 アビスパ福岡U-18 vs セレッソ大阪U-18(福岡フットボールセンターAピッチ)
2018年8月26日(日)
10:00 米子北高校 vs 阪南大学高校(どらドラパーク米子陸上競技場)
16:30 東福岡高校 vs 京都サンガF.C. U-18(東福岡高等学校グラウンド)
16:30 サンフレッチェ広島F.Cユース vs ヴィッセル神戸U-18(吉田サッカー公園)
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