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柏と浦和は勝点1を分け合う 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第8節
2018年07月09日
ピックアップマッチ
柏レイソルU-18 2-2(前半2-2、後半0-0)浦和レッドダイヤモンズユース
高円宮杯U-18プレミアリーグEASTは7月7日(土)と8日(日)に第8節が行われ、6位の柏レイソルU-18(千葉)はトップチームが使用する三協フロンテア柏スタジアムで、5位の浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)を迎え撃ちました。
浦和は中断期間に行われていたカップ戦を含めて「前半に失点する展開が続いてしまっていた」(上野優作監督)こともあり、やや慎重に試合へ入ります。これに対し、「自然と気持ちが高まる部分がある」(山中真監督)ホームスタジアムでサポーターの声援を受ける柏が、「いつも通り自分たちらしく、相手のプレッシャーをはがし、スペースを突き続ける」(同監督)スタイルを徹底。MF山下雄大選手(#7)ら中盤の選手が巧みにボールを受けながら、浦和陣内へ攻め入ります。15分にはFW堤健太選手(#8)がドリブルでつくったチャンスから、FW森海渡選手(#9)が決め、早くも先制点を奪い取りました。
ただ、「選手たちはメンタリティーの部分で本当に素晴らしいものを持っている」と上野監督が胸を張る浦和もすかさず反撃。失点直後の18分、相手DFのハンドリングによって得たPKをMF池髙暢希選手(#10)が冷静に決めて、早々に試合を振り出しに戻します。しかし、柏も負けていません。29分に正田徳大選手(#11)が果敢なドリブルシュートを突き刺し、再び勝ち越しに成功。このまま前半も終了かと思われる流れに持ち込みました。
ここで浦和も粘ります。前半終了間際の45分でした。左サイドで得たFKを池髙選手がニアサイドに蹴り込むと、勇敢に飛び込んできたDF北村龍馬選手(#2)が見事に合わせ、ゴールネットを揺らします。2-2の乱打戦となる中で、試合はハーフタイムを迎えました。
後半に入ってもしっかりボールをつないでリズムをつくる柏に対し、シンプルなロングボールを活用しながらチャンスをうかがう浦和の戦いとなります。ただ、どちらの守備陣も集中力を切らさず、粘り強いディフェンスで相手の攻撃陣に自由を与えません。柏は体調不良の選手が出てしまうアクシデントもあって途中からシステムを変更しましたが、これも奏功せず。対する浦和も選手交代から攻め手を増やそうと試みますが、こちらも決め手を欠きました。結局、後半45分はまったくスコアが動くことなく終了。2-2の引き分けとなりました。
監督・選手コメント
山中真 監督(柏レイソルU-18)
浦和ユースの特徴として自陣からのロングボールを使った攻撃を得意としているところがあると思っていたので、コンパクトにしてセカンドボールをしっかり拾うところを徹底して試合に入りました。もう一つ、ショートコンビネーションを使った攻撃も浦和の特徴的な部分だったので、それに対するチャレンジ&カバーも徹底しようと言っていました。そうした狙いができていなかったわけではないのですが、ファウルが多くなってしまったのは課題です。
DF #4 杉井颯 選手(柏レイソルU-18)
自分たちの形で先制点が取れたのに、その後の試合運びの部分で課題が残りました。要らないPKとFKでやられてしまったのは反省するところです。浦和も本当に球際で強くて、そういう部分で下回ってしまった部分があったと思います。サッカー選手である以上はそうした点でも負けてはいけないと思っているので、自分たちの目指すサッカーをやりながらも、(球際の戦いなどで)負けないようにしていきたいです。
上野優作 監督(浦和レッドダイヤモンズユース)
苦しい試合になってしまいました。少しロングボールを使って前線の大型の選手を生かしながらというプランでしたが、早い時間帯の失点で難しくなってしまいました。まだ自分が監督になって間もない中で、本当に目の前の選手たちと向き合って、見極めながらという形でやっていますので、まだリーグ全体のことを考えてやるとか、相手チームの分析をしてそれを落とし込むといった部分ができていないところもあります。そういう部分も、もう少しやっていかないといけないなと思っています。
DF #8 白土大貴 選手(浦和レッドダイヤモンズユース)
プレミアリーグが再開してから3試合ともに前半で失点していて、今日も自分たちから苦しい試合にしてしまいました。ここは修正していかないといけないと思います。背後を使われたときの意識が課題ですし、得点させないためにどうすればいいかということを全体で考えないといけません。得点への意欲というのも、チームとしてもっと追求しないといけません。ただ、1点取られても切り替えてやるというところはできていたと思います。
その他試合結果
EAST
市立船橋高校 2-2(前半0-0、後半2-2)FC東京U-18
富山第一高校 0-2(前半0-0、後半0-2)鹿島アントラーズユース
ジュビロ磐田U-18 4-0(前半1-0、後半3-0)流通経済大学付属柏高校
青森山田高校 3-3(前半3-3、後半0-0)清水エスパルスユース
市立船橋高校(千葉)とFC東京U-18(東京)の一戦は後半に2点ずつを取り、勝点1を分け合いました。富山第一高校(富山)と対戦した鹿島アントラーズユース(茨木)は後半にMF前田泰良選手(#10)の2得点で勝利を収め、首位をキープしています。流通経済大学付属柏高校(千葉)をホームに迎えたジュビロ磐田U-18(静岡)は、6分にMF清田奈央弥選手(#9)のゴールで先制すると後半に3得点を重ね、連勝を達成しました。清水エスパルスユース(静岡)は齊藤聖七選手(#10)がハットトリックを達成しましたが、青森山田高校(青森)に追いつかれ、ドローに終わりました。
WEST
ガンバ大阪ユース 延期 ヴィッセル神戸U-18
セレッソ大阪U-18 1-0(前半0-0、後半1-0)阪南大学高校
アビスパ福岡U-18 延期 サンフレッチェ広島F.Cユース
名古屋グランパスU-18 0-1(前半0-0、後半0-1)京都サンガF.C. U-18
米子北高校 0-2(前半0-1、後半0-1)東福岡高校
セレッソ大阪U-18(大阪)と阪南大学高校(大阪)の一戦は、51分にFW藤尾翔太選手(#18)がゴールを決め、C大阪が勝利。京都サンガF.C. U-18(京都)は名古屋グランパスU-18(愛知)との試合に臨み、21分のFW服部航平選手(#9)のゴールが決勝点となり、暫定で首位に躍り出ました。米子北高校(鳥取)と対戦した東福岡高校(福岡)は、FW中村駿介選手(#23)の2得点で勝点3を手繰り寄せました。ガンバ大阪ユース(大阪)とヴィッセル神戸U-18(神戸)、アビスパ福岡U-18(福岡)とサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)の試合は、西日本を襲った記録的大雨の影響を受け延期となっています。
大会期間:2018年4月7日(土)~2018年12月9日(日)
EAST 第9節
2018年7月14日(土)
11:00 富山第一高校 vs 清水エスパルスユース(富山第一高校グラウンド)
2018年7月15日(日)
11:00 流通経済大学付属柏高校 vs 鹿島アントラーズユース(流通経済大柏高校グラウンド)
11:00 青森山田高校 vs 市立船橋高校(青森山田高校グラウンド)
17:00 浦和レッドダイヤモンズユース vs ジュビロ磐田U-18(浦和駒場スタジアム)
2018年7月16日(月)
16:00 FC東京U-18 vs 柏レイソルU-18(東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド(人工芝))
WEST 第9節
2018年7月14日(土)
15:00 米子北高校 vs セレッソ大阪U-18(とりぎんバードスタジアム)
17:00 東福岡高校 vs アビスパ福岡U-18(東福岡高等学校グラウンド)
2018年7月15日(日)
16:00 京都サンガF.C. U-18 vs サンフレッチェ広島F.C(京都サンガF.C.東城陽グラウンド)
18:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 名古屋グランパスU-18(いぶきの森球技場)
2018年7月16日(月)
16:00 阪南大学高校 vs ガンバ大阪ユース(J-GREEN堺(S2))
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