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清水がアウェイで柏を完封 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST
2015年08月24日
ピックアップマッチ
柏レイソルU-18 0-1(前半0-1、後半0-0) 清水エスパルスユース
高円宮杯U-18プレミアリーグのEAST第11節が8月23日(日)に開催され、柏レイソルU-18(千葉)はホームで清水エスパルスユース(静岡)と対戦しました。
共に中位に位置し、上位浮上を狙うチームによる一戦、前半はホームの柏がボールポゼッションで優位に立ち、主導権を握ります。8分には大谷京平選手が鮮やかなトラップでDFを交わし、そのまま右足のハーフボレーシュートを放ちますが、ボールはゴールポストを叩きました。その後も「サイドを変えながら積極的に前に出た」と下平隆宏監督が語ったように、サイドチェンジやDFラインの裏を狙ったフィードを織り交ぜた柏が、清水を押し込みます。
しかし、清水も「クラブユース選手権を含めると、今回が柏と3度目の対戦なのでお互い手の内は分かっている」(平岡宏章監督)と落ち着いて対応。押し込まれながらも、CBの村松航太選手と、U-17日本代表のチェコ遠征で不在の立田悠悟選手の代わりにCBに入った武田夏輝選手が、高い集中力で柏の攻撃陣を封じます。清水は、2トップの福井悠陽選手と大野椋馬選手も果敢にボールを奪いにいくことで相手のパスコースを限定。堅守で徐々に試合の流れをつかんでいきます。すると28分に、清水がスコアを動かします。沼野誠也選手の縦パスに勢い良く抜け出した鈴木魁人選手が迷わずシュートを放ち、チームに先制点をもたらしました。
後半は、集中力を増した清水守備陣の前に柏が攻めあぐねる時間が続きます。「村松を中心に守備陣が本当に自信を持ってプレーしてくれた」と平岡監督が目を細めたように、最後まで危なげのない守備を披露した清水が、このまま1-0で逃げ切りました。試合前に、平岡監督から「これからはトーナメント戦のつもりで臨もう」と送り出された清水の選手たち。指揮官の言葉に応える形で、再開後の初戦を完封でものにしました。一方、柏の下平監督は「腑に落ちない負け方」とコメント。粘る相手守備陣を崩すことができず、悔しい敗戦となりました。
監督・選手コメント
下平隆宏 監督(柏レイソルU-18)
情けない試合でした。良い形で試合に入ったのですが、清水にワンチャンスをものにされてしまいました。相手のFWに斜めからランニングをされたことはともかく、その動きを見ていた選手には、仲間に声をかけるなどサポートをしてほしかったです。前半はサイドを変えながらうまく戦うことができていたので、後半もその戦い方を貫ければよかった。選手たちには、もっと自信を持ってプレーしてほしいと思います。
平岡宏章 監督(清水エスパルスユース)
柏はボールポゼッションが上手だと分かっているからこそ、われわれは前線の選手が2度、3度と相手を追うことが試合のポイントでした。立田悠悟がいない分を武田がよく頑張ってカバーしてくれました。試合前の「優勝するためには、残りの全試合に勝たないとダメだ」という言葉が、選手たちにしっかりと伝わっていました。村松や武田の頑張りはもちろん、前線の選手もボールを持たれたときに献身的に働いたことが勝利につながったと思います。
村松航太 選手(清水エスパルスユース)
立田選手がいない中、武田選手とうまく連係して相手攻撃陣を止めることができました。武田選手はボール奪取もカバーリングもうまいので、とても(CBコンビを)組みやすかったです。今日は気を抜いたらすぐにやられると思いながら、良い緊張感を保ってプレーしました。前線の選手が相手を追いかけてくれたおかげで守りやすかったです。リーグ再開後の初戦で1勝を挙げることができたので、今後も自分たちより順位が上のチームを倒していきたいです。
鈴木魁人 選手(清水エスパルスユース)
高い位置でのプレーのイメージを描くことができた結果、得点につながったと思います。ゴールの近くでパスをもらうためにも、味方がボールを持ったら、すぐに相手の裏に走り出そうと考えていました。沼野選手がボールを持ったら、絶対にパスが出てくると信じていました。自分の持ち味は走ることなので、それを積極的に出したいし、チームのために走りたい。1年生で試合に出場できるのはうれしいですが、責任も伴います。エスパルスを背負う気持ちでプレーしたいと思います。
その他の試合結果
コンサドーレ札幌U-18 1-1(前半1-0、後半0-1) 鹿島アントラーズユース
市立船橋高校 0-1(前半0-1、後半0-0) 大宮アルディージャユース
JFAアカデミー福島 0-1(前半0-0、後半0-1) 青森山田高校
FC東京U-18 0-1(前半0-0、後半0-1) 流通経済大学付属柏高校
前節まで首位を走っていた鹿島アントラーズユース(茨城)はコンサドーレ札幌(北海道)戦で引き分けに終わり、一気に3位まで後退。代わって、敵地で市立船橋高校(千葉)から完封勝利を収めた大宮アルディージャユース(埼玉)がトップに立ちました。JFAアカデミー福島(静岡)と青森山田高校(青森)の一戦は、53分の高橋壱晟選手の1点を守り切った青森山田が勝利を手にして、鹿島を抜いて2位に浮上しました。流通経済大学付属柏高校(千葉)は、FC東京U-18(東京)に1-0で競り勝ち、今シーズン3勝目をマーク。順位に変わりはありませんが、アカデミー福島との勝点差を3、札幌との勝点差を2に広げています。