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大分が第3クール白星発進 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST
2015年08月24日
ピックアップマッチ
名古屋グランパスU18 2-3(前半2-1、後半0-2) 大分トリニータU-18
高円宮杯U-18プレミアリーグWEST第11節を8月22日(土)、23日(日)を行い、名古屋グランパスU18(愛知)が大分トリニータU-18(大分)と対戦しました。
第3クール初戦となった今節は、両チームともU-17日本代表のチェコ遠征に招集された攻撃の要、梶山幹太選手(名古屋)、吉平翼選手(大分)不在でスタート。両者、攻撃をいかに構築するかが鍵となる中、先に仕掛けたのは名古屋でした。16分に柴田駿選手の右クロスをゴール前で森晃太選手が合わせて均衡を破ると、30分にも北野晴矢選手が打ったシュートのこぼれ球を森選手が押し込み、2点差とします。対する大分は「ハードワークができていなかった」(浅原直弥選手)と苦しい時間帯が続きましたが、41分にゴール前での混戦から岡将大選手が決め、1点差に詰め寄りました。
「前半に3点目を取っていれば勝てたのに、失点から相手を元気にしてしまった」と名古屋の高田哲也監督が悔やんだように、この得点を境に形勢が逆転。後半は、ハーフタイムに山崎哲也監督に喝を入れられ、目を覚ました大分が攻め込む時間が続きます。55分に宮原太一選手のクロスが直接、ゴールを急襲するなど惜しい場面をつくり続けると、59分にも宮原選手が右サイドを突破。ゴール前に入れたクロスを、浅原選手がGKの前でコースを変えて、ゴールネットを揺らしました。大分は60分にも鷺原拓也選手が放ったシュートのこぼれ球を浅原選手が押し込み、逆転に成功。一方、リードを許し、攻勢に出たい名古屋は、森選手が「運動量が減ってしまい、苦しい時間帯に何もできなかった」と悔やんだように、決定機がつくれないまま、2-3で試合を終えました。
監督・選手コメント
高田哲也 監督(名古屋グランパスU18)
大分は前に行く推進力があるチーム。後半に入って相手の良さが出た時間帯に流れを止めることができずに、2失点したことが痛かったです。守備陣だけでは守れないので、中盤の選手が気の利いたポジションをとったり、チームとして試合の流れを読む力が必要でした。また、大分の選手の方が苦しいときに頑張れるので、その差が出ましたね。自分たちが頑張れないわけではないけど、もう一歩頑張れるかというときに後手を踏んでしまった。もったいない試合でした。
森晃太 選手(名古屋グランパスU18)
今日は、同じ降格圏内にいる京都橘が広島に勝ったと聞いていたので、絶対に勝ちたいと思っていました。前半は自分たちのやりたいことができていたにの、僕たちの課題である前半終了間際に失点しまったことが痛かった。前半を2-0で終えていれば、後半も良い戦いができていたのかなと思います。今日の結果で最下位に転落してしまいましたが、まだ7試合も残っていて、巻き返しのチャンスはある。全部勝てるように、チームを盛り上げていきたいです。
山崎哲也 監督(大分トリニータU-18)
2失点してしまったことよりも、前半に選手たちが見せた試合に対する姿勢に納得がいきません。今日は試合前に「相手はモチベーション高くくるから、そこで負けないようにしよう」と話していたのに、そこで相手より劣っていては話にならない。前半は内容以前の問題がありました。後半の頭からは積極的な姿勢を見せてくれましたが、怒られてからできるようではまだまだだと思います。
浅原直弥 選手(大分トリニータU-18)
最近、公式戦で勝てていなかったので、今日は内容よりも勝ちにこだわって、ハードワークしようと意識していました。前半はそれでも良くない試合をしてしまったのですが、後半は入りも良かったし、流れを呼びよせることができたと思います。今日は(吉平)翼がいなかったのですが、アイツがいなくてもできるということを示したかった。俺たちだけでもできるんだというところを少しは見せられたかなって思います。
その他の試合結果
ガンバ大阪ユース 2-3(前半0-0、後半2-3) 東福岡高校
京都橘高校 2-0(前半1-0、後半1-0) サンフレッチェ広島F.Cユース
履正社高校 3-0(前半0-0、後半3-0) ヴィッセル神戸U-18
京都サンガF.C. U-18 4-0(前半2-0、後半2-0) セレッソ大阪U-18
ガンバ大阪ユース(大阪)は東福岡高校(福岡)にPKで先制点を与える苦しい展開に。直後の2得点で一度は試合をひっくり返しましたが、試合終了間際に2失点し、逆転負けを喫しています。京都橘高校(京都)とサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)の一戦は、岩崎悠人選手が前後半に1点ずつゴールを奪った京都橘が、2-0で勝利。前半をスコアレスで終えた履正社高校(大阪)とヴィッセル神戸U-18(兵庫)の対決は、後半に履正社が3ゴールを奪い、快勝しています。首位のセレッソ大阪U-18(大阪)は守備の主力を欠いたことが響き、京都サンガF.C. U-18(京都)に0-4で完敗。この結果、首位のC大阪から4位の東福岡までが勝点4の中にひしめく混戦状態となっています。