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市立船橋、宿敵に逆転勝利 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST
2015年05月11日
ピックアップマッチ
市立船橋高校 2-1(前半0-0、後半2-1)流通経済大学付属柏高校
高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第5節が5月10日(日)に開催され、市立船橋高校(千葉)は流通経済大学付属柏高校(千葉)と対戦しました。千葉県を代表する強豪同士の対決とあって試合会場のスタンドは満員になり、ピッチの脇に観客があふれ出るほどの注目を集めました。
試合は、両チームの選手たちが激しい戦いを繰り広げ、序盤からヒートアップしました。最初に見せ場をつくったのは流経大柏。7分、菅原俊平選手が左からのCKにヘディングで合わせるも、市立船橋のGK寺尾凌選手のセーブに阻まれます。流経大柏はこの後もロングボール主体の攻撃を仕掛け、CKやロングスローからゴールに迫ります。しかし、「今年は2センターバックとサイドバックが安定している」と朝岡隆蔵監督も評する市立船橋は、相手のクロスやシュートに対して身を投げ出して守り、先制点を与えません。堅守をベースに戦いつつ機を見て攻撃に転じ、35分に永藤歩選手、39分には工藤友暉選手が速攻からゴールを狙いました。
0-0で折り返した後半、流経大柏が先にスコアを動かします。60分、細かいパス回しで右サイドを崩すと、最後は兼田晏音睦選手が左足のシュートを突き刺し、チームに先制点をもたらしました。劣勢に立たされた市立船橋は、古屋誠志郎選手や永藤選手を軸にサイド攻撃を仕掛けます。76分、古屋選手が永藤選手との連係で左サイドを崩すと、ゴール前にクロスを供給。椎橋慧也選手のシュートが外れ、同点とはなりませんでしたが、少しずつ攻撃の時間を増やしていきます。迎えた78分、市立船橋の粘り強い攻撃が結果につながりました。ペナルティーエリア左で得たFKを工藤選手が直接沈め、1-1の同点に。その4分後には、工藤選手が倒されて得たPKを自ら決めて、一気に逆転しました。
この後、市立船橋は「相手の気迫に圧倒された」という流経大柏の選手たちを尻目に時間を使い、2-1で勝利。第1クール最後の一戦で宿敵から勝点3を獲得し、無敗で中断期間に突入しました。
監督・選手コメント
朝岡隆蔵 監督(市立船橋高校)
流経大柏との試合はいつも難しい展開になります。今日も相手の激しい守備を前に苦戦を強いられましたが、うまく試合を進めることができました。一方で内容的に良くない時間もあったので、勝利したことは逆に危険とも思います。ここまで6試合を戦って無敗ですが、自分たちに本当の力があるかというと、そうではないのかなと。中断期間を利用して、チームをどうレベルアップさせるか、もう一度考えなければいけないと思います。
寺尾凌 選手(市立船橋高校)
ロングボール主体の攻撃を仕掛けてくる相手に対し、全員が緊張感を持って守り抜くことができました。風上に立ったことで守備の意識が低くなり、その隙を突かれて失点した場面を除けば、まずまずの内容でした。現在、自分たちは無敗をキープしていますが、特にその記録は意識していません。全ての試合を18試合の中の一つと捉え、新たな戦いに挑むだけです。個人的には後方から声をかけ続け、チームを声で鼓舞していきたいと思います。
本田裕一郎 監督(流通経済大学付属柏高校)
試合前、選手たちに「一生懸命プレーした上で負けたならば仕方ない」と話しましたが、今日の敗戦はやはり悔しいです。勝てた試合でしたし、もったいない。気になったのは、後半、ヘディングの競り合いで負けるなど、スタミナが切れ始めたこと。逆転された後はショックだったのか、ガクッと運動量が落ちました。ほかにも簡単にファウルしてしまう部分など課題は山積みですが、立て直す兆しも見えたので、そこは前向きに捉えています。
兼田晏音睦 選手(流通経済大学付属柏高校)
絶対に負けてはいけない相手に敗れ、本当に悔しいです。先制点の場面は、ゴールを決めたいという思いが実を結びましたが、負けてしまっては意味がありません。途中までは順調に試合を運べていただけに、終盤に相手の気持ちに飲み込まれたことが悔やまれます。プレミアリーグの第1クールは終わりましたが、これからインターハイ予選をはじめ、戦いは続きます。そこでは市立船橋に勝てるよう、明日からの練習に取り組みたいと思います。
その他の試合結果
FC東京U-18 6-1(前半4-0、後半2-1) コンサドーレ札幌U-18
清水エスパルスユース 0-1(前半0-0、後半0-1) 鹿島アントラーズユース
青森山田高校 1-1(前半1-0、後半0-1) 大宮アルディージャユース
柏レイソルU-18 5-0(前半1-0、後半4-0) JFAアカデミー福島
FC東京U-18(東京)は佐藤亮選手のハットトリックを含む6得点でコンサドーレ札幌U-18(北海道)に快勝。首位を走る鹿島アントラーズユース(茨城)は平戸太貴選手の決勝点を守り切り、清水エスパルス(静岡)から勝点3をもぎ取りました。青森山田高校(青森)と大宮アルディージャ(埼玉)の一戦は1-1のドローに。青森山田は連敗を阻止しましたが、84分に大宮の川田拳登選手に同点弾を許すなど、勝点3を取りこぼしています。これまで勝利がなかった柏レイソルU-18(千葉)は、浮田健誠選手が4得点を挙げる活躍もあって、JFAアカデミー福島(静岡)を5-0で退け、今季初勝利を飾りました。
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