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昇格組対決は磐田に軍配が上がる 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第7節
2018年07月02日
ピックアップマッチ
ジュビロ磐田U-18 3-2(前半2-2、後半1-0)富山第一高校
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグEASTは6月30日(土)と7月1日(日)に第7節が開催され、9位のジュビロ磐田U-18(静岡)と最下位の富山第一高校(富山)の昇格組同士が対戦しました。
試合は早々に動きます。2分、武器であるロングスローをMF高木俊希選手(#17)がヘディングですらせてゴールネットを揺らし、富山第一が幸先良く先制します。
「ロングスローの対策を準備してきた中で、1発目で決められてしまったので、少し動揺してしまった」(世登泰二監督)磐田に対し、勢いづいた富山第一は、高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪取し、スピーディーな攻撃を展開していきます。25分には、高い位置でボールを奪ったFW佐々木大翔選手(#20)がドリブルで抜け出して、追加点をたたき込みます。続く26分にもMF寺尾陸選手(#11)がGKをかわして決定機を迎えますが、守備に戻った相手DFにクリアされて追加点を奪えません。
2点をリードされて「吹っ切れた」(鈴木海音選手)磐田は、徐々に落ち着きを取り戻してボールを支配します。すると30分、「1失点目は自分の曖昧なクリアからだったので、自分が取り返さないといけないと思っていた」と話すMF原口晏侍選手(#18)が、相手のミスを突いて2試合連続弾を決めます。さらに36分には、DF牧野光佑選手(#15)のミドルシュートに対し、「みんなで(FIFAワールドカップロシアの)フランス対アルゼンチンの映像を見て、イメージを持っていた」という原口選手がうまくコースを変えてゴールに流し込み、前半のうちに試合を振り出しに戻します。
両チームのロッカールームから熱い声がピッチにまで聞こえるほど気合を注入して臨んだ後半、1点を巡る攻防はさらに激しさを増します。磐田はロングボールやサイドアタックを織り交ぜた多彩な攻撃で揺さぶりをかけますが、富山第一は身体を張って跳ね返します。両チームともに攻撃の選手を次々と投入して攻勢に出ますが、2-2のままスコアは動かず、互いの意地がぶつかり合う緊張感に満ちた展開が続きます。
このまま終わるかと思われた86分、ついに試合が動きます。CKの流れからDF平松航選手(#4)が頭で落としたボールを、DF鈴木海音選手(#23)が押し込んで、磐田がついに逆転します。富山第一は最後まで攻め続けますが、ゴールを奪うことができず、昇格組対決は磐田に軍配が上がりました。
監督・選手コメント
世登泰二 監督(ジュビロ磐田U-18)
前節の負け試合は、ボールを握りながらも、最後まで相手が締めているスペースのないところをこじ開けようとして、結局シュートまでいけませんでした。前節の反省から、今日はロングボールを使ったり、ミドルシュートを混ぜたり、アーリークロスを入れたり、いろいろなつつき方をして相手のほころびをつくっていこうと、1週間トレーニングをしてきました。勝たないと残留が見えてこないという追い込まれた中で、苦しみながらも勝点3を取れたことを次節以降につなげていきたいです。
DF #23 鈴木海音 選手(ジュビロ磐田U-18)
(逆転ゴールは)何が何でもボールを押し込もうと、ゴール前に流れ込んだ感じです。(ゴール前に)ジュビロの選手が3人いて、それだけ気持ちがあったのだと思います。絶対に負けられない試合だったので、立ち上がりは気持ちが入り過ぎて空回りしてしまいましたが、2点取られて吹っ切れました。前節は1対1で負けて、カバーも全然できていなかったのですが、今日は全員でカバーし合って戦えました。自分自身も対人で負けないことが得意なプレーなので、そこは絶対に負けないようにしたいと思っていました。
大塚一朗 監督(富山第一高校)
ぜひとも勝ちたい試合だったので、落としたのは痛いです。チャンスがあった中で、3点目が取れなかったのが全てだと思います。前からプレッシャーをかけ、前半の早い時間に得点を重ねるのはプラン通りでした。セットプレーから得点でき、前からプレッシャーもかけていたのですが、ミスから流れが変わってしまいました。リーグ戦もまだ一回りしていないところなので、ここで落ち込んでもいられない。先制したのは初めてで、試合の入りの悪さは改善できてきています。そこから90分集中して、しっかりと自分たちのペースで勝ちきれるように、これを糧に一つ一つ積み上げていきたいです。
DF #5 中田青 選手(富山第一高校)
今日は絶対に勝たなければいけない試合でした。前半2点を取っていい流れだったのですが、そこで集中力を欠いてしまいました。クロスの対応やいかに縦パスを入れさせないか工夫はしていたのですが、相手の攻撃が少し上回りました。セットプレーに関しては、手応えはあったのですが、もう少し自分たちがボールを持っている時間を増やしたかった。そういう時間をつくる練習はしていたのですが、追いつかれて焦ってしまい、蹴ってばかりになってしまいました。2点差が一番危ないというのは知っていたので、もう少し声をかけたりして修正できれば良かったです。
その他の試合結果
FC東京U-18 2-2(前半2-0、後半0-2)浦和レッドダイヤモンズユース
流通経済大学付属柏高校 0-1(前半0-1、後半0-0)柏レイソルU-18
清水エスパルスユース 2-1(前半0-1、後半2-0)市立船橋高校
鹿島アントラーズユース 2-2(前半1-1、後半1-1)青森山田高校
浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)をホームに迎えたFC東京U-18(東京)は前半に2点を先行しましたが、後半に2失点を喫し、勝点1を分け合う結果となりました。流通経済大学付属柏高校(千葉)と柏レイソルU-18(千葉)による柏ダービーは、26分に生まれたDF吉田新選手(#13)のゴールが決勝点となり、柏が開幕戦以来の勝利を挙げました。市立船橋高校(千葉)をホームに迎えた清水エスパルスユース(静岡)は、前半に先制点を奪われましたが、後半にFW青島太一選手(#17)とFW東駿(#9)がゴールを挙げ、逆転勝利を収めました。首位の鹿島アントラーズユース(茨城)と3位の青森山田高校(青森)の一戦は、互いに前後半に1点ずつを奪い、2-2で勝点1を分け合いました。これで鹿島の開幕からの連勝は6でストップしました。
大会期間:2018年4月7日(土)~2018年12月9日(日)
EAST 第8節
2018年7月7日(土)
11:00 市立船橋高校 vs FC東京U-18(船橋市法典公園(グラスポ) 球技場)
16:00 柏レイソルU-18 vs 浦和レッドダイヤモンズユース(三協フロンテア柏スタジアム)
2018年7月8日(日)
11:00 富山第一高校 vs 鹿島アントラーズユース(富山第一高校グラウンド)
11:00 ジュビロ磐田U-18 vs 流通経済大学付属柏高校(磐田スポーツ交流の里ゆめりあ)
11:00 青森山田高校 vs 清水エスパルスユース(青森山田高校グラウンド)
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