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後半の猛攻で大宮が逆転勝利 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST

2015年07月13日

後半の猛攻で大宮が逆転勝利 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST

ピックアップマッチ

JFAアカデミー福島 1-2(前半1-0、後半0-2)大宮アルディージャユース

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第9節が7月12日(日)に開催され、JFAアカデミー福島(静岡)は大宮アルディージャユース(埼玉)と対戦しました。

序盤は、ここまで無敗を維持する大宮が鋭い出足でアカデミー福島守備陣にプレッシャーをかけ、中盤でボールを奪うと、攻撃につなげていきます。11分に黒川淳史選手、16分には藤沼拓夢選手が際どいシュートを放つなど、じわじわと相手ゴールに迫ります。対するアカデミー福島も、「状況に応じてプレスを外すことはできていた」と眞中幹夫監督が語るとおり、短いパスにこだわらず、シンプルに相手の最終ラインの裏にロングボールを送ることで大宮のプレッシャーを回避。前線では延祐太選手や三浦立選手が相手を追い回し、パスの出どころを制限します。0-0で迎えた42分には相手の足が止まりかけた一瞬を突き、延選手が先制点をマーク。アカデミー福島が1-0でリードして折り返します。

後半に入ると、ハーフタイムに伊藤彰監督の檄を受けた大宮の選手たちが、さらに攻勢を強めました。味方の足元に送るだけでなく、スペースへのパスも織り交ぜることによって相手守備陣に的を絞らせません。51分には、アカデミー福島DFのマークの受け渡しの隙を突いて右サイドを攻略し、最後は川田拳登選手が押し込んで同点に。「以前ならば1-1で終わっていたかもしれないけれど、選手たちに欲が出てきた」と伊藤監督が語るとおり、大宮は攻撃の手を緩めません。64分には黒川選手のラストパスに長谷川元希選手が反応し、2-1とスコアをひっくり返しました。

この後、守備的MFの山田陸選手を投入し、ボールを回して時計の針を進めた大宮。アカデミー福島も冨田翼選手がミドルシュートでゴールを狙うなど、最後まで反撃に出ますが、一歩及ばず。大宮が1点差をキープしたままタイムアップの瞬間を迎え、シーズン前半戦を無敗で折り返しました。

監督・選手コメント

眞中幹夫 監督(JFAアカデミー福島)
失点が少ないチームとの対戦なのでなかなか点は入らないと思っていました。きっちりと守り、ボールを奪ったら確実につなぐ。これまでチームが大切にしてきたことを重要視しつつ、この一戦に臨みました。前半は相手のプレッシャーを外して先制点に結びつけることができたけど、後半、リズムが悪くなったときにポンポンと2失点してしまいました。逆転された後、最後まで点を取りにいった姿勢は評価できますが、何とか失点を1点に食い止めたかったと感じています。

下口稚葉 選手(JFAアカデミー福島)
今回の一戦では勝点を奪えませんでしたが、中断明けから連勝したことで、チームとして自信が深まり、サッカーの内容も徐々に良くなっていると感じます。相手の流れになったとき、踏ん張り切れないという課題が出たと同時に、強豪相手に先制できたプラスも今後につなげたい。今節で全チームとひととおり戦ったことになります。できたこと・できなかったことを整理し、これからも相手に立ち向かっていく姿勢を大事にしたいです。

伊藤彰 監督(大宮アルディージャユース)
連戦や暑さの影響もあって、前半はなかなかピリッとしませんでしたが、後半は選手たちが奮起してくれ、勝利をもぎ取ることができました。後半は相手をリスペクトしながら、挑戦者の気持ちで戦ったこと、隙を見せない姿勢を貫いたことが良い内容につながったと思います。ここまで無敗ですが、それよりも引き分けが多く、勝点が伸びていないところが課題でした。その点、前節、今節と勝点3を奪えたことに、選手たちの成長を感じています。

長谷川元希 選手(大宮アルディージャユース)
前節では惜しい場面で決め切れず、「今日は絶対にゴールを挙げる」と意気込んで試合に臨みました。前半は相手に長いボールを蹴られたときの対応が悪く、僕たち攻撃陣もチャンスをものにできませんでしたが、先制されても動じなかったことが結果につながったと考えます。決勝点のシーンは黒川淳史選手のパスに触るだけでした。これからも自分が点を取ってチームを勝たせることを目標に頑張って、先輩たちと一日でも長くサッカーができればと思います。

その他の試合結果

コンサドーレ札幌U-18 2-3(前半2-0、後半0-3) 柏レイソルU-18
鹿島アントラーズユース 2-1(前半0-0、後半2-1) 市立船橋高校
清水エスパルスユース 2-0(前半0-0、後半2-0) 流通経済大学付属柏高校
青森山田高校 2-1(前半0-1、後半2-0) FC東京U-18

柏レイソルU-18(千葉)は、前半のうちにコンサドーレ札幌(北海道)に2点のリードを許しましたが、後半に攻撃陣が爆発。87分までに2得点を挙げて追い付くと、90+3分に山﨑海秀選手が逆転点を決めて、柏が劇的な勝利を収めました。鹿島アントラーズユース(茨城)は、後半の2得点で市立船橋高校(千葉)に勝利。首位の座をキープしています。清水エスパルスユース(静岡)と流通経済大学付属柏高校(千葉)の一戦は鈴木魁人選手と中野優太選手のゴールで清水が開幕戦以来となる複数得点で勝利を挙げています。青森山田高校(青森)はFC東京U-18(東京)と対戦。青森山田は1点ビハインドで折り返す展開でしたが、後半に鳴海彰人選手と高橋壱晟が得点をマーク。大宮や市立船橋と同様、勝点4差で首位・鹿島を追いかけます。

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