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ac福島や浦和Lが準々決勝へ 高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会 2回戦

2024年12月09日

ac福島や浦和Lが準々決勝へ 高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会 2回戦

12月8日(日)、高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会の2回戦が各地で行われました。栃木県のさくら市総合運動公園さくらスタジアムでは前回優勝のJFAアカデミー福島(東北1/福島)や、三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース(関東2/埼玉)が熱戦を繰り広げました。

ピックアップマッチ1

JFAアカデミー福島 1-1(前半0-0、後半1-1、PK3-1) 朝日インテック・ラブリッジ名古屋スターチス

前回大会を制したac福島は、朝日インテック・ラブリッジ名古屋スターチス(東海1/愛知)と対戦しました。前半、風上に立ったL名古屋が球際の戦いやセカンドボールの回収でac福島を上回り、縦に鋭く攻め込んでチャンスをつくります。しかしac福島の守備陣もしっかり耐えてゴールを割らせません。

0-0で折り返した後半に入り、ac福島は2枚の交代カードを切って流れを引き戻そうとします。その中で先制に成功したのはL名古屋でした。62分、ペナルティーエリアの混戦で中島莉空選手が放ったシュートのこぼれを田中亜依選手が蹴り込み、ゴールネットを揺らします。この後、ac福島も反撃に出ます。74分、花城恵唯選手の狭いエリアを突破しようとすると、そのこぼれ球が左サイドへ流れ、福田こまち選手がクロスボールを配給。これがクロスバーにあたり、跳ね返りを松下遥蘭選手が詰めて同点としました。

そのまま1-1で試合は終了し、PK戦へ。後攻のL名古屋は2人連続で失敗をして不利な状況となり、4人目のキックもac福島のGK立花実那選手がストップ。1人目以外が全員キックを成功させたac福島が勝利をつかみ、準々決勝に駒を進めました。

ピックアップマッチ2

三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース 1-0(前半1-0、後半0-0) 大宮アルディージャVENTUS U15

浦和Lと大宮アルディージャVENTUS U15(関東3/さいたま)による「さいたまダービー」が2回戦で実現しました。序盤、ペースを握ったのは浦和Lでした。最終ラインからの配球に中盤の選手が連動してボールを動かし、大宮Vをかく乱します。大宮Vは自陣で構えて守り、ショートカウンターを狙う中、キャプテンの茂木昴來選手を中心に最後は体を張ってゴールに鍵をかけます。大宮Vの堅守をなかなかこじ開けられなかった浦和Lでしたが、34分、ついに均衡を破ります。片岡菜葉選手のパスに抜け出し、中原心愛選手が放ったシュートは一度GKに阻まれますが、こぼれ球に浅野伶央選手が詰めて浦和Lが先制します。

後半、大宮Vは選手交代のカードを切り、前線への圧力を強めて浦和Lのゴール前に攻め込みますが、あと一歩のところで相手の守備を破ることができません。1点をリードする浦和Lも集中を切らすことなく対応し、このまま試合終了を迎えました。互いのプライドがぶつかり合うダービーマッチは浦和Lが制し、準々決勝に進出しました。

監督・選手コメント

立花実那 選手(JFAアカデミー福島)
個人としては立ち上がりからうまくいきませんでしたが、味方がしっかりとサポートしてくれたおかげで、何とか最後までプレーすることができました。GKを始めてまだ2年目ということもあって慣れないことが多く、緊張したのですが、DFの3年生2人が助けてくれたので安心しました。(PK戦に関しては)ずっと得意としていたのですが、PK戦に入ると決まったときは、3年生や負傷している選手の声を背負って、少し緊張しました。それでも、自分ならできると信じた結果、(相手のキックを)止めることができました。

江後賢一 監督(朝日インテック・ラブリッジ名古屋スターチス)
選手たちは今の自分たちができることを思い切りやってくれました。風上に立った前半は押し込めると思っていましたし、そこで1点を奪うことができていれば、もう少し理想的な展開になりました。終盤は体力的に厳しくなっていて、足が止まったところをac福島に決められてしまいました。先制した後、受け身になることなく、あと1点奪いにいく姿勢ではいたのですが、最後の15分あたりから疲れが出て、足が止まってしまいました。

眞﨑玲愛 選手(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
埼玉ダービーに向けてみんな気合いが入っていました。その気持ちが勝利につながったのでよかったです。自分たちの攻勢で試合を進めていましたが、相手もしっかりゴール前を固めていたので決め切る場面で得点できませんでした。先制した後も0-0のつもりで試合に臨んでいました。後半は前半とは違い、自分たちがボール持ったときに相手が高い位置からプレッシャー来たので焦る部分もありましたが、みんながサポートしてくれたこともあって、うまく対応することができました。勝ち切ることができたのでよかったです。

中上智晴 監督(大宮アルディージャVENTUS U15)
この半年間、守備時の連動を意識しながらカウンターから勝機を見いだす練習に取り組んできました。今回の試合もまずはミドルサードでしっかり構え、中盤で相手ボールを奪ってからショートカウンターに出ていこうという狙いがありました。試合の途中から浦和Lの攻撃の形が変わり、自分たちもシステム変更して相手ボールを奪おうと思ったのですが、その判断が遅れてしまいました。その部分が反省点として残ります。

大会期間:2024年12月7日(土)~12月27日(金)
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