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ac福島とC大阪が準決勝へ!ベスト4が出そろう 高円宮妃杯 JFA 第28回全日本U-15女子サッカー選手権大会準々決勝
2023年12月18日
高円宮妃杯 JFA 第28回全日本U-15女子サッカー選手権大会は12月17日(日)に、準々決勝の2試合を野洲川歴史公園サッカー場で実施。準決勝へと進む4チームが決定しました。
ピックアップマッチ1
JFAアカデミー福島 2-1(前半0-0、後半2-1) 神村学園中等部女子サッカー部
JFAアカデミー福島(東海2/静岡)と神村学園中等部女子サッカー部(九州1/鹿児島)による第1試合は互いに前線からのプレスと強度の高い守備を徹底し、激しくぶつかり合いました。最初の見せ場はac福島。4分に高い位置で相手のパスを奪った野田芙多葉選手のシュートは懸命に戻ったDFに阻まれます。13分には神村学園がチャンスを迎え、大藪妃紗選手のポストプレーから、ゴール前を抜けた山野蒼空選手のシュートは右ポスト。以降はお互いに決定機まで持ち込めず、スコアレスで試合を折り返しました。
後半は漆島祐衣選手が「失点しないように集中力を保ちながら、足の速い攻撃陣を狙っていた」と振り返る神村学園のペースで進みます。47分には山野選手がフリーでシュート。53分には高い位置でのボール奪取から大藪選手がゴールに迫りましたが、ac福島の堅守を崩し切れません。「押し込まれても、まだ0-0だったので、落ち着こうという声掛けをみんなができていた」と振り返るのは野田選手です。
我慢の時間をしのいだac福島は57分にカウンターから山路真白選手が先制点をマーク。77分にも前線でのポストプレーから高橋心花選手がゴールネットを揺らします。終盤には1点を返されましたが、リードを保ったac福島が準決勝進出を決めました。
ピックアップマッチ2
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15 6-0(前半3-0、後半3-0) FC今治レディースNEXT
前日に行なわれた準々決勝の初日は、INAC神戸テゾーロ(関西1/兵庫)とRESC GIRLS U-15(関西2/大阪)が勝利。同じ関西勢のセレッソ大阪ヤンマーガールズU-15(関西4/大阪)の選手の刺激になっており、池田柚葉選手は「関西から2チームが準決勝に行っているので、絶対に行ってやると思っていた」と振り返ります。
意気込みは試合の入りの良さにつながり、開始直後の1分には右サイドからゴール前に入ったボールから、中村心乃葉選手がゴールネットを揺らし、FC今治レディースNEXT(四国2/愛媛)から先制点を奪いました。以降も牧之瀬歩選手と下高莉咲選手を中心にテンポよくボールを動かすと、19分には「1、2回戦は点を決めることができなかったので今日は絶対に点を決めようと思っていた」という池田選手にチャンスが到来。中村選手のパスから、タイミングよくゴール前を抜け出し、今大会初ゴールをマーク。29分にも牧之瀬選手が決めて、3点リードで前半を終えました。
後半もC大阪の勢いは止まりません。「しっかり走って最後まで点を取ろうとした結果、カウンターを食らってしまった」と今治の鈴木香菜監督が振り返った通り、前がかりになった相手の背後を池田選手と田村胡桃選手の2トップが効果的に突いて、3点を追加。大量6得点で勝利し、準決勝へ弾みを付けました。
監督・選手コメント
古川心尋 選手(JFAアカデミー福島)
高校生のチームに上がる選手もいるので、合わせる時間は多くなかったのですが、最後にチーム一丸で優勝を目指すぞと同じ方向を向けています。今大会の3試合とも良い相手だったので、一つ一つの試合を分析して、しっかり自分たちのサッカーを出せるように頑張ってきました。今年は2連覇がかかっているので、絶対に負けられません。準決勝まで1週間あるのでみんなで良い準備をして、最後は笑顔で終われる大会にしたいです。
漆島祐衣 選手(神村学園中等部女子サッカー部)
目標のベスト4にはあと一歩及ばなかったのですが、今大会の収穫もありました。初戦は昨年準優勝のチームが相手で、最初は少し怖がっていたのですが、いざやってみると思っていた以上に戦えました。今回もアカデミー福島という強い相手で不安もありましたが、自分たちのプレーを出し切れました。私たち3年生は高校生になっても、この大会の悔しさを忘れずに生かしていきたいと思います。2年生は悔しさを糧に来年はもっと頑張ってほしいです。
下高莉咲 選手(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)
去年の大会は準々決勝で負けて、悔しい思いをしました。この1年は自分の持ち味であるパスとミドルシュートを発揮して、チームに貢献したいと頑張ってきました。チームとしては前からのプレスをみんなで連動して奪い切るなど守備からしっかりやってきました。関西大会は4位で終わりましたが、全国でもしっかり勝ち切れたから、ここまで来ることができました。次も勝って決勝まで行き、優勝したい。みんなで笑って良い思い出をつくりたいです。
鈴木香菜 監督(FC今治レディースNEXT)
この大会でベスト8に入ること自体初めてのことです。全国のチームと戦って、地方のチームがここまで来ることができると示せたのは収穫です。また、四国では感じることができないプレッシャーを体感し、全国基準を知れたのも収穫です。関西や関東のチームに勝っていくためには、もう少し日常のトレーニングを変えなければいけません。ベスト8から先に上がっていくためは、日常のレベルアップが必要不可欠になると感じた大会でした。
大会期間:2023年12月9日(土)~12月27日(水)
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