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I神戸とRESCの関西2チームが準決勝進出を決める 高円宮妃杯 JFA 第28回全日本U-15女子サッカー選手権大会準々決勝
2023年12月17日
高円宮妃杯 JFA 第28回全日本U-15女子サッカー選手権大会は12月16日(土)、準々決勝の2試合を野洲川歴史公園サッカー場で行いました。
ピックアップマッチ1
INAC神戸テゾーロ 6-1(前半3-0、後半3-1) F.C.CORMOLADIES AZALEA
INAC神戸テゾーロ(関西1/兵庫)とF.C.CORMOLADIES AZALEA(四国1/香川)が激突した第1試合は、「4月から全国のテッペンを取るという意気込みで、全員が頑張ってきた」と野村七虹選手が振り返るI神戸が、序盤から見せ場をつくります。
「相手は片方のサイドに片寄るのは分かっていたので、自信のあるドリブルで縦を狙っていた」そう話す野村七虹選手が切れ味鋭い突破で左サイドを何度も突破すると、18分には左CKの流れからPKを獲得。このチャンスを平七海選手が冷静に決めて均衡を崩しました。先制点で勢いに乗ったI神戸は29分に野村七虹選手のパスから黒崎琉衣選手がゴール。40+1分にも相手の守備の乱れを突いて、3点リードで前半を終えました。
後半もI神戸の勢いは止まりません。52分には平選手がこの日2点目を奪うと、62分にはショートCKの折り返しを受けた大田ありす選手が豪快なミドルシュートをたたき込みます。試合の大勢を決めてからも攻撃の手を緩めず、72分には途中出場の沖口璃々花選手が思い切りの良い仕掛けから6点目をマーク。試合終盤には1点を返されましたが、平選手が「今まで一番、自分たちのサッカーが出せた」と口にする会心の出来で、初の4強入りを果たしました。
ピックアップマッチ2
十文字中学校 2-4(前半1-2、後半1-2) RESC GIRLS U-15
十文字中学校(関東9/東京)とRESC GIRLS U-15(関西2/大阪)による東西対決となった第2試合は、黒田乃愛選手が「ウォーミングアップから強度と意識が高く保てていた」と話すRESCが勢いよく試合に入りました。
鍵となったのは高い位置からの連続した守備です。十文字のGK丹羽なるみ選手が「前からのプレッシャーに焦って、いつも通りのビルドアップができなかった」と振り返るほどの圧力で相手を押し込むと、14分には右サイドからのクロスボールにゴール前の西田梨愛選手がヘディングで反応。ゴール前にこぼれたところを「自分は小さいので競れないけどこぼれ球を狙っていた」と話す黒田選手が押し込み、均衡を崩しました。
27分には角野心花選手に決められ同点とされましたが、33分には再び競り合いからチャンスが到来。「自分の強みはヘディング。2回戦もCKから2ゴール決めていたので今日も絶対に決めたかった」と話す西田選手が左CKからヘディング弾をたたき込むと、43分にはパスワークからゴール前を抜け出した黒田選手が3点目を決めました。
66分には十文字にPKを与えて2失点目を許しましたが、すぐさま気持ちを切り替えたRESCが反撃に出ます。67分には朝賀咲月選手のロングシュートがクロスバーに直撃すると、こぼれ球を途中出場の小林心姫選手が押し込み、勝負あり。RESCがチーム最高成績を塗り替える準決勝進出を決めました。
監督・選手コメント
平七海 選手(INAC神戸デゾーロ)
運動量があり、チーム力で戦ってくる相手に対して、自分たちが今まで積み重ねてきた技術と相手にも勝つぐらいの運動量とチーム力で絶対に勝とうと思っていました。みんなで東京に行って優勝しようという気持ちを持っていたから、良いゲームになったと思います。今年のチームはみんなが面白くて仲が良い。チームの全てが好きなので、決勝まで進んで一日でも長く一緒にサッカーがしたい。今まで自分たちがやってきた技術に拘って、INACのサッカーを見せつけたいです。
森本克己 監督(F.C.CORMOLADIES AZALEA)
去年、JFAアカデミー福島に0-10で負けてから、関西の強豪チームと対戦するなどしてチームを強化してきたつもりだったのですが、まだまだ足りない部分が多すぎました。技術、個の能力、試合運びなどいろいろな部分で相手を上回れなかったです。ただ、今年は全国に出ることが目標ではなく、勝ち進むことを目標にしていた中、4回目のチャレンジで初めて1勝できて、2回戦も粘り強く戦えました。何もできなかった昨年までの3年間を考えるとすごく頑張ってくれたと思います。
丹羽なるみ 選手(十文字中学校)
中学3年間で初めてこの大会に来て、どういう舞台かも分かりませんでした。ただ、十文字の武器であるみんなでしっかり声を出す部分を生かし、このベスト8まで勝てたことは本当にうれしいです。今年1年は勝てない時期が長くて苦しかったのですが、学年を超えた絆が生まれたから、この大会を全力で楽しめた気がします。自分たち中学3年生は来年から高校に上がるので、そこでこの大会の経験を生かしたい。高校では優勝を目指したいです。
西田梨愛 選手(RESC GIRLS U-15)
RESCはこれまでずっと関西大会で優勝していましたが、今年は初めて決勝で負けてしまい、全国大会も初戦を突破できるか分からなくて不安な気持ちでいっぱいでした。ただ、負けてからはチーム一丸になれるようにどんなときでもみんなで話し合って、本音を言い合ってきました。関西で負けてしまった分は、今日の勝利でチャラになったはず。関西大会で負けたINACと準決勝で戦えるので、今度は勝ちたい。全国制覇して終わりたいです。
大会期間:2023年12月9日(土)~12月27日(水)
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