ニュース
第24回全日本高等学校女子サッカー選手権大会開幕 常盤木学園が日ノ本学園の3連覇を阻む
2016年01月04日
第24回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が1月3日(日)、三木総合防災公園陸上競技場など兵庫県内の各会場で開幕しました。全国9地域の代表32チームが1回戦を戦い、ベスト16に進出するチームが決定しました。
ピックアップマッチ 1
大商学園高校(関西1/大阪) 6-0(前半2-0、後半4-0) 北海道大谷室蘭高校(北海道2)
緊張の一戦はいきなり動きました。開始3分、大商学園高校はこぼれ球を藤根有彩選手が思い切ってシュート。これがゴール右隅に決まりました。しかし、北海道大谷室蘭高校は気落ちすることなく積極的にプレーします。前線から相手の最終ラインにプレッシャーをかけ、速い攻めで大商学園ゴールを狙います。サイドから崩される場面もありましたが、DF陣の体を張った守備やGK戸田梨瑚選手の好守などでピンチをしのぎます。
それでも、大商学園は良い時間に得点して勢いをつかみます。前半のラストプレーで常田麻友選手が押し込んで追加点を奪うと、後半開始から3分後、林みのり選手のシュートでリードを3点に広げます。この後、攻勢を強める大商学園は50分に常田麻選手がこの日の自身2点目を奪うと、キャプテンの中山桃香選手ら交代出場した2選手がそれぞれゴール。計27本のシュートで6点を奪って2回戦進出を決めました。
ピックアップマッチ 2
日ノ本学園高校(関西2/兵庫) 0-1(前半0-0、後半0-1) 常盤木学園高校(東北1/宮城)
ここ7年間、本大会のタイトルを分け合ってきた日ノ本学園高校と常盤木学園高校。名門同士が初戦で激突しました。試合は、序盤からボールと主導権の奪い合いとなりますが、パスワークから前線の目原莉奈選手のスピードを生かそうとする日ノ本学園がチャンスをつくりかけます。しかし、シュートやクロスで、「やり切る」プレーをしていたのは強さのある1年生FW沖野くれあ選手ら前線の運動量を打ち出す常盤木学園。0-0で終えた前半も、シュート数とCKの数で日ノ本学園を上回っていました。
後半に入り、50分に常盤木学園の土居明日香選手、日ノ本は目原選手と、両者ともクロスから惜しいシュートを放ちますが、ゴールをとらえきれません。緊迫した試合が続く中、均衡が破れたのは63分でした。交代出場していた常盤木学園の鈴木日奈子選手が、相手陣でボールを拾うと思い切って遠目からシュート。クロスバーに弾かれたボールを倉谷也海選手が押し込みました。ビハインドを背負った日ノ本学園はこの後、縦に速く攻めるプレーを増やしますが、ゴールには至らず。常盤木学園が接戦をものにしてベスト16へと駒を進めました。
大会第2日目となる1月4日(月)には、2回戦8試合が行われます。
監督・選手コメント
山村弥久 選手(北海道大谷室蘭高校)
昨年1年間、北海道でもここぞというときに勝てなくて、もう全国大会ではみんなの涙は見たくないと思っていました。抽選会で大商学園との対戦を引いて驚きましたが、どんな相手にも勝たなければと思って練習してきました。ここ数カ月間、グラウンドが使えない時期に入っても、走り込みなど厳しい練習に取り組みました。今日の敗戦は悔しいですが、このチームには1年生が16人いて、スタメンの半分近くが1年生です。だから、彼女たちには来年、再来年と頑張ってほしいと思います。
藤根有彩 選手(大商学園高校)
開始直後はあまり足元にボールを収まらず、大商学園らしいサッカーができませんでした。その中で先制点を挙げたことで、チームも流れに乗れたと思います。その後は、ゴールに近づいてもシュートまで持ち込めない場面があったので、次の試合では攻撃をシュートで終えることを意識したいです。このチームは1、2年生が多く、私は1年生のころからインターハイや高校女子選手権に出させてもらってきたので、この大会でみんなを引っ張っていきたいと思っています。
倉谷也海 選手(常盤木学園高校)
厳しい戦いだったので勝ててうれしいです。得点の場面は鈴木日奈子選手が良いシュートを打って、私はそのこぼれ球に詰めただけなので、鈴木選手に感謝するばかりです。私が入学してから日ノ本学園に勝っていなかったので、「今日こそ日ノ本を倒そう」とみんなで言っていました。(初戦の)組み合わせが決まったときに大会への意識が高まり、試合にも強い気持ちで入れました。小林里歌子選手が負傷でいませんが、いままでエースに頼っていた分も自分たちでやらなければといけないと、みんなで変わろうとしています。明日以降も一戦一戦しっかり戦って、絶対に優勝したいと思います。
田邊友恵 監督(日ノ本学園高校)
予想どおりの試合になりました。こういう展開に耐えてワンチャンスをものにできるかに(結果が)かかると考えていました。今回の敗戦は、いろいろなことが重なった結果だと思います。足りない部分を埋めてきたつもりですが、頑張るチームを技術で上回ることができませんでした。まだ甘いのでしょう。シュートを打ち切るには、強さがなければいけないし、フィジカルで勝る相手を上回るオフ・ザ・ボールの動きや駆け引きも必要になります。また来年に向けて、自分たちにプレッシャーをかけつつ頑張ります。
第24回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
2016年1月3日(日)~2016年1月10日(日)
大会情報はこちら
関連ニュース
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/26 株式会社hacomonoと「U-12カテゴリーパートナー」契約を締結 JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/11/26 組み合わせ・テレビ放送決定、中村俊輔氏がアンバサダーに就任 JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/11/26 組み合わせ および 決勝のテレビ放送・配信、準々決勝~準決勝の配信が決定 第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
- JFA 2024/11/26 移籍リスト 第25-02号
- 日本代表 2024/11/25 フットサル日本女子代表候補 国内トレーニングキャンプ メンバー・スケジュール(11.28-12.1@千葉/高円宮記念JFA夢フィールド)