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広島、浦和などWEリーグの8チームが準々決勝へ 皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会5回戦

2023年12月18日

広島、浦和などWEリーグの8チームが準々決勝へ 皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会5回戦

皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会は、12月16日(土)と17日(日)に5回戦の8試合を実施しました。16日のカンセキスタジアムとちぎでは、5回戦から参戦のWEリーグ3チームが初戦を迎えました。

ピックアップマッチ1

サンフレッチェ広島レジーナ 1-0(前半0-0、後半1-0) セレッソ大阪ヤンマーレディース

今季のWEリーグカップを制して初タイトルを手にしたサンフレッチェ広島レジーナ(WEリーグ/広島)と、一昨年の皇后杯でベスト4に進んだセレッソ大阪ヤンマーレディース(WEリーグ/大阪)の対戦は、1点を争う拮抗した展開となりました。

前半は一進一退で、広島は上野真実選手と髙橋美夕紀選手が強力な2トップを組みますが、噛み合わずにチャンスを多くつくれません。一方、先発の平均年齢21.1歳と若いC大阪は、最前線に立つ矢形海優選手にボールが入るとたびたびシュートにつながりましたが、経験豊富なDFラインがそろう広島がそれを跳ね返しました。

両者選手交代なく始まった後半は、立ち上がりに広島が攻め込み、51分に先制点が生まれます。右サイドの立花葉選手が左足で上げたクロスボールに、ゴール前へと走り込んだ中嶋淑乃選手がヘディングでゴール。広島が両サイド選手の活躍で均衡を破りました。C大阪は選手の配置を入れ替えるなど打開を試みて、終盤に荻久保優里選手がクロスボールを送りましたが、広島の呉屋絵理子選手がヘディングでクリア。最終盤には途中出場したC大阪の白垣うの選手が強烈なドリブルシュートを放ちましたが、広島のGK木稲瑠那選手が好セーブして試合終了。WEリーグカップとの2冠を目指す広島が、C大阪を1-0で下して白星スタートを切りました。

ピックアップマッチ2

三菱重工浦和レッズレディース 2-0(前半1-0、後半1-0) 日体大SMG横浜

昨季のWEリーグ覇者である三菱重工浦和レッズレディース(WEリーグ/埼玉)は、今季のなでしこ1部で6位の日体大SMG横浜(なでしこリーグ1部/神奈川)の挑戦を受けました。

日体大は学生主体のチームですが、浦和に臆することなくパスをつないでチャンスをつくっていきます。20分の金子麻優選手のクロスボールは浦和ゴールを横切って逆サイドで待つ李誠雅選手には合いません。するとその直後のプレーで、浦和の菅澤優衣香選手がペナルティーエリア内右へドリブルで持ち込み、右足で放った美しいループシュートが決まって浦和が先制しました。

後半は浦和がさらに攻め込み、清家貴子選手が59分にシュートを放ちますが、日体大の朝倉加奈子選手がブロック。日体大は窓岩日菜選手などを投入して攻撃に転じますが、66分にハーフウェイライン付近から右サイドをドリブル突破した清家選手のクロスに、伊藤美紀選手が合わせて浦和がリードを広げます。浦和ゴール裏ではサポーターの大きな歓声が上がった一方、日体大ゴール裏でも部員の応援歌が会場に響き、ピッチ上の選手を後押しします。日体大は終盤にFKやCKでチャンスを得ましたが、昨季WEリーグMVPの安藤梢選手と石川璃音選手が組むセンターバックは崩れず、GK池田咲紀子選手も安定したキャッチでゴールを守り、無失点でタイムアップを迎えます。日体大を退けた浦和が、2度目の皇后杯制覇に向け好発進しました。

ベスト8が出揃った皇后杯は、年明けの1月14日(日)に準々決勝が行われます。

監督・選手コメント

MF #11 中嶋淑乃 選手(サンフレッチェ広島レジーナ)
ゴールシーンは右サイドで(味方が)ボールを持って相手がボールウォッチャーになっていたので、逆サイドから突くように決めることができました。とにかく上に外れないようしっかりボールを見て打ちました。ヘディングゴールは前に決めたのがいつか覚えてないくらいです。個人的には最近いいプレーができていなくて、今日の前半も仕掛けることができず、そんなに良くないプレーが続いていたので、点を取って切り替えることができました。ここからも試合は続くので、いいコンディションで次も全員でつなぐサッカーができたらと思います。

鳥居塚伸人 監督(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
WEリーグとは異なる戦いですが、今日の皇后杯も勝って上位にいきたい気持ちで臨みました。長いリーグ戦に加えて疲れと強度(の差)を感じ、結果的にある意味力の差をしっかり感じさせられたゲームになりました。ハーフタイムには「自信と勇気を持って戦わなければ、こういう(押される)展開になる」と話しましたが、やはり試合の入りから慣れるまでの時間(の長さ)が今のチームの課題だと思います。それをジャッジできる選手になっていかないと、ゲームをコントロールすることは難しいと感じた一戦となりました。

FW #9 菅澤優衣香 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
味方がいいところにボールを落として、(ゴールから)遠かったですが、それがいい角度の場所だったのでループシュートを狙い、結果的に入ってよかったです。GKが前に出るのが見えて、手が届かないところにイメージ通りのゴールを決めることができました。ゴールを決め切る、その仕事は果たせたと思います。でも、なかなか追加点が取れないのが課題でバタバタした展開になってしまいました。連戦が続きますが、次節のWEリーグで対戦する広島はリーグカップで負けた相手なのでその負けを生かして臨みたいです。

MF #10 森田美紗希 選手(日体大SMG横浜)
前半はすごく押される展開でしたが、自分たちの集中力を保ったまま試合を折り返して、ハーフタイムではしっかり戦術的な話をしつつ「もっと強気にいこう」と後半に入りました。 後半は割と攻める時間帯も多かったですが、やはり相手が一枚上手で、自分たちの隙を突かれた試合になりました。全日本大学女子サッカー選手権大会は日本一を目指しますが、やはり一つ一つの積み上げが大切だとこの3年間で学んだので、上を見すぎず確実に勝ってサッカーを楽しみながら、みんなで日本一に向かいたいと思います。

開催期間:2023年11月18日(土)~2024年1月27日(土)
【1回戦】11月18日(土)、19日(日)
【2回戦】11月25日(土)、26日(日)
【3回戦】12月2日(土)、3日(日)
【4回戦】12月10日(日)
【5回戦】12月16日(土)、17日(日)

【準々決勝】2024年1月14日(日)
【準決勝】2024年1月20日(土)
【決勝】2024年1月27日(土)

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