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第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会開幕 各地で1回戦がスタート

2017年10月29日

第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会開幕 各地で1回戦がスタート

10月28日(土)に第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会が開幕しました。真岡市総合運動公園陸上競技場(栃木)、藤枝総合運動公園陸上競技場(静岡)、四日市中央緑地公園陸上競技場(三重)、五色台運動公園「アスパ五色」(兵庫)の4会場で1回戦の8試合が行われました。

ピックアップマッチ1

福井工業大学附属福井高校(北信越2/福井)0-4(前半0-2、後半0-2)藤枝順心高校(東海4/静岡)

藤枝総合運動公園陸上競技場の第1試合は、全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会で準優勝の藤枝順心と、全日本高等学校女子サッカー選手権大会の北信越予選を勝ち抜き全国大会の出場を決めている福井高校が激突しました。高校トップレベルの戦いとあって立ち上がりから激しい攻防を展開しました。

最初にビッグチャンスをつかんだのは福井高校でした。12分、左サイドを突破した小林和音選手がDFをドリブルでかわして放ったシュートは左のゴールポストに弾かれ、1年生FWの幹戸萌選手が右足で押し込もうとしますが、枠を捉えることができません。

すると今度は藤枝順心が流れをつかみます。24分にDFラインからのパスで右サイドを抜け出した今田紗良選手が中央へクロスを送り、並木千夏選手が合わせて藤枝順心が均衡を破ります。

先制したことでプレーに落ち着きが出てきた藤枝順心。35分には、左サイドに流れた今田選手からのクロスを、この夏からFWに転向したばかりの青木なつみ選手がGKをかわしてゴールに流し込み、2-0で試合を折り返します。

後半に入っても藤枝順心の勢いは止まりません。49分、今田選手の右クロスを再び青木選手が決めて、福井高校を突き放します。後半途中、4バックから3バックのシステムに変更して攻撃に打って出た福井高校でしたが、藤枝順心にサイドを突かれ、なかなかチャンスをつくることはできません。藤枝順心は81分に小原蘭菜選手が試合を決定づける4点目を挙げ、1回戦を突破しました。

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ピックアップマッチ2

JFAアカデミー福島(東海5/静岡) 2-1(前半1-1、後半1-0)大和シルフィード(関東4/神奈川)

冷たい雨が降る中でキックオフを迎えた第2試合ではJFAアカデミー福島と大和シルフィードが対戦しました。

序盤から互いに素早くボールにプレッシャーをかけて一進一退の攻防が続き、スコアが動いたのは43分でした。JFAアカデミー福島のGK近澤澪菜選手の矢のようなスローイングを受けた米井朋香選手が右サイドへ展開します。岩井蘭選手が持ち上がり、相手DFラインとGKの間を狙ったクロスは、GKが弾いたところに詰めていた門脇真依選手の体に当たり、そのままゴールに吸い込まれました。

苦しい時間帯をしのいで先制したJFAアカデミー福島でしたが、その2分後に大和シルフィードの山崎友希選手に同点ゴールを許してしまい、1-1でハーフタイムを迎えます。

後半立ち上がりも大和シルフィードはプレスで相手を封じていきますが、時間の経過とともにJFAアカデミー福島に流れが傾きます。互いに交代選手を投入して、次の1点を狙う中、80分、相手ゴール前でこぼれ球を拾った途中出場の城和怜奈選手が右足で豪快にゴールネットを揺らしてJFAアカデミー福島が勝ち越し。2-1で僅差のゲームをものにしたJFAアカデミー福島が、なでしこリーグ優勝チームである日テレ・ベレーザ(なでしこリーグ1部)が待つ2回戦へと進出しました。

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監督・選手コメント

久保直也 監督(福井工業大学附属福井高校)
プランを持って臨み、選手たちはそのとおりに実践し、チャンスを演出することができていましたが、最後のところが決められませんでした。全国大会ではどのチームも力があって当たり前なので、その中でどのようにして私たちの強みを出せるか。強みを出すことはできましたが、結果をものにすることはできませんでした。ただし、うちのストロングポイントをはめることができれば藤枝順心のような高校トップレベルの相手でも力が出せることを確認できたのは一つの収穫です。

並木千夏 選手(藤枝順心高校)
前半は相手が引いてきて、それに対応するプレーがなかなかできず、自分たちから崩れる場面がありましたが、その中で点を取ることができたので、いい流れに戻すことができました。先制ゴールのシーンは、(今田)紗良がいい形で背後を抜け出したので、練習通りにゴール前に入っていき、そこにいいボールが入ってきたので合わせるだけでした。(地元・藤枝で戦い)地域の代表として戦っているので、勝ちにつなげることが良かったです。

米井朋香 選手(JFAアカデミー福島)
立ち上がりはコンパクトさに欠け、苦しい場面が続きました。相手は身体能力も高く一対一だと勝てない部分もありましたが、チームで戦うことができ、苦しい時間帯も我慢することができて、後半はいい形でサッカーをすることができました。2回戦は日テレ・ベレーザ(なでしこ1部)との戦いになりますが、自分たちがどこまでできるか試したいと思います。トップのチームと対戦する機会はなかなかないのですごく楽しみですし、思い切って挑みたいと思います。自分たちが持っている力を全て発揮して、悔いのない試合をしたいです。

藤巻藍子 監督(大和シルフィード)
90分戦ってみて、戦う姿勢、個々の能力、運動量など全てにおいて負けていました。雨なので遠目からでもシュートを狙っていったのですが、そのこぼれ球に追いつくことができませんでした。一番点が入りそうなエリアに選手がいなかったのは得点が取れなかった原因だったと思います。前半のうちに追いつけたのはメンタル的にもよかったです。前半、後半ともに立ち上がりは圧倒できるように力を入れていて、それが継続できればよかったです。

その他試合結果

10月28日(土)
11:00 FC吉備国際大学Charme  0-4(前半0-3、後半0-1) ジェフユナイテッド千葉レディースU-18
11:00 日体大FIELDS横浜サテライトB  5-1(前半4-0、後半1-1) 東海大学付属福岡高校
11:00 新潟医療福祉大学  4-3(前半2-1、後半1-2、延前1-0、延後0-0) 岡山県作陽高校
14:00 つくばFCレディース  2-2(前半0-1、後半1-0、延前0-0、延後1-1、PK:0-3) 福岡J・アンクラス
14:00 仙台大学  3-0(前半2-0、後半1-0) 日テレ・メニーナ
14:00 徳山大学  0-3(前半0-0、後半0-3) コノミヤ・スペランツァ大阪高槻

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開催期間:2017/10/28(土)~2017/12/24(日)
1回戦 10月28日(土)、29日(日)
2回戦 11月3日(金・祝)、4日(土)、5日(日)
3回戦 11月11日(土)、12日(日)
準々決勝 11月18日(土)、19日(日)
準決勝 12月21日(木)
決勝 12月24日(日)

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