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「選手には個性的なプレーを期待したい」本田美登里監督(AC長野パルセイロ・レディース)第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
2017年10月27日
女子サッカー日本一を決する第39回 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会が、10月28日(土)に開幕します。今回は、日本サッカー協会(JFA)女子委員でもあるAC長野パルセイロ・レディースの本田美登里監督に、女子サッカーへの思いを語ってもらいました。
――なでしこジャパン(女子日本代表)が2011年に世界一になって以降の日本女子サッカーについて思うことは。
本田監督 世界一になった澤穂希らの「何が何でも世界一になってやる」という思いは相当強かったと思います。一方で今の選手たちは、自分たちから代表の座をつかみ取ってやろうという思いが少ないように感じます。待っていればいつかはなでしこになれると思っている選手もいるのではないでしょうか。サッカーに取り組める環境が整いつつあるなかで、ハングリー精神が欠けてしまうのは一概に選手たちに原因があるとは思いませんが、私の現役時代には貪欲さはありました。どのようにしてこの選手たちのモチベーションを高めていくかは、私も含めてJFAの課題だと思っています。
――宮間あや、横山久美ら大勢の代表選手を指導してきました。指導で心掛けていることは何ですか。
本田監督 あまり自分の考えを押しつけないことです。彼女たちのアイデアを大事にしています。私自身は代表選手でしたが、アジアや世界で評価されたわけではない。私の考えを押しつけていたら宮間はバロンドール(世界年間最優秀選手賞/当時)の候補にならなかっただろうし、横山もなでしこリーグ1部で得点王を争うレベルにまでならなかったと思います。
――今大会に参加する選手たちにはどのようなプレーを期待しますか?
本田監督 選手たちはよく「スタジアムに足を運んでください」と言いますが、見に来てもらえるだけのプレーをピッチ上で見せることが大切です。選手一人一人が足を運んででも見たいと思ってもらえるプレーをしてほしいと思います。もちろん監督によってそれぞれの方針があるので、私の口からあまり言うことではないかもしれませんが、選手のそれぞれに個性的なプレーをしてほしいですね。
――監督を務めるAC長野パルセイロ・レディースはどのようなサッカーで皇后杯を戦うのでしょうか?
本田監督 選手それぞれの色が出るようなサッカーをしていきたいと思います。まだまだ力不足なチームですが、個人の力と組織の力をジョイントさせながら戦っていきたいです。上手いチームが勝ち上がるわけではないのがトーナメントだと思うので、力不足だと感じているチームが勇気を持てるような試合をしたい。あとは選手たちの勝ちたい気持ちがあるかどうか。もちろん対戦する両チームともその気持ちがあると思いますが、気持ちで相手を上回れるかが勝負の鍵だと思います。
開催期間:2017/10/28(土)~2017/12/24(日)
1回戦 10月28日(土)、29日(日)
2回戦 11月3日(金・祝)、4日(土)、5日(日)
3回戦 11月11日(土)、12日(日)
準々決勝 11月18日(土)、19日(日)
準決勝 12月21日(木)
決勝 12月24日(日)