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JIFFインクルーシブフットボールフェスタ2022を開催!〜誰もが、いつでも、どこでもサッカーを楽しめる環境づくり〜
2022年12月27日
日本障がい者サッカー連盟(JIFF)は12月24日(土)、J-SOCIETY FOOTBALL PARK 多摩(東京都多摩市)にて「JIFFインクルーシブフットボールフェスタ」を開催しました。このイベントでは、障がいの有無に関わらず、誰もが一緒にサッカーを楽しめるインクルーシブな環境の中で、サッカーを通じて障がい児・者と健常児・者が交流をはかり相互理解の機会をつくることを目的としています。
今年で7回目となる今回のイベントは、午前の部「障がい者サッカー・ウォーキングフットボール体験会」、午後の部「まぜこぜサッカー(小学生対象)」の2部制で開催されました。
午前の部の体験会には、子どもから大人まで様々な年代の方々にご参加いただき、「アンプティサッカー」「CPサッカー」「ブラインドサッカー・ロービジョンフットサル」「ウォーキングフットボール」「キフティング」の5つの体験をしていただきました。
午後の部では、障がいの有無や種別の異なる子どもたちがまぜこぜのチームを作り、在京クラブコーチが考案したインクルーシブなアクティビティや試合をお楽しみいただきました。また、コロナ禍であることや障がい特性上会場に来てのご参加が難しい方、遠方の方でもご参加いただけるよう、午後の部では一部オンラインプログラムを昨年から継続して実施をし、参加される方々が一つでも多くの選択肢を持てるよう努めました。当日は、参加者・スタッフ・見学者など総勢200名ほどの方々にご参加いただくことができました。
イベント開催にあたり、JIFFパートナー企業・支援団体の皆様をはじめ、在京のJリーグ、Fリーグ、WEリーグ、なでしこリーグ、百年構想クラブ、障がい者サッカーチームの皆様にもご協力いただき、当日の活動や運営も多様なスタッフの方々に支えられながら行われました。
また、ゲストとして石川直宏さん(FC東京)、石井遥斗選手(ペスカドーラ町田)、岩田朋之選手(ロービジョンフットサル)にお越しいただき、会場を盛り上げていただきました。
今後もJIFFは誰もが、いつでも、どこでもサッカーを楽しめる環境づくりを通じて、共生社会の実現を目指していきたいと思います。この度ご参加いただいた皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
主催者コメント
井上由惟子 さん(日本障がい者サッカー連盟)
今年もたくさんの方々にご参加いただき、多くの笑顔に出会えたことを大変嬉しく思います。イベントに向けて9月ごろから在京クラブのコーチ、障がい者サッカーチームの皆さんと議論をし、準備を進めてきました。普段は鎬を削る対戦クラブ同士や異なるカテゴリーのサッカーで活動をする団体同士が、このイベントでは力を合わせて参加者の皆さんに楽しんでいただけるよう、インクルーシブなプログラムをつくっていきます。当日を含め、こういった多様な人たち同士が協力し、対話をしていくプロセスがインクルーシブな社会をつくるために何よりも重要であることに、毎年このイベントは気づかせてくれます。今後もこのイベントを通してできた輪を広げていきながら、皆さんと力を合わせて誰でも、いつでも、どこでもサッカーを楽しめる環境づくりを続けていきたいと思います。
参加者コメント
保護者
障がいや年齢・性別を超えて楽しんでいる子どもの様子を見られて私も嬉しくなった。
あっという間に時間が過ぎていきました。本当に参加できて良かったです。
参加者(10代)
まぜこぜサッカーに参加しましたが、どんな障がいがあっても、心一つになって、楽しめるのがサッカーだなぁと思いました。また、「障がいがあってもそんな技ができるの?」と驚かされました。努力とやる気と気合いで色んなことを乗り越えられるなと感じました。
保護者
足に麻痺のある中学生女子で、健常者の子との差を目の当たりにした学期途中から学校になかなか行けなくなっていて、楽しいこともなく塞ぎ込んでいました。弟がサッカーを始め、いろいろ調べると障がい者のサッカーがあることを知り参加しました。本人はとても楽しかった。今度はいつあるのか?と話していました。来年も弟に参加しようと話していました。笑顔があってよかったです。彼女が気軽に参加できる場所を探してあげようかなと思っています。