障がい者サッカー
ブラインドサッカー(視覚障がい)

ブラインドサッカー(全盲クラス:B1)
ブラインドサッカーは、アイマスクをつけてボールの音と声のコミュニケーションで行なう5人制サッカーです。情報の8割を得ているという視覚を閉じた状態でプレーします。ピッチはフットサルコートと同じ大きさで、両サイドライン上に高さ1mほどのフェンスが並びます。4名のフィールドプレーヤー(FP)、ゴールキーパー(GK)、監督、ガイド(コーラー)の7名で行い、転がると音が出る特別なボールの使用、ガイドがゴールの後ろにいて位置を教える、ボールを持った相手に向かって行く時に「ボイ!」と声を出すなど、ルールが工夫されています。
- 人数:
- 5人 スタッフ2人(監督1人/ガイド1人)
- 試合時間:
- 15分ハーフ(プレイングタイム)
- ピッチサイズ:
- 40m×20m
- その他:
-
●目の見える人の協力
・キーパーは見える人(晴眼者または弱視者)、フィールドプレーヤー4人はアイマスクをした状態で行います。
・ゴールの後ろにガイド(案内役)がいて、ゴールの位置(距離、角度)などを伝えます。
・「8、45、シュート!」と言っていたら、それは(距離)8m、(角度)45度、(今のタイミングで)シュート!の意味です。
●音の出るボール
・ボールは転がすと「シャカシャカ」と音が出る特殊な構造で、ボールの音とまわりの声を頼りにしながらゴールを目指します。 ・サイドラインには腰の高さのサイドフェンスがあります。
●「 ボイ(Voy)」スペイン語で「行く」
・ディフェンスは、ボールを取りに行く時自分の位置を知らせるための「ボイ!」という声を出さなければいけません。
- FP:
- 全盲
(国内大会では弱視者、晴眼者も可) - GK:
- 弱視者または晴眼者
- クラス分け:
- B1:全盲から光覚まで


ロービジョンフットサル(弱視クラス B2/3)
ロービジョンフットサルは、弱視者が弱視状態のまま、フットサルとほぼ変わらないルールでプレーします。4名のフィールドプレーヤー(FP)、ゴールキーパー(GK)の5人で行い、フィールドプレーヤー4人のうち最低2名はより見えにくいB2クラスの選手がいなければなりません。B3クラスの選手は腕章を装着します。アイマスクは装着せず、ボールも音が出ない通常のフットサルボールを用います。一般的に「目が悪い」というと視力が弱い状態を想像しますが、見えにくさそれぞれが異なり、ぼやけ、欠け、にごりなどの症状があり、さらにそれらが掛け合わされて多様な見えにくさがある状態でプレーをします。
- 人数:
- 5人
- 試合時間:
- 20分ハーフ
- ピッチサイズ:
- 40m×20m
- FP:
- 弱視者(国内大会では大会により晴眼者も可)
- GK:
- 弱視者または晴眼者
- クラス分け:
-
B2:矯正後の診断で、視力0.03まで、ないし、視野5度まで
B3:矯正後の診断で、視力0.1まで、ないし、視野20度まで
● B2のプレーヤーが2人以上ピッチ上
● B3のプレーヤーは右腕に赤いバンド装着

国際大会
- ■ ブラインドサッカー世界選手権(4年に1度)
- ■ ブラインドサッカーアジア選手権(2年に1度)
- ■ パラリンピック(4年に1度、オリンピック直後)
- ■ アジアパラ競技大会
- ■ IBSAワールドゲームズ
- など
国内には、全国からチームが集まり頂点を決める日本選手権の他、4つの地域リーグ(北日本、東日本、中日本、西日本)と、地域リーグで勝ち抜いたチームによるクラブチーム選手権があります。
ブラインドサッカー(B1)
- ■ 各地域リーグ
- ■ 日本選手権
- ■ クラブチーム選手権
ロービジョンフットサル(B2/3)
- ■ 各地域リーグ
- ■ 日本選手権
データ
- 【競技人口】499名(チーム未登録選手を含む)
- 【指導者ライセンス制度】あり(指導者160名)
- 【審判ライセンス制度】あり(審判員49名)
- 【登録制度】あり(登録チーム35チーム)
※2024年4月日本障がい者サッカー連盟による障がい者サッカーファミリー数調査結果
特定非営利活動法人
日本ブラインドサッカー協会
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