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47都道府県で696回102,105人がフェスティバルに参加~「2016年度JFAフェスティバル実施報告書」を公開~
2017年08月04日
日本サッカー協会(JFA)と都道府県サッカー協会は、2016年度(2016年4月~2017年3月)全国47都道府県で696回のJFAフェスティバルを開催し、102,105人が参加しました。観客数98,761人とスタッフ数12,648人を合わせると、213,514人のサッカーを愛する仲間=サッカーファミリーがフェスティバルを通してJFAとのつながりを作り、サッカーの楽しさに触れることができました。
このたび、「2016年度JFAフェスティバル実施報告書」を作成しましたので、ご報告いたします。
2016年度JFAフェスティバル実施報告書 全文
2016年度JFAフェスティバル実施報告書 概要
JFAフェスティバルの趣旨と経緯
JFAは、「サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」という理念を掲げています。「JFA2005年宣言」では、2050年までに、すべての人々と喜びを分かちあうために、サッカーを愛する仲間=サッカーファミリーが1000万人になるという目標を定めました。2003年から始まった「キャプテンズ・ミッション」では、11のミッションを掲げ、このうち、「JFAキッズプログラム」、「レディースサッカーの活性化」、「フットサルの普及推進」のそれぞれのミッションにおいて中核をなす施策として、「JFAキッズサッカーフェスティバル」、「JFAレディースサッカーフェスティバル」、「JFAファミリーフットサルフェスティバル」を全国各地で始めました。
2004年度からは、「レディースサッカーの活性化」のミッションが「女子サッカーの活性化」、「女子サッカーの活動推進」へと変更となり、中学・高校年代における女子サッカー継続という課題に対応するために、「JFAガールズサッカーフェスティバル」が設けられました。また、2008年度からは「地域/都道府県協会の活動推進」のミッションに関して、「毎日をフットボールデーにしよう」を合言葉に、JFAの創立記念日である9月10日を中心に、サッカーに普段から接していない方々にも気軽に参加していただくことができる「JFAフットボールデー」をスタートさせました。
JFAグラスルーツ宣言とJFAミッション
2014年5月15日、JFAは「JFAグラスルーツ宣言」を行いました。これまでJFAがカバーしてきたキッズサッカーや女子サッカーのみならず、障がい者サッカーを含む全ての領域を対象に、「だれもが、いつでも、どこでも」サッカーを楽しめる環境を広げていくことを目指して、「グラスルーツ推進」に取り組むこととなりました。また、「JFA中期計画2015-2022」の中で、これまであった11のミッションが「JFAミッション2015-2022」として再編され、フェスティバルに関係するミッションはすべて、「Mission1. 普及施策の推進(JFAグラスルーツ宣言)」に統合されました。
JFAは、プロ・エリート選手のみならず、だれもが、いつでも、どこでもサッカーを楽しむ環境をつくるというメッセージを広く社会に伝え続けるため、特に日常的にサッカーの活動をしていない初心者・未経験者への機会づくりや、ダイバーシティ(多様性)・インクルージョン(包摂/社会的一体性)につながるフェスティバルの開催を目指し、各カテゴリーにおける活動継続や活性化につながる取り組みを日常的に行っている都道府県サッカー協会のみなさんとともに、広く社会に対して活動の意義や成果を示していきたいと考えています。
2016年度JFAフェスティバル実施報告書から
●年代ごとの参加人数は、U-10年代になると減少。キッズサッカーフェスティバルが終わるU-12年代以降は、レディース/ガールズサッカーフェスティバルの割合が大きくなるものの、ファミリーフットサルフェスティバル、フットボールデーの参加者の割合も大きくなっています。
●女性の参加者数は、U-6年代はキッズフェスティバルに多くの女の子が参加していることがわかります。徐々に年代があがるにつれて、レディース/ガールズサッカーフェスティバルへシフトしています。18歳以上の年代では、ファミリーフットサルフェスティバルへの参加者数が非常に多くなっています。一部のキッズサッカーフェスティバルでは親子の部門が設けられていることから、18歳以上の年代での参加がみられています。
●JFAキッズサッカーフェスティバルとJFA・レディース/ガールズサッカーフェスティバルでは、「FIFAグラスルーツフェスティバル形式」での開催を推奨しています。51回のフェスティバルに5,943人が参加しています。
参加者の感想
今回は、年長児のお兄ちゃんが参加できましたが、3歳の弟が参加したいと言い出し、相談したところ参加させていただけることになり、すごくありがたかったです。活動も少し変えながらやって頂き、弟の方が喜んでいました。また、参加したいと思います。
●JFAレディース/ガールズサッカーフェスティバルは、年齢に関係なく多くの女性がサッカーを楽しむ機会を提供しています。特にシニア年代ではさまざまな事情から選手数が減り、試合の機会も減っている中、気軽に集まって試合をすることのできるフェスティバルにチームが集まり、地域の中でサッカーを続けていくきっかけになっています。
参加者の感想
毎年この大会は楽しみにしており、第1回大会より参加させていただいています。私たちのチームは平均年齢が50歳を超え、年々オーバー40の大会に参加するのもしんどくなって来ましたが、素晴らしいグランドで出来るこの大会は数少ないシニアに優しい大会だと思います。今回は楽しい企画も用意され試合以上(?)に盛り上がりました。また、若いスタッフの皆さんの活躍もあり、世代を超えた一体感のある大会でした。今年も皆さんに元気と感動をいただき、充実した二日間でした。
●JFAファミリーフットサルフェスティバルでは、あらゆる年代の人達が同じピッチでプレーできるよう、様々なルールの工夫がなされています。ルールをうまく工夫することによって、体格差や年齢差等を小さくし、誰もが一緒にフットサルを楽しめるようにしています。
参加者の感想
いつもは応援だけのお母さん方が、子どもたちと同じボールを汗をかきながら追っかけて走り回ったり、子どもたちが、お父さんやお母さん、コーチたちといっしょに笑いながら楽しく試合をしているところに感動しました。いつものトレーニングでは見られない笑顔、お母さんたちのゴールに見たこともない喜び方をするチームの子どもたち。まさに、ファミリーフットサルでした。また、ぜひ開催してほしいです。
●香川県で行われたJFAフットボールデーでは、都道府県サッカー協会の記念日に合わせて、サッカーファミリータウンミーティングや夢の教室、ブラインドサッカー体験やフリースタイルサッカーコーナーなども合わせて開催しました。
●北海道サッカー協会では、知的障がい者を対象としたサッカーのフェスティバルを開催しました。このフェスティバルには、特別支援学校の生徒が参加し、普段練習や試合をする機会が少ない選手にとって、貴重な活動の場を設けることができました。
●参加者アンケート調査結果からは、フェスティバルに初めて参加した人が50%で、週に数回日常的なサッカー活動を行っている人が55%となり、普段から活動の場がある人も非日常的な場を求めて参加していることがわかりました。また、再参加意向は「とても思う」「思う」の合計が97%、参加満足度が「満足」「やや満足」の合計が97%となり、いずれも非常に高い数値となりました。
なお、JFA公式Webサイト「JFA.jp」では、各フェスティバルの開催レポートをご覧いただくことができます。
今後の開催予定については、各都道府県サッカー協会のホームページをご確認ください。
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