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JFAグラスルーツアンケート 中間報告 ~アンケートは7月末まで!皆さんの声を聞かせてください!~
2015年07月15日
現在、日本サッカー協会(JFA)では、現場で実際に活動されているクラブの関係者、指導者の方々を主な対象としたアンケートを下記の要領で実施しています。
本アンケートは、記述式の回答が多いにもかかわらず、現在、1,300名を超える多くの方々から、数多くの貴重なご意見をいただいています。本アンケートの集計結果は、レポートにまとめ公開する予定です。また、いただいたご意見、ご提案は、整理してしかるべき部署へ展開し、今後の取り組みの参考といたします。引き続き、ご協力ください。
アンケートの締切は7月末となっていますのでJFAグラスルーツ宣言の具現化のために、ぜひ本調査へのご協力、よろしくお願いします。
なお、現在までのアンケート調査の状況を以下のとおり、お知らせします。
「JFAグラスルーツアンケート~現場の皆さんの声を聞かせてください!~」 概要
目的:
JFAグラスルーツ宣言の具現化につながる現場の取り組みを把握する。
期間:
2015年5月20日(水)~7月31日(金)
対象:
サッカークラブの関係者や指導者ほか、サッカーを愛するすべての皆様
内容:
以下のキーワードに関するサッカー活動現場についてのアンケート
「引退なし」「補欠ゼロ」「障がい者サッカー」「他スポーツとの協働」「施設の確保」「社会的課題への取り組み」
特典:
ご回答いただいた方の中から抽選で1,000名様に、SAMURAI BLUE(日本代表)ポストカードを、特に参考となるご意見、ご提案をいただいた方10名様にSAMURAI BLUE(日本代表)選手サイン入りユニフォームをプレゼントいたします。
お問い合わせ:
本アンケート調査に関するお問い合せは、こちら(専用のウェブフォーム)をご利用ください。
http://bit.ly/jfagrassrootsform2015support
アンケートの回答状況(6月30日現在)
回答数:
1,204件
回答者の年齢:
平均42.8歳
回答者の性別:
男性1,162人、女性142人
回答者の活動エリア:
北海道から沖縄県まで全都道府県から回答
(東京都202人、神奈川県172人、千葉県63人ほか)
回答者とサッカーとの関わり(複数選択可):指導者805人、チーム関係者688人、審判員627人ほか
チームやスクールへの関係:あり1,061人、なし243人
(活動場所・・・学校、幼稚園等の施設782人、公共のスポーツ施設646人、民間のスポーツ施設234人、自己保有施設35人)
キーワード1:引退なし
日本では、中学、高校、大学・社会人と、年齢が上がるごとにチーム数が少なくなり、全ての人がサッカーを続けられる場所が用意されているわけではありません。いくらサッカーが好きでも、サッカーを続けられなくなる人が多く存在します。「引退する」が当たり前ではなく、「継続する」を当たり前な環境にするために、生涯にわたってサッカーを楽しめるクラブやいくつになっても気軽にサッカーが楽しめる場づくりをサポートしていきたいと考えています。
このキーワードに対する賛否:
賛同する:1224人(93.9%)賛同しない:15人(1.2%)どちらでもない:65人(5.0%)
石川県の30代女性(チーム関係者)
中学校にサッカー部がなく、他の中学校へ行くか、クラブチームへ入るしか選択肢がありませんでしたが、サッカーしたい子どもが多くいることに気づき、今現在、中学校サッカー部立ち上げのお手伝いをしています。
「部員の確保」「場所の確保」「指導者の確保」「保護者会の設立」「ジュニアクラブの立ち上げ」この全てをクリアし、ようやく中学校にサッカー部ができました。動きはじめてから、現在4年目です。まだ継続していくのに試行錯誤していますが、何より日々成長している子ども達の姿をみていると、活動の手を止めてはいけないと痛感しています。
山口県の40代男性(チーム関係者、選手)
学生を卒業して社会人になっても、まだまだサッカーが出来るようにと、市内リーグで草サッカーチームにも参加しています。また、もっと高いレベルでプレーしたい選手には、県リーグのチームを斡旋してそれぞれの判断でいつまでも一緒にプレー出来るような流れを作っています。周りの選手の最高齢は48歳ですが、O-50そしてO-60と高齢になっても全国大会を目指しています。そうやってできる環境、そして姿を、若者達に見せて、これからの将来に希望をもてるようにしています。
キーワード2:補欠ゼロ
サッカーをやっていて一番楽しいと思うのは試合です。近年は関係者の努力により、リーグ戦の整備が進み、試合の機会は増えています。しかし、多くの選手をかかえるチームでは、大会/リーグ等の公式戦に出場できない選手が多くいます。また、指導者の偏った勝利至上主義で試合に出場できない、指導者不足で複数のチームが編成できない、競技会に複数チームのエントリーができない、等出場できない理由は様々です。「万年補欠はしょうがない」ではなく、それぞれの選手のレベルに応じて、みんなが必ず試合を楽しめる環境や、試合の場を求めて選手が移籍することを悪いことと捉えるのではなく、プレーヤーズ・ファーストの観点で考えられるような環境となるよう、サポートしていきたいと考えています。
このキーワードに対する賛否:
賛同する:1114人(85.4%)賛同しない:42人(3.2%)どちらでもない:148人(11.3%)
千葉県の40代男性(指導者)
理念としては賛同します。しかし、サッカー過疎地の中学校ではリーグ戦の開催が日程的、審判などの問題で非常に難しく、十分に浸透していません。また、同地域内でも人数の格差があり、合同チームにせざるをえない学校と3チーム分近くの人数がいる学校が同居しており、大会によっては複数チームのエントリーが不可のケースもあります。また、近隣の地域ではリーグ戦開催が学校の先生の負担が大きいなどの理由で協会登録をせず、高円宮杯に出場していない学校もあります。
福岡県の30代男性(選手の保護者)
勝利至上主義のサッカーが周りに多過ぎる。またクラブやチーム以上に関わる親が勝利至上主義である場合が多い。「育てる」という概念が抜け落ちていて、指導する側も勝たなければならないという感じが伝わってくる。またリーグ戦の整備が降昇格を生み、育成の弊害にならないか心配。指導方法として結果が出たら一軍へ上げてやる、U-12へ昇格させるなど。大人が小学生年代にまで結果を求めることがあまりに多い。子どものモチベーションを上げるためといえば聞こえはいいが。こういう場合は結果が出なかったときのケアをしているか疑わしい。子ども達の気持ちの芽を摘み取ってしまっていないか非常に心配。指導側だけでなく親や子ども達にも徹底すべき。
キーワード3:障がい者サッカー
JFAは2015年4月、次の7つの障がい者サッカー団体、日本アンプティサッカー協会、日本ソーシャルフットボール協会、日本知的障がい者サッカー連盟、日本電動車椅子サッカー協会、日本脳性麻痺7人制サッカー協会、日本ブラインドサッカー協会、日本ろう者サッカー協会と共に、障がい者サッカー協議会を設置しました。今後は、障がい者サッカーを統括する連盟の設立や障がい者サッカーの普及・発展をサポートすることにより、サッカーを通じて障がい者も健常者も普通に交わる社会の実現を目指します。
このキーワードに対する賛否:
賛同する:1250人(95.9%)賛同しない:9人(0.7%)どちらでもない:45人(3.5%)
静岡県の30代男性(選手)
自分は統合失調という病気で精神障害者です(精神保健福祉手帳を持っています)。しかし、フットサルに出会い、フットサルを通して前向きになりました。特に「ボールを取られたら、取り返せばいい。点を取られても、取り返せばいい。仕事でもそうだよ」とコーチから言われたときに目から鱗でした。今でも月に一度アグレミーナ浜松の選手に障害者フットサル教室としてコーチングしてもらっています。そしてこの前は、健常者である一般の人のチームに参加して、キーパーとしてリーグ戦に出場しました。試合前は憂鬱でしたが、試合になったら障害や健常は関係なく、後ろから声を出し、一対一になったら迷わず飛び出しました。試合後はどっと疲れましたが、それでも仕事だけは休みませんでした。フットサルをやる前は有給休暇を使い果たすほど、すぐ休んでいましたが、フットサルを始めてから、【根性】が付いたと実感しています。
和歌山県の20代女性(ファン・サポーター)
私自身、特別支援学校の教員をしており、障がいのある子どもたちと日々過ごしています。昨年度は本校においてサッカーチームの監督を任せていただき、一ヶ月程の短い期間でしたが、子どもたちとサッカーを通じて楽しい時間を過ごすことができました。感じた事は、子どもたちは障がいの有無に関わらず、スポーツを通じて子ども同士が繋がり合えるということです。子どもたちの技術だけでなく、気持ちも育っていく姿を間近でみることができ、私はとても幸せな気持ちでした。ですが課題として、障がい者の多くは余暇を過ごす場を持っていません。経済面、精神面、移動手段の有無、家庭の問題や身体的な問題、理由は様々ですが、自力で参加する事が難しい者が多く存在するということも十分に配慮していただきたいです。障がいのある人がサッカーを楽しめる場が増えれば、私は教師として、子どもたちに自信を持って勧めたいです。そして、1人の人間として、共に楽しむことができれば幸せです。
キーワード4:他スポーツとの協働
幼少期は、サッカーだけでなく、他のスポーツや遊び、社会的な活動など、様々なことを経験することによって、豊かな感性・創造性・自主性などが育まれていくと考えています。サッカーが好きでサッカーだけを続けるのは本人の自由ですが、他のスポーツなどを選択するのもまた自由です。本人の個性や特徴が活かせる選択肢が少しでも多く持てる環境があれば、楽しくスポーツを続けていくことができるのではないでしょうか。また、サッカーの環境だけが充実すれば良いという考え方ではなく、他のスポーツ団体と協働し、より多くの人達がスポーツを継続して楽しめるようなスポーツ全体の環境整備に努めていきたいと考えています。
このキーワードに対する賛否:
賛同する:1212人(92.9%)賛同しない:11人(0.8%)どちらでもない:81人(6.2%)
香川県の40代男性(選手の保護者)
欧米などのスポーツ先進国では、大学までは色々なスポーツを経験したり、オフシーズンに他競技を行うのが、当たり前となっている。日本も、一昔前は放課後に色々なスポーツや運動(外遊び)をしていたが、現在では、場所がないこと。ひとつの競技に特化しており、応用力が効かないこと。掛け持ちを良しとしない風潮が大半を占める。トップダウンで、環境と思考を変えていく必要はあると思う。
千葉県の50代男性(指導者)
私自身も様々なスポーツを経験しました。その経験がサッカーに役立つこともありました。色々なスポーツを経験するということは、色々な人たちと接することにもつながります。こうした中で、色々な発見や自身の成長につながることもあります。ぜひ、取組みを推進していただければと思います。
キーワード5:施設の確保
サッカーに関わる様々な活動を行うためには、施設を確保することが最重要課題です。施設が不足している地域では、施設の取り合いで、チーム同士の関係が悪化しているところもあります。そのような状況から脱却するために、「施設を借りる」というだけでなく「施設を造る」という取り組みが必要だと考えています。遊休地、廃校、休耕田、空き倉庫、ゴルフ場空きスペース等の利活用やPFI方式(自治体の土地を利用し民間が施設を造る)等による施設づくり、各種助成制度を活用した場所の確保など、自由に使える施設を、チームやクラブが自分達で整備していけるようにサポートしたいと考えています。
このキーワードに対する賛否:
賛同する:1246人(95.6%)賛同しない:10人(0.8%)どちらでもない:48人(3.7%)
長崎県の30代男性(サッカー協会関係者)
今、景気も良いとは言えず、使われていない施設が山のようにあります。当然、資金が必要になりますが、あまりお金を掛けずに施設を作る事は可能だと思います。学校等グランドがあればそんな資金もかかりませんし、逆に資金がたくさん必要な施設(ホテルなど)はそれを生かし、サッカーや他のスポーツに特化した宿泊施設があれば大会の誘致や合宿も開催出来ます。
東京都の30代男性(チーム関係者)
サッカーをしている人口に対して明らかにサッカーをする施設が少ないと思います。県外にでれば遊休地、廃校、休耕田、空き倉庫、ゴルフ場空きスペース等を利用してグランド施設を作れると思いますが、実際都内だと難しいのではないかと考えています。また現状、少年団や中学でプレーする選手が減りクラブチームでプレーする選手が多くなったのも原因だと思います。年々クラブチームも増え続け、少し前まではグランドがなくてもクラブチームが活動できていました。ジュニアやジュニアユースが増えた事により、施設が足りなくなってきたのも事実だと思います。私もクラブチームでジュニアユースの指導者をしているので、グランド施設の確保だったり、グランド施設を作ったりできるようになれば、子供たちのためにもいいと思うので賛同させていただきました。
キーワード6:社会的課題への取り組み
私達の住んでいる地域には、それぞれに社会的な課題が存在します。いじめ、不登校、ひきこもり、自殺、ゲーム依存、児童虐待、待機児童、過疎化、少子高齢化など、その課題は様々です。スポーツにはそういった課題を減少させたり緩和できる力があると考えています。サッカーやスポーツを通じて、それらの課題解決に取り組むことによって、少しでも社会が明るくなれば、社会におけるスポーツの価値も高まります。その結果、より多くの賛同者や協力者が集まり、より良い活動に繋げて行くことができるのではないかと思います。このような地域社会のための活動をサポートしていきたいと考えています。
このキーワードに対する賛否:
賛同する:1225人(93.9%)賛同しない:9人(0.7%)どちらでもない:70人(5.4%)
京都府の30代男性(チーム関係者)
不登校の生徒たちを、運営している社会人チームに受け入れ、社会との接点を作ろうと取り組みました。現在、受け入れた生徒は無事に社会人として職に就いています。結婚し家庭を持った生徒もいます。
大阪府枚方市の40代男性(チーム関係者)
学校や家庭だけで解決できない課題を、その枠を越えた地域コミュニティでサポートできる事は沢山あると思います。そこにサッカーチームも貢献出来れば良いと考えます。選手の学年を越えた繋がりや、選手と指導者、保護者の繋がりも大切で、そこで良好な人間関係が築き上げられたら、社会貢献にも繋がる有効な手段となると思います。
アンケートの中間報告は、以上です。まだ、回答がお済みでない方や、
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