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「IBSA ブラインドサッカー男子世界選手権」 日本は過去最高位の第5位入賞!
2023年08月29日
2023年8月12日(土)から行われた「IBSA ブラインドサッカー男子世界選手権 2023」で、日本は世界選手権過去最高位となる5位入賞を果たしました。また今大会の結果により、アルゼンチン・コロンビア・ブラジルのいずれかの国が今年11月に開催されるパラパンアメリカン競技大会2023で優勝した場合に、パリ2024パラリンピック競技大会の出場権を獲得します。
今大会、応援いただいた皆さま、ありがとうございました。今後もブラインドサッカー男子日本代表の活躍に、ぜひご期待ください。
最終順位
1位:アルゼンチン/2位:中国/3位:ブラジル/4位:コロンビア/5位:日本/6位:イラン/7位:フランス/8位:イタリア/9位:タイ/10位:モロッコ/11位:ドイツ/12位:スペイン/13位:イングランド/14位:メキシコ/15位:トルコ/16位:マリ(※大会不参加のため全て不戦敗)
大会概要
[大会日程] 2023年8月12日~25日
[会場] University of Birmingham Bournbrook Pitches(イギリス・バーミンガム)
[日本代表派遣選手・スタッフ] https://www.b-soccer.jp/news/22489-20230706
[大会HP] https://www.ibsagames2023.co.uk/
[試合結果] https://www.tournifyapp.com/live/ibsaworldcup/standings
監督・選手コメント
中川英治 監督
今大会5位という結果で、日本の世界ランキングが4位なので、世界ランク通りの結果となりました。大会全体としては、出場16チームの力の差はほとんどなく、その中でブラジル・アルゼンチン・中国は一歩リードしている状況。この一歩リードしている3チームにどれだけ近付いていくかが、今後の大きな課題だと思っています。ただ、中国と今回対戦してみて、大きな力の差は感じなかったですし、ブラジル・アルゼンチン相手にも、先々月の大会で良いパフォーマンスができたので、本当にあと一歩のところまで来ているなという印象があります。今回、既にパラ出場権を獲得しているチームのうち、2チームが予選リーグ敗退という予想外の結果だったので、準々決勝で負けた後に、2試合連続で勝たなければならないという大きなプレッシャーはあったのですが、選手もスタッフもよく乗り越えてくれたと思いますし、今まで悔しい想いをしてきた経験が、すごく生きたのではないかなと思いました。
選手・スタッフの力もそうですが、スポンサーの皆さんのご支援や、今まで悔しい想いをしてきて、協会が普及や育成にもしっかりと目を向けて取り組んできたことなど、そういった全体の取り組みというのが、今回の成果に繋がったと思います。今まで歴史を繋いできてくれた方たち、応援してくれる皆さんに本当に心から御礼を申し上げたいです。たくさんの応援、ありがとうございました。
川村怜 選手(主将/パペレシアル品川)
初戦は緊張感がありながらも勝ち点3を狙いにいきましたが、試合終了間際に追いつかれて勝ち点1となり、かなり落ち込みました。しかしすぐ切り替えて2戦目に挑めて、タイ戦で勝ち点3を取って、そこから勢いに乗れたと思います。トルコ戦もかなりハードでしたが、平林選手がいい時間帯に点を取ってくれて、いい流れでグループリーグ突破を決めることができました。準々決勝中国戦に向けては、最高の準備ができ、集中して試合に挑めましたが、日本のミスから失点してしまって、流れが中国に向いてしまい難しいゲームになりました。ただ完全に崩されてやられた感覚はなかったので、それだけに余計悔しく、一瞬心が折れそうになりましたが、「あと2勝すれば、いけるんだ」とみんなで励まし合い、ポジティブに声を掛け合って、チームを立て直して、メンタル的にもいい準備ができました。フランス戦も、平林選手の先制点に加えて、私自身も追加点が取れて本当に嬉しかったですし、個人的にも世界選手権で初ゴールを決めることができました。とにかく枠内に強いシュートを打つという思いで振り抜いたら、良い結果になりました。試合は結果的に2-0で、これまでの大会も含めて、2点目が取れないという課題がずっとあったので、そこも克服でき、無失点で、本当にいい勝利だったと思います。感覚的にも勢いに乗れた勝利でした。5位決定戦は、アジアのライバルのイランということで、やはり中国もイランも超えないとパラリンピックには行けないんだと、運命なんだなと感じましたし、神様が用意してくれたシナリオ、私たちに与えてくれた試練というか、こういった道のりを用意してくれたと感じました。歴史を作る、壁を乗り越えていく力があるチームだと信じていたので、後半、諦めずに戦い続けて前に進んだことでフリーキックを得て、上林コーチの指示通りにいつもの練習通り蹴って、みんなの気持ちがボールに乗って、ゴールに吸い込まれたんじゃないかなと思います。日本中から応援してくれた人たち、スタンドから応援してくれた人たち、そして今回はブラインドサッカー女子日本代表、ロービジョンフットサル日本代表と、3カテゴリーみんな切磋琢磨して、みんなで結果を出して刺激し合って、お互いを高め合ってくれた仲間たちのおかげだなと思います。日本選手団の一員として、世界選手権に挑めて、結果的に5位という成績で終えられたことは非常に満足していますし、パリ大会の出場権についてはまだ確定ではないので、実感が湧かないですが、目標にしてきたところは達成できましたし、今大会では世界選手権過去最高順位ということで、どんどん歴史を作り、チームや自分が進化していくことをすごく楽しく感じています。
応援していただいた皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの応援がなければ、日本代表チームはここまで戦えなかったですし、壁を超えられなかったと思うので、スタンドから日本コールを声で伝えてくれた仲間や、日本から声援を送ってくれた方々の想いが、本当に私たちに届いて力になりました。本当に感謝しています。自分たちだけでは、達成できなかったことだと思うので、ブラサカファミリー全員で掴み取った勝利だと思います。これからも日本代表の挑戦は続くので、僕たちの進化していく姿を見守っていてください。応援ありがとうございました。
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