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ブラインドサッカー日本代表がアジア選手権で3位、優勝は中国
2019年10月16日
2019年9月30日(月)~10月6日(日)の期間、タイで「IBSA ブラインドサッカーアジア選手権 2019」(以下、アジア選手権)が開催されました。本大会は東京2020パラリンピック大会のアジア予選を兼ねており、上位2カ国が出場権を獲得します。日本はすでに開催国枠で出場が決まっていますが、優勝を目指して挑みました。
ブラインドサッカー日本代表は、予選リーグをグループ2位で通過し、準決勝で世界ランキング3位の中国と対戦(日本は同13位)。前後半を2-2の引き分けで終えた後、PK戦で惜しくも中国に敗れ、3位決定戦に進みました。
3位決定戦ではタイと対戦し、日本はキャプテンの川村怜選手の2得点で2-1と勝利をおさめ、3位入賞を決めました。アジア選手権でのメダル獲得は、2013年大会以来となります。
決勝戦では中国がイランを1-0で破り、前回大会に続く2大会連続、6度目のアジア選手権優勝を果たしました。さらに中国・イランは、東京2020パラリンピック大会の出場権獲得となりました。
ブラインドサッカー日本代表は東京2020パラリンピック大会を目指し、さらなる強化を進めます。
監督・選手コメント
高田敏志 監督
3位という結果に満足はしていないが、イラン、中国、タイというタイプの異なるチームに対し上手く適応できた。特にフィジカル、パワー、スピード、個人技、どれもレベルの違う中国を相手に日本の組織的に高い位置で構築した守備が通用したこと、攻守の切り替えが早いこと、意図した攻撃でゴールを奪うこと、など個の能力に対して組織で対応できたことは評価したいと思います。
また、サブ組の選手たちが活躍した大会でもありました。チーム力向上のためにはサブ組の活躍は必須。レギュラー、サブ関係なく普段からチーム内で競争してほしい。時間をかけて大会を振り返り、通用したことしなかったことなど課題を整理し、進化と変化の両立で強化を進めていきたいです。
最後にブラインドサッカー日本代表を応援して頂いた皆さんに心から感謝申し上げます。引き続き応援宜しくお願い申し上げます。
川村怜 選手(主将)
アジア選手権全体を通して、まずタイの環境に適応し、色々な想定外をみんなで共有して何が起きても想定内と捉えられるメンタルのタフさを身につけ、試合をこなすごとにチーム力が上がっていきました。サブメンバー含めて全員で戦えた大会だったと思いますし、チームの総合力の向上が収穫でした。ただ、今以上にチーム全体を強化していかないと中国やイランなど世界の強豪には勝てないので、この先さらに変化を求めていかないといけないと思いました。
個人的には1対1の守備の強度をもっと上げていきたいですし、攻撃ではアンカーとしてパスやビルドアップの精度、そこから突破してシュートまでの精度をもっと上げていきたい。
日本から応援してくださった方や、現地まで応援に駆けつけてくださった日本サポーターの方もいて、アウェイで戦う上で応援の力が自分たちの原動力になると改めて感じました。優勝はできませんでしたが、これが日本の現状。この結果をしっかりと受け止めてまたもっと応援してもらえるようなチームになれるよう、戦う姿を見せていきたいと思います。
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