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往年のサッカーファン、波多江輝子さん逝去に伴い、寄贈品を特設展示 ~日本サッカーミュージアム~
2016年04月25日
サッカーファンとして日本サッカー協会と親交のあった波多江輝子さんが62歳の若さで生涯を閉じられました。
日本サッカーミュージアムには、波多江さんからの寄贈品が約4300点所蔵されています。その収蔵品(一部)などを通じて、多くのサッカーファンや来場者の皆さまと波多江さんのご逝去を悼むとともに、日本サッカーへの思いを共有しようと「波多江輝子さんを偲ぶ ~ご寄贈品のご紹介~」展を実施しています。
波多江さんは1954(昭和29)年1月3日、妹の博子さんと双子の姉妹として福岡県福岡市に生まれました。生まれて間もなく筋ジストロフィーを患い、車椅子の生活を余儀なくされました。
小学生のときにテレビ中継で初めてサッカーの試合を見た波多江さんは、大のサッカーファンに。65年に日本サッカーリーグ(JSL)が開幕してからは、地元の八幡製鉄(新日鉄の前身)をはじめ、古河電工や東洋工業も熱心に応援していました。
日本代表のファンでもあり、68年5月には、福岡県の平和台競技場で開催された日本代表対アーセナル(イングランド)を観戦。この試合の前に、輝子さんと博子さんから日本の扇子をプレゼントされたデットマール・クラマー日本代表コーチは、試合の翌日に波多江邸まで出向き、二人にサイン入りの写真を贈りました。元ブラジル代表のペレさんからもサイン入りのサッカーボールや写真が贈られています。
1998年に日本代表が初めてFIFAワールドカップフランス大会に出場した際は、応援ツアーに参加して現地で観戦。岡田武史元日本代表とも親交が深く、長年にわたり、文通を続けてきました。
近年は、ユース年代の日本代表を中心に、遠征や合宿時には激励の手紙やメールを添えてキャンプ地に差し入れをするなど、JFAのスタッフや選手たちとも親睦を深めてきました。代表選手で波多江さんの存在を知らない選手はいないといっても過言ではないでしょう。
世界的プレーヤーや往年の名選手らから贈られた貴重な品々に、波多江さんの日本サッカーへの深い思いを感じ取っていただけるものと考えています。
特設展示「波多江輝子さんを偲ぶ ~ご寄贈品のご紹介~」
展示品名
波多江輝子さんからのご寄贈品
■特設展示
・第18回オリンピック競技大会(1964/東京) ペナント
・デットマール・クラマー氏から贈られたサイン入り写真(1968年)
・古河電工サッカー部選手サイン入りボール(1969年)
・八幡製鉄サッカー部選手サイン入りボール(1969年)
・元ブラジル代表のペレ氏から贈られた色紙(1970年代)
・FIFA女子ワールドカップUSA2003予選 プレーオフで日本女子代表から贈られたユニフォーム
など
■常設展示
・元ブラジル代表のペレ氏から贈られたボール(1970年)
展示開始日
2016年4月22日(金)
※展示終了日は未定です。
※予告なく展示物が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
展示場所
日本サッカーミュージアム 地下2階有料フロア
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