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2025年度 第21回日本サッカー殿堂 掲額者決定 井原正巳氏ら、6名が殿堂入り
2025年08月05日
公益財団法人日本サッカー協会は、2025年度の第21回日本サッカー殿堂に、下記の6名を掲額することになりましたのでお知らせいたします。
投票選考は、今年度より殿堂候補入りの時期を、これまでの「満60歳」から、「プロ契約最終年(いわゆる現役引退)から5年経過」に変更し、それに合わせて名称も「選手選考」に刷新。今回、変更後最初の選考で、井原正巳氏が選出されました。
特別選考には、元日本女子代表監督の鈴木保氏と、黎明期に中心選手として活躍した4名の元日本女子代表選手が選出されました。鈴木保監督と、中心選手としてチームを牽引してきた4名の選手たちは、1981年に初めて編成されて以降、実績が乏しかった日本女子代表をアジアの大会で常に上位を争える強豪に押し上げ、その躍進が2011年のFIFA女子ワールドカップ制覇を遂げたなでしこジャパンの礎を築いたと評価されました。
これにより、2005年に設立した日本サッカー殿堂に掲額された方々およびチームは、高円宮憲仁親王および97名、3チームとなります。
選手選考
井原 正巳(元日本代表選手)
1967年9月18日、滋賀県生まれ/DF
【経歴】
守山高校~筑波大学~日産自動車/横浜マリノス/横浜F・マリノス~ジュビロ磐田~浦和レッズ
筑波大学2年時の1988年に初めて日本代表に選出され、同年1月の中東遠征のアラブ首長国連邦との親善試合で国際Aマッチ初出場を果たした。
1990年に日産自動車サッカー部(現、横浜F・マリノス)に入部し、翌年の天皇杯とアジアカップウィナーズカップで優勝を果たす。「アジアの壁」と呼ばれる鉄壁の守備と冷静な判断で多くのピンチを救い、中心選手として活躍を続け、Jリーグ発足後は、1995年の横浜マリノスのJリーグ年間優勝に大きく貢献した。
個人としても、1993年から1997年まで5年連続でJリーグベストイレブンに選出され、1995年にはAFCアジア年間最優秀選手賞を受賞した。
日本代表には、デビューからレギュラーとして活躍し、1997年には日本代表史上初めて国際Aマッチ100試合出場を達成。1999年までに出場試合数を122まで積み重ね、2012年に遠藤保仁に抜かれるまでは長らく歴代1位の座に君臨した。1996年以降は日本代表でもキャプテンを務め、初出場となった1998年のFIFAワールドカップフランス大会にもキャプテンとしてチームを牽引した。
【主な競技歴・記録】
◆日本代表 国際Aマッチ122試合出場5得点(1988~1999)
※通算試合出場歴代4位(2025年5月現在)
※うち主将として47試合に出場
◆JSL1部 44試合出場2得点0アシスト(1990~1992)
◆J1 297試合5得点(1993~2002)
1986 第6回FIFAワールドユース選手権 アジア地区1次予選<日本ユース代表>
1986 日本ジュニア代表(B代表)南米遠征
1987 第14回ユニバーシアード競技大会(1987/ザグレブ)<ユニバーシアード日本代表>
1988 第12回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 優勝<筑波大学>
1988 日本代表 国際Aマッチデビュー(1月27日、国際親善試合 対アラブ首長国連邦)
1990 第15回JSLカップ選手権大会 優勝<日産自動車>
1991 第71回天皇杯 優勝<日産自動車>
1991/92 第2回アジアカップウィナーズカップ 優勝<日産自動車>
1992 第2回AFCマールボロ・ダイナスティカップ 初優勝
1992 第10回アジアカップ(広島) 初優勝
1992/93 第3回アジアカップウィナーズカップ 優勝<横浜マリノス>
1992 第72回天皇杯 優勝(2連覇)<横浜マリノス>
1993 FIFAワールドカップアメリカ’94 アジア地区予選
1995 第3回AFCマールボロ・ダイナスティカップ 優勝(2連覇)
1995 ‘95Jリーグサントリーシリーズ 優勝<横浜マリノス> ※ステージ優勝
1995 ‘95Jリーグサントリーチャンピオンシップ 優勝<横浜マリノス> ※年間優勝
1997 FIFAワールドカップフランス‘98アジア地区予選
1998 第4回AFC・マールボロ・ダイナスティカップ 優勝(3連覇)
1998 FIFAワールドカップフランス‘98 ※キャプテン
2000 2000ゼロックススーパーカップ 優勝<横浜F・マリノス>
◆個人タイトル
日本サッカーリーグ新人王(1990/91)
日本サッカーリーグベストイレブン(1991/92)
Jリーグベストイレブン(1993、1994、1995、1996、1997)
AFCアジア年間最優秀選手賞(1995)
特別選考
鈴木 保(元日本女子代表監督)
1947年4月29日(~2025年3月11日)、埼玉県生まれ
浦和市立高、立教大、日産自動車(現、横浜F・マリノス)でプレーし、現役引退後は後に日本代表監督になる加茂周氏(2017年日本サッカー殿堂掲額)のもとでコーチを務めながら指導力を磨いた。1989年から日本女子代表監督を務め、チームは1991年に第1回FIFA女子世界選手権(後のFIFA女子ワールドカップ)出場、4年後の第2回大会ではベスト8に進出。また、初めて女子サッカーが種目入りした1996年アトランタオリンピック出場にも導いた。日本の女子サッカーをアジアの強豪に押し上げた功労者で、2011年FIFA女子ワールドカップを制した、なでしこジャパンの礎を築いた。
代表監督退任後も、日興證券ドリームレディースを率いてリーグ3連覇を達成。ピッチ外でもJFA女子委員会委員や日本女子サッカーリーグ事務局長を歴任し、女子サッカークラブの立ち上げに関わるなど、国内女子サッカーの基盤整備と振興に尽力した。
【サッカー競技歴】
浦和市立高校(現、さいたま市立浦和高校)~立教大学体育会サッカー部~日産自動車サッカー部(現、横浜F・マリノス)
【サッカー指導・役員歴】
1974~1984 日産自動車サッカー部(現、横浜F・マリノス) コーチ
1985 日産自動車サッカー部 監督
1989 日産FCレディース 監督
1989~1996 日本女子代表 監督
1996~1998 日興證券女子サッカー部ドリームレディース 監督
1999 日本女子代表 監督
1999~2006 日本女子サッカーリーグ 事務局長
2007~2009 イカイFCレディース 監督
2010~2011 立教大学体育会サッカー部 コーチ
2012 立教大学体育会サッカー部 監督
2013 横浜FCシーガルズ(現、ニッパツ横浜FCシーガルズ) 監督
2014 アスレジーナ スーパーバイザー
2015~2019 アスレジーナ 監督
【監督における主な戦績】
<日本女子代表>
1989 第7回アジア女子選手権 第3位
1990 第11回アジア競技大会(1990/北京) 銀メダル(準優勝)
1991 第8回アジア女子選手権 準優勝
1991 第1回FIFA女子世界選手権(中国)(現、FIFA女子ワールドカップ)
1993 第9回アジア女子選手権 第3位
1994 第12回アジア競技大会(1994/広島) 銀メダル(準優勝)
1995 第2回FIFA女子世界選手権(スウェーデン) ベスト8
1995 第10回アジア女子選手権 準優勝
1996 第26回オリンピック競技大会(1996/アトランタ)
<日興證券女子サッカー部ドリームレディース>
1996 第8回日本女子サッカーリーグ 優勝
1996 第18回全日本女子選手権大会 優勝 ※2冠達成
1997 第9回日本女子サッカーリーグ 優勝 ※2連覇
1998 第10回日本女子サッカーリーグ 優勝 ※3連覇
<イカイFCレディース>
2008 平成20年度第24回静岡県女子サッカーリーグ 優勝
2009 平成21年度第10回東海女子サッカーリーグ 優勝
<横浜FCシーガルズ>
2013 2013年度第32回神奈川県女子サッカーリーグ1部 優勝
<アスレジーナ>
2015 平成27年度第31回静岡県女子サッカーリーグ2部 優勝
2019 2019年度第35回静岡県女子サッカーリーグ1部 優勝
半田 悦子(元日本女子代表選手)
1965年5月10日、静岡県生まれ/FW
【経歴】
清水第八スポーツクラブ~清水FCレディース/鈴与清水FCラブリーレディース
1980年に清水第八スポーツクラブに加入。1980年から1986年まで全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会)で7連覇を果たし、1982年には17歳で同大会の最優秀選手に選ばれた。
1989年の日本女子サッカーリーグの設立に合わせ、清水FCレディース(1990年より鈴与清水FCラブリーレディース)へ移籍。第1回リーグの優勝を勝ち取るとともに、個人としても最優秀選手を受賞。同リーグでは1996年までに131試合に出場し73ゴールを記録した。
日本女子代表には、初結成された1981年から選出され、同年に初参加した第4回アジア女子選手権(現、AFC女子アジアカップ)の第3戦(対インドネシア)で代表史上初となる得点を挙げ、しかもその1点が決勝点となり代表史上初の勝利に貢献した。その後もAFC女子選手権やアジア競技大会、FIFA女子世界選手権大会(現、FIFA女子ワールドカップ)、オリンピック競技大会(1996/アトランタ)などに出場し、国際Aマッチでは75試合に出場し19得点をマークした。
【主な競技歴・記録】
◆日本女子代表 国際Aマッチ75試合出場19得点(1981~1996)
◆日本女子サッカーリーグ 131試合出場73得点(1989~1996)
1981 日本女子代表国際Aマッチデビュー(6月7日、第4回アジア女子選手権 対チャイニーズ・タイペイ)
1981 第2回全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会) 優勝<清水第八SC>
1982 第3回全日本女子サッカー選手権大会 優勝、最優秀選手<清水第八SC>
1983 第4回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1984 第5回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1985 第6回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1986 第7回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1986 第6回アジア女子選手権(現、AFC女子アジアカップ) 準優勝
1987 第8回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1989 第7回アジア女子選手権 第3位
1989-90 第1回日本女子サッカーリーグ 優勝<清水FCレディース>
1990 第11回アジア競技大会(1990/北京) 銀メダル(準優勝)
1991 第8回アジア女子選手権 準優勝
1991 第1回FIFA女子世界選手権(中国)(現、FIFA女子ワールドカップ)
1993 第9回アジア女子選手権 第3位
1994 第12回アジア競技大会(1994/広島) 銀メダル(準優勝)
1995 第2回FIFA女子世界選手権(スウェーデン) ベスト8
1995 第10回アジア女子選手権 準優勝
1996 第26回オリンピック競技大会(1996/アトランタ)
【注】全日本女子選手権大会の開催年は実際に開催された年を記載(年度ではない)
◆個人タイトル
全日本女子サッカー選手権大会 最優秀選手(1982)
日本女子サッカーリーグ 最優秀選手(1989-90)
日本女子サッカーリーグ ベストイレブン(1989-90、1990-91、1993-94、1994)
日本女子サッカーリーグ 得点王(1993-94)
日本女子サッカーリーグ アシスト王(1989-90)
木岡 二葉(元日本女子代表選手)
1965年11月22日、静岡県生まれ/MF
【経歴】
清水第八スポーツクラブ~清水FCレディース/鈴与清水FCラブリーレディース~エクサベックIF(スウェーデン)
1978年に清水第八スポーツクラブに加入し、1980年から1986年まで全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会)の7連覇に貢献。その7連覇中に3度の大会最優秀選手に輝いた。
1989年、日本女子サッカーリーグの設立に合わせ、清水FCレディース(1990年より鈴与清水FCラブリーレディース)へ移籍し、第1回のリーグ優勝を果たした。1995年には同リーグのアシスト王(10アシスト)に輝くなど、1996年までに116試合に出場し43得点を挙げ、ベストイレブンにも3回選ばれた。その後スウェーデンでもプレーし、現役を引退。
日本女子代表には、初結成された1981年から選出され、アジア女子選手権(現、AFC女子アジアカップ)やアジア競技大会、FIFA女子世界選手権大会(現、FIFA女子ワールドカップ)に出場。この大会から正式種目となった第26回オリンピック競技大会(1996/アトランタ)ではドイツ女子代表を相手に1得点を挙げた。代表では12年間プレーし、国際Aマッチ75試合に出場し30得点をマークした。
【主な競技歴・記録】
◆日本女子代表 国際Aマッチ75試合出場30得点(1981~1996)
◆日本女子サッカーリーグ 116試合出場43得点(1989~1996)
1981 日本女子代表国際Aマッチデビュー(6月7日、第4回アジア女子選手権 対チャイニーズ・タイペイ)
1981 第2回全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会) 優勝<清水第八SC>
1982 第3回全日本女子サッカー選手権大会 優勝、最優秀選手<清水第八SC>
1983 第4回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1984 第5回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1985 第6回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1986 第7回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1986 第6回アジア女子選手権(現、AFC女子アジアカップ) 準優勝
1987 第8回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1989 第7回アジア女子選手権 第3位
1989-90 第1回日本女子サッカーリーグ 優勝<清水FCレディース>
1990 第11回アジア競技大会(1990/北京) 銀メダル(準優勝)
1991 第8回アジア女子選手権 準優勝
1991 第1回FIFA女子世界選手権(中国)(現、FIFA女子ワールドカップ)
1993 第9回アジア女子選手権 第3位
1994 第12回アジア競技大会(1994/広島) 銀メダル(準優勝)
1995 第2回FIFA女子世界選手権(スウェーデン) ベスト8
1995 第10回アジア女子選手権 準優勝
1996 第26回オリンピック競技大会(1996/アトランタ)
【注】全日本女子選手権大会の開催年は実際に開催された年を記載(年度ではない)
◆個人タイトル
全日本女子サッカー選手権大会 最優秀選手(1983、1986、1987)
日本女子サッカーリーグ ベストイレブン(1989-90、1990-91、1995)
日本女子サッカーリーグ アシスト王(1995)
高倉 麻子(元日本女子代表選手)
1968年4月19日、福島県生まれ/MF
【経歴】
FCジンナン~読売サッカークラブ女子・ベレーザ/読売日本サッカークラブ女子ベレーザ/読売西友ベレーザ/NTVベレーザ(現、日テレ・東京ヴェルディベレーザ)~松下パナソニック・バンビーナ(現、スペランツァ大阪)~シリコンバレー・レッドデビルズ(アメリカ)~スペランツァF.C高槻(現、スペランツァ大阪)
小学生からサッカーをはじめ、FCジンナンなどでプレー。1985年に読売サッカークラブ・ベレーザ(現、日テレ・東京ヴェルディベレーザ)に加入し、チームの中心として活躍。質の高いプレーで攻守両面において存在感を示し、1990年から1993年までの日本女子サッカーリーグ4連覇に貢献した。個人としても1989年から1998年の間に同リーグのベストイレブンに7回選出され、1992年と1993年には最優秀選手賞を受賞した。
2000年の1年間、アメリカでプレーした以外は、日本女子サッカーリーグで15年間プレーし、通算226試合に出場(44得点)。
日本女子代表としては、1983年に15歳で初選出され、翌年16歳で国際Aマッチデビュー。FIFA女子世界選手権大会(現、FIFA女子ワールドカップ)に2回、1996年のアトランタオリンピック競技大会に出場するなど、国際Aマッチ79試合に出場し29得点を挙げた。
【主な競技歴・記録】
◆日本女子代表 国際Aマッチ79試合出場29得点(1984~1999)
◆日本女子サッカーリーグ 226試合出場44得点(1989~1999、2001~2004)
1984 日本女子代表国際Aマッチデビュー(10月17日、西安招待国際女子大会 対イタリア)
1986 第6回アジア女子選手権(現、AFC女子アジアカップ) 準優勝
1988 第9回全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会) 優勝<読売サッカークラブ女子・ベレーザ>
1989 第7回アジア女子選手権 第3位
1989 第10回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<読売サッカークラブ女子・ベレーザ>
1990-91 第2回日本女子サッカーリーグ 優勝<読売サッカークラブ女子・ベレーザ>
1990 第11回アジア競技大会(1990/北京) 銀メダル(準優勝)
1991 第8回アジア女子選手権 準優勝
1991 第1回FIFA女子世界選手権(中国)(現、FIFA女子ワールドカップ)
1991-92 第3回日本女子サッカーリーグ 優勝<読売サッカークラブ女子ベレーザ>
1992 第4回日本女子サッカーリーグ 優勝<読売日本サッカークラブ女子ベレーザ>
1993 第9回アジア女子選手権 第3位
1993 第5回日本女子サッカーリーグ 優勝<読売日本サッカークラブ女子ベレーザ>
1994 第15回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<読売西友ベレーザ>
1994 第12回アジア競技大会(1994/広島) 銀メダル(準優勝)
1995 第2回FIFA女子世界選手権(スウェーデン) ベスト8
1995 第10回アジア女子選手権 準優勝
1996 第26回オリンピック競技大会(1996/アトランタ)
1996 OKI Lリーグカップ'96 優勝<読売西友ベレーザ>
1998 第19回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<読売西友ベレーザ>
【注】全日本女子選手権大会の開催年は実際に開催された年を記載(年度ではない)
◆個人タイトル
全日本女子サッカー選手権大会 最優秀選手(1988)
日本女子サッカーリーグ 最優秀選手(1992、1993-94)
日本女子サッカーリーグ ベストイレブン(1989-90、1991-92、1992、1993-94、1994、1997、1998)
日本女子サッカーリーグ 特別賞(1999)
野田 朱美(元日本女子代表選手)
1969年10月13日、東京都生まれ/MF・FW
【経歴】
読売サッカークラブ女子・ベレーザ/読売日本サッカークラブ女子ベレーザ/読売西友ベレーザ(現、日テレ・東京ヴェルディベレーザ)~宝塚バニーズレディースサッカークラブ
中学生時代の1982年から読売サッカークラブ女子・ベレーザ(現、日テレ・東京ヴェルディベレーザ)でプレー。早くから頭角を現し、中心選手として活躍。全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会)連覇や、日本女子サッカーリーグ4連覇に貢献し、個人としても1990年に16得点を挙げリーグ得点王に輝くとともに最優秀選手賞を受賞した。1995年から2年間は宝塚バニーズレディースサッカークラブでプレー。日本女子サッカーリーグのベストイレブンには6度選ばれている。
日本女子代表では、1984年に日本女子代表に初選出され、歴代3位となる15歳4日で国際Aマッチデビュー。以降、約12年間日本女子代表の中心選手としてチームを牽引。1995年のFIFA女子世界選手権大会(現、FIFA女子ワールドカップ)1次リーグのブラジル戦で2得点を挙げ、日本のワールドカップ初得点および初勝利に貢献。また、1996年のアトランタオリンピックではキャプテンとして出場しドイツ戦で1得点を挙げるなど印象的な活躍を見せた。
【主な競技歴・記録】
◆日本女子代表 国際Aマッチ76試合出場24得点(1984~1996)
◆日本女子サッカーリーグ 127試合出場75得点(1989~1996)
1984 日本女子代表国際Aマッチデビュー(10月17日、西安招待国際女子大会 対イタリア)
1986 第6回アジア女子選手権 準優勝
1988 第9回全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会) 優勝<読売サッカークラブ女子・ベレーザ>
1989 第7回アジア女子選手権 第3位
1989 第10回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<読売サッカークラブ女子・ベレーザ>
1990-91 第2回日本女子サッカーリーグ優勝<読売サッカークラブ女子・ベレーザ>
1990 第11回アジア競技大会(1990/北京) 銀メダル(準優勝)
1991 第8回アジア女子選手権 準優勝
1991 第1回FIFA女子世界選手権(中国)(現、FIFA女子ワールドカップ)
1991-92 第3回日本女子サッカーリーグ 優勝<読売サッカークラブ女子ベレーザ>
1992 第4回日本女子サッカーリーグ 優勝<読売日本サッカークラブ女子ベレーザ>
1993 第9回アジア女子選手権 第3位
1993 第5回日本女子サッカーリーグ 優勝<読売日本サッカークラブ女子ベレーザ>
1994 第15回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<読売西友ベレーザ>
1994 第12回アジア競技大会(1994/広島) 銀メダル(準優勝)
1995 第2回FIFA女子世界選手権(スウェーデン) ベスト8
1995 第10回アジア女子選手権 準優勝
1996 第26回オリンピック競技大会(1996/アトランタ)
【注】全日本女子選手権大会の開催年は実際に開催された年を記載(年度ではない)
◆個人タイトル
日本女子サッカーリーグ 最優秀選手(1990-91)
日本女子サッカーリーグ 得点王(1990-91)
日本女子サッカーリーグ ベストイレブン(1989-90、1990-91、1991-92、1992、1993、1994)