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【ホットピ!~HotTopic~】委員長からのメッセージ
2024年05月24日
日本サッカーを前進させていく
日本サッカー協会(JFA)は宮本恒靖会長の下、新たなスタートを切った。日本サッカー発展の中核を担う、技術委員会の影山雅永委員長、女子委員会の佐々木則夫委員長、審判委員会の扇谷健司委員長からのメッセージをお送りします。
影山雅永JFA技術委員長 全ての領域が機能してこそ、日本サッカー全体の発展につながっていく
技術委員長というのは、大きな責任と覚悟が必要な立場だと認識しています。改善しなければならないこと、日本サッカーをさらに発展させるために必要なことは多々あり、それらを考えると身が引き締まる思いです。これまで以上にサッカーの魅力を届け、またサッカーやスポーツを通して皆さんに幸せな生活を送ってもらえるよう、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
今の日本サッカーは、世界トップレベルで活躍する選手も増え、グローバルスタンダード(世界基準)となりつつあり、まさに「次のステージ」に入っています。次のステージに向かうときに、「将来的にこうなりたい」と示したJapan's Wayを基に、日本サッカー全体でパワーアップしていければと思います。
技術委員会としては、以前から発信している「三位一体+普及」をベースに、強化部会、ユース育成部会、指導者養成部会、普及部会、新たに加わったフットサル・ビーチサッカー部会の5つの部会を設置し、それぞれが連携を図りながら進めていきます。日本サッカーに関わる全ての方を代表して戦うSAMURAI BLUE(日本代表)のサポートが重要なのは間違いありませんが、すぐに結果が現れるわけではない育成や指導者養成、それらを支える普及と、全ての領域が機能してこそ、日本サッカー全体の発展につながっていきます。
日本サッカーに関わる皆さんのご尽力に感謝しながら、継続すべきところは継続しつつ、さらに良いものも求めていきたいと考えています。引き続きよろしくお願いいたします。
日本サッカーのシンボルであるSAMURAI BLUE(日本代表)の強化につなげるべく、
継続して選手育成・指導者養成・普及にも取り組む
佐々木則夫JFA女子委員長 次世代を担うリーダーのために道筋を整える
女子サッカーの発展に力を注ぐことが、日本サッカー協会での私の最後の仕事になるでしょう。女子委員長としてのこれからの任期は、日本女子サッカー界のリーダーになり得る若い世代のために、道筋を整備できればと考えています。
次世代を担い、リードオフするような人材を発掘・育成することは極めて重要なタスクの一つです。2011年に世界一に輝いた(なでしこジャパンの)メンバーには特に期待しています。彼女たちには近い将来、日本女子サッカー界の中枢でその発信力とリーダーシップを発揮してほしい。宮本会長は2031年にFIFA女子ワールドカップを日本に招致したいと明言されています。国内での女子サッカー熱が高まったときにサッカーに興味を持った少女たちに対して受け皿をどれだけ用意できるか、先の先を考えられる人材が理想です。
育成、普及を地道に続けると同時に、なでしこジャパンの強化にも尽力します。今年の夏、チームは池田太監督とともにパリオリンピックという大一番に臨みます。オリンピックには強豪12チームが集いますが、昨年の女子ワールドカップでの戦いぶりや現選手の実力を見る限り、メダル獲得の可能性は低くないと見ています。ワールドカップで足りなかった「あと一歩」をこれからの活動期間で埋め、オリンピックで結果を残すこと。池田監督体制の集大成となる舞台で、皆さんの期待に応えられればと思っています。
全国の少女にサッカーに関心を持ってもらい、サッカーを好きになってもらうことが、
ゆくゆくは日本女子サッカーの発展につながる
扇谷健司JFA審判委員長 三つの取り組みを軸に歩みを進めていく
現在、JFA審判委員会は、トップ審判員の輩出、育成強化、指導者養成という三つの取り組みに力を入れています。その中で、Jリーグと良い関係を保つことを大切にしています。ファン・サポーターも審判員も、一番見ているのはJリーグの試合でしょう。J1を担当する審判員やプロフェッショナルレフェリーの質を高めていくことに、私自身もリーグと直接話して、協力しながら進めているところです。
Jリーグの試合を担当する審判員の皆さんは、さまざまなトライをしていると感じます。Jリーグ担当統括の佐藤隆治審判マネジャーが中心になり、審判技術の向上のために思い切ったチャレンジを重ねています。チームや選手の協力なくして良い試合はできません。その意味で、審判員と選手たちは互いを理解するため、積極的にコミュニケーションを取っています。
トップ審判員の輩出に加えて、女性審判員や若い年代の審判員、グラスルーツレベルでも審判員を増やすことができればと考えています。試合の数だけ審判員が必要ですので、審判員を育てることは選手を育てることと同じくらい重要です。女性審判員については、山下良美さん、坊薗真琴さん、手代木直美さんという、男子の試合でも活躍する3人の審判員がいるので、彼女たちに続く人がどんどん出てきてほしいと願っています。
日本サッカーが良くなるために何ができるかを考え、トップ審判員の輩出、育成強化、審判指導者の養成の三つを軸に、皆さんと一緒に歩みを進めていきたいと思います。
女性審判員のロールモデルともいえる山下良美さん。
男女問わず、トップ審判員を目指す人材を育てることが求められる
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