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第19回日本サッカー殿堂掲額式典を開催
2023年09月13日
「日本サッカー協会創立記念日 第19回日本サッカー殿堂掲額式典」が2023年9月10日(日)、トヨタ東京ビルで行われ、今回殿堂入りを果たした大澤英雄氏、大仁邦彌氏、セルジオ越後氏、高橋陽一氏の4名と、FIFA女子ワールドカップドイツ2011で優勝したなでしこジャパン(日本女子代表チーム)に記念プレートが贈呈されました。
式典の冒頭、岡田武史JFA副会長が「今回、多くの方が掲額されることになりました。日本サッカーを支えてこられた方々が表彰され、本当にうれしく思います」とあいさつしました。
御臨席いただいたJFA名誉総裁、高円宮妃殿下による御言葉の後は、殿堂掲額者およびチームの功績を映像で紹介。その後、岡田副会長がプレゼンターとなり、大澤氏、大仁氏、セルジオ氏、高橋氏、なでしこジャパンの順番に記念プレートが手渡され、それぞれが喜びや感謝の言葉を語りました。
なでしこジャパンからは当時の監督だった佐々木則夫JFA女子委員長に加え、選手を代表して山郷のぞみさん、福元美穂さん、海堀あゆみさん、岩清水梓さん、近賀ゆかりさん、澤穂希さん、丸山桂里奈さんが登壇。澤さんは当時のチームについて「個性的な選手たちが多いなか、チームのために全力で取り組んでくれました。私自身もみんなを頼っていましたし、このチームなら絶対に優勝できると思っていました」と語り、丸山さんは準々決勝のドイツ戦で決めた決勝ゴールについて「走っていたら目の前に澤さんからのパスが来て、ゴールを見たらスポットライトのような道筋が見えたので、そのまま蹴ったら入ったんです」と当時を振り返りました。佐々木女子委員長は「このメンバーはみんなでサッカーをしていて楽しいという思いが強く、その結束力であれだけの結果を残してくれた。僕は本当に幸せ者です」と謝意を伝えました。
最後は掲額者とその関係者が、高円宮妃殿下、岡田副会長とともに記念撮影を行い、式典は終始、和やかな雰囲気と祝福ムードに包まれたまま終幕となりました。
コメント
大澤英雄 氏
サッカーボールと出合ってから75年が経ちました。いろいろな指導者に出会うなかで、うまくなるには何が必要なのか、何を求めるべきかを考えるようになり、サッカーの指導者になることを目標に立てました。少年サッカーから中学・高校を飛び越え、大学サッカーに携わりながら、一つのチームを最初からつくり上げて選手を育てていきたいという思いで今日まで過ごしてきました。今日は私にとって何よりも感動的な日となりました。
大仁邦彌 氏
日本が初めてFIFAワールドカップに出場した1998年大会の予選の苦しさはいまだに忘れられません。ジョホールバルで岡野(雅行氏)がゴールを決めたときはうれしかったですね。なでしこジャパンがFIFA女子ワールドカップを優勝したときは、甚大な被害を受けた東日本大震災の映像を見てチームが奮い立ち、それが力となりました。日本のサッカーは強くなり、レベルも上がりました。一人一人がさらに高いレベルの選手になっていけば、さらに良くなると思います。
セルジオ越後 氏
ブラジルでは「誰でも、いつでも、どこでも」サッカーをしていますが、私が最初に来日した頃の日本は「誰かが、いつか、どこかで」という状況でした。サッカーをポピュラーにするためのイベントがなく、JFAが普及事業を始めました。指導員としてそのお手伝いができたこと、それを評価していただいたことをうれしく思います。日本に来て51年、こんなにうれしいことはないですし、両親の母国で表彰していただき、親孝行ができました。
高橋陽一 氏
日本のサッカー界が今のような状況になってほしいという思いを常に持っていましたが、想像以上に発展してくれて、大変うれしく思います。『キャプテン翼』の連載開始当初はワールドカップ出場も難しいと言われていた時代でしたが、今では優勝を狙えるほどの実力をつけてきています。(漫画の主人公、大空)翼は今、作品の中ではオリンピックを戦っています。ぜひともSAMURAI BLUEに現実の世界で翼よりも先にワールドカップ優勝を成し遂げてほしいです。
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