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2020年度 フットサル1級審判インストラクター研修会をWEBで実施
2020年05月19日
今回の研修会は、政府が新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」の全国拡大決定にともない、フットサル1級審判インストラクター研修会としては今までの集合型研修会とは違い、初の試みとしてWEB研修会を5月2日、3日で行いました。2020シーズンもまだ開催されていない状況ですが、今シーズンのスタートに向けた準備としてF1級登録インストラクター全員参加による研修会です。
研修会の冒頭に黛委員長からの挨拶ならびに審判委員会新組織体制の説明がなされ、昨シーズン(2019)の審判アセスメント評価分析結果/ふり返りにおいて松崎インストラクター、延本部会長による2020シーズンに向けた対応について評価基準統一が確認できました。また、公財)日本バスケットボール協会(JBA)から審判委員長/インテグリティ委員長/審判担当ダイレクターである宇田川貴生さんに参加いただき、「ブロッキングと監視」をテーマにバスケットボールで判断するポイントの講義を受けました。フットサルとバスケットボールは、共有できることが多々あり、今後も競技の枠を超えて一緒に情報交換等を継続していくことを計画しています。
2日目は、2020シーズンに向けたフットサルスタンダードの解説を櫻田部会員より説明し、参加インストラクターによる積極的な意見交換を行いながら、理解を深めていきました。Ray Oliver副委員長の映像研修「ノーマル・フットサル・コンタクト(フットサルにおいて通常認められる身体的接触)」を松崎インストラクターが解説しました。フットサルの競技特性とゲームズマンシップを認識して競技者がボールを競い合うときに起こるノーマル・フットサル・コンタクトと容認されるべき身体的接触について正しい理解を得るため、映像を用いながら進めていきました。この2日間のweb研修に向けて一ヶ月前から準備に取りかかり、資料作成ほか進行方法など綿密な打ち合せによって研修会を開催できたこと、松崎インストラクターはじめフットサル部会メンバーによる素晴らしいサポートによって終えられたことに感謝し、課題や修正点をふり返り、今後の新しい研修スタイルとしてweb研修が定着されるために改善を図ります。そして今シーズンがスタートされたときには、レフェリー達が自信を持ってゲームの臨むことができるために私達インストラクター全員でサポートしていきます。
参加者コメント
新谷勝士 フットサル1級審判インストラクター
例年この時期に2泊で行われる本研修会は半日ずつ2日間という幾分コンパクトな形での研修となりましたが、シーズンを迎えるにあたり、昨シーズンのFリーグのアセスメントの振り返りを行い、今シーズンのスタンダードを見るなかで、我々指導者の評価基準の統一を行いました。
今回はJBA審判委員長の宇田川さんより「ブロッキングと監視」というテーマでお話がありました。フットサルと判定基準の観点は違うものの、プレーを保障する、プレーに影響のあるものを罰するという意味では相違なく、基準の4観点「リズム」「スピード」「バランス」「クイックネス」についても、フットサルと通じるものを感じました。
映像研修は映像がスムーズに流れないことがありましたが、もう1台PC・スマホを用意することで思った以上にスムーズに受講することができました。できれば皆さんの顔を見てシーズンをスタートしたかったのですが、こうした研修の方法はシーズン途中の定期研修や、地域などでも応用できそうで、今後の指導に生かしていきたいと思いました。
池田浩之 フットサル1級審判インストラクター
今回、フットサル1級審判インストラクター研修会に初めて参加しました。
今年度からフットサル1級審判インストラクターになった私にとっては、先輩インストラクターの方々の審判指導に対する情熱に影響を受けて、自身もこれから精進し学び続けていかなければいけないと決意を新たにしました。
1日目の講義では、日本バスケットボール協会審判委員長 宇田川氏を招いて、「ブロッキングと監視」について学びました。競技は違うものの、同じ室内競技で狭いコートの中で攻撃と守備がポジションを奪い合うという点は、フットサルと共通点があり、その中での監視分担やファウルの基準、アングルによる見え方の違いなど非常に参考になりました。
2日目の講義では、「2020フットサルレフェリングスタンダード」と「フットサルで受入れられる身体的接触」について学びました。
スタンダードでは映像を見ながら判定・懲戒罰の有無等の基準を持つことが出来ました。また、フットサルで受入れられる身体的接触においては、ボールを奪い合う際に認められる身体的接触について学びました。両講義を通じて、ゲームコントロールにポジティブな影響を与えることが出来るレフェリーの判定を理解し、フットサルの魅力を最大限発揮できるような指導を実施したいと感じました。
今回は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、初めてのWEBによる研修会となり、当初予定されていた研修期間より短い中での研修でありましたが、非常に内容の濃い、私にとって有意義な時間となりました。各種全国大会やリーグ戦が中止や延期になっている中、早く安心してフットサルを楽しめるように事態が終息することを願うとともに、審判員へ良きアドバイスが出来るように心がけていきたいです。
町田正子 フットサル1級審判インストラクター
今回フットサル1級審判インストラクター研修会に初めて参加させていただきましてありがとうございました。ZOOM使用によるweb研修会となり、初参加であることと、自宅から一人で参加することに多少の不安を覚えての参加でした。1日目の延本氏による審判アセスメントに関しては、今後審判員を指導していくにあたり、留意すべきポイントを再確認することができました。JBA審判委員長の宇田川氏によるブロッキングと監視に関しては、以前より一度バスケットの審判方法についてお話を聞いてみたいと思っていたので、大変興味深く聴講でき、自分の中でもブロックプレーに関して整理することができました。2日目の櫻田氏によるFリーグスタンダードの講義及び、松崎氏によるNormal Futsal Contactの講義では、ファウルの見極め方、どこにポイントを置くべきなのかを学習することができました。受講中は講師より指名され意見を求められることもありましたし、受講者も発言をしたい場合にはできる環境にありました。他の受講者の方と同じ空間でその場の雰囲気を共有することはできませんでしたが、事前に配布された映像を学習して講義に臨むこと、講義中にも映像を確認できるPC環境を整えておくことなど、web研修を受講する上での準備をしておけば、十分に学習効果のある研修会であったと感じています。これも、事務局や講師の皆様の事前準備や、ZOOMを利用しての進め方によるものと思います。COVID-19の影響で集合研修や大会開催も困難である中、このような形で研修会を開催いただいたことに心から感謝申し上げます。フットサル1級審判インストラクターとしての船出は困難な状況下にありますが、今後も自己研鑽を積み、諸先輩方に1日も早く追いつけるよう努力していきたいと思います。
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