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湯郷ベルとL名古屋が4回戦へ 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会

2024年12月02日

湯郷ベルとL名古屋が4回戦へ 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会

皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会は、11月30日(土)と12月1日(日)に3回戦の8試合を実施しました。11月30日の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿 サッカー・ラグビー場では、2024プレナスなでしこリーグ1部や同2部、そして育成年代のチームが対戦しました。

ピックアップマッチ1

吉備国際大学Charme岡山高梁 0-2(前半0-2、後半0-0) 岡山湯郷Belle

吉備国際大学Charme岡山高梁(中国/岡山)と岡山湯郷Belle(中国/岡山)による岡山県勢による一戦は、強風の下での難しい試合となりました。

序盤は吉備国大Cが攻め立てますが、なでしこ2部を制した湯郷ベルの攻撃が徐々に機能します。13分にはなでしこ2部で最優秀選手賞に輝いた横山久美選手が、同新人賞の栫井美和子選手からパスを受けて先制しました。その10分後には、今度は横山選手のパスから栫井選手がミドルシュートを決め、湯郷ベルが追加点を挙げます。対する吉備国大Cは44分、古谷優理亜選手がシュートを放ちますが、湯郷ベルのGK三田一紗代選手の好セーブに阻まれ、湯郷ベルが2点をリードして折り返しました。

湯郷ベルは、杉田めい選手と小松未奈選手がクロスバー直撃のシュートを放つなど、後半も追加点のチャンスをうかがいます。吉備国大Cも負けじと攻勢に転じ、78分に中村有沙選手がシュートを放ちましたが、湯郷ベルの上村彩華選手がゴールライン上でクリア。吉備国大Cの追い上げを許さなかった湯郷ベルが2点のリードを守って4回戦に進みました。

ピックアップマッチ2

朝日インテック・ラブリッジ名古屋 2-0(前半1-0、後半1-0) 日テレ・東京メニーナ

なでしこ1部で3位の朝日インテック・ラブリッジ名古屋(なでしこ1部/愛知)は、日テレ・東京メニーナ(関東/東京)と対戦しました。

日差しが差し込み、暖かい陽気となった会場で先制したのはL名古屋でした。11分、三浦桃選手のパスから永田晶子選手がミドルシュートを決めます。先発の平均年齢が15.1歳で、13歳の選手が3人出場するメニーナも高いテクニックで応戦、40分に鈴木温子選手のクロスボールから栗田七海選手がシュートに持ち込みますが、L名古屋のGK垣内愛菜選手に阻まれます。

同点を狙うメニーナは後半開始から攻勢に出ます。49分、栗田選手がヘディングシュートを放ちますが、これはクロスバーに当たりました。一方のL名古屋は今大会で現役を引退する三浦選手や長谷川朋佳選手がはつらつとプレー、今季限りで退任する森山泰行監督も積極的なベンチワークで得点につなげます。64分、途中出場の水野亜美選手が正確なクロスボールで三浦選手の追加点を演出しました。さらに3点目を狙うL名古屋は67分にPKを得ましたが、メニーナGK林心春選手がファインセーブ。メニーナは終盤に再び攻めましたが一歩及ばず、2-0で勝利したL名古屋が3回戦突破を決めました。

監督・選手コメント

MF #7 神田若帆 選手(吉備国際大学Charme岡山高梁)
湯郷ベルにはリーグ戦で2敗したので、今回こそ勝とうという気持ちでしたが、自分たちのミスで2失点してしまいました。自分たちは後半に強いので、そこで追いつく気持ちで入りましたが、決めるべきところで決め切れませんでした。今季は4月から(5月の)リーグ戦の5試合で無得点が続き、そこからシュートや走力を鍛え直し、リーグ後期の8勝2分けという結果につなげました。それが自分たちの自信になりましたし、確実に力がついたと思いました。来季もやるべきことを続ければ、1部昇格が見えてくると思います。

FW #23 栫井美和子 選手(岡山湯郷Belle)
吉備国大Cには勢いがありましたが、そこで負けないように自分たちも前からいこうと話し、立ち上がりに先制点と追加点も決めて、良い流れに持っていけたと思います。自分のゴールはシュートが弱かったので入らないと思ったのですが、風の勢いもあって決まり、ホッとしました。(得点以外では)決め切れないところも多く、マイボールを(相手に)取られてキープできず、FWとしては足りない部分もありました。そういった部分を練習で改善し、なでしこ1部チームとの対戦になる4回戦に臨みたいです。

森山泰行 監督(朝日インテック・ラブリッジ名古屋)
スキルフルなメニーナ相手に大変な試合でした。先制点が取れなかったら、どういう試合になっていたのだろうという感じですが、運良く先制点が取れました。隙をつくったり、ボールの持ち方が少しでも悪かったりするとボールを奪われてしまうため、とても勉強になりました。皇后杯はこの1年の最後となる大会なので、チーム一丸となって守ることを意識してきましたし、その強度が高まれば攻撃にも生きると思っていました。次も選手にはベストな状態で戦ってもらいたいですし、悔いが残らないようにわれわれのサッカーをやって、力を出し切りたいです。

DF #4 松岡瑛茉 選手(日テレ・東京メニーナ)
自分たちのいいところも出せたのですが、守備面で相手に寄せ切れず、ミドルシュートで失点するなど、課題もたくさん出ました。相手の攻撃に対応して、技術で上回って優位に試合を運べるように準備してきました。皇后杯は日本女子サッカーの最も大きな大会で、この舞台でメニーナの価値を示したかったので、どの大会よりも力を入れて準備してきました。年始のJFA 全日本U-18 女子サッカー選手権大会では絶対に優勝して3冠で今季を締めくくり、自分も後ろからみんなを引っ張っていける選手になりたいです。

開催期間:2024年11月17日(日)~2025年1月25日(土)
【1回戦】11月17日(日)
【2回戦】11月23日(土)、24日(日)
【3回戦】11月30日(土)、12月1日(日)

【4回戦】12月8日(日)
【5回戦】12月14日(土)、15日(日)
【準々決勝】12月22日(日)
【準決勝】2025年1月18日(土)
【決勝】2025年1月25日(土)

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