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埼玉と浦和などベスト4が決まる 皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会準々決勝
2024年01月15日
皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会は、1月14日(日)に準々決勝の4試合を実施しました。快晴のカンセキスタジアムとちぎでは、関東をホームタウンとするWEリーグ4チームが激突しました。
ピックアップマッチ1
日テレ・東京ヴェルディベレーザ 0-1(前半0-0、後半0-0、延長前半0-1、延長後半0-0) ちふれASエルフェン埼玉
大会2連覇を狙う日テレ・東京ヴェルディベレーザ(WEリーグ/東京)と、前回大会ベスト4のちふれASエルフェン埼玉(WEリーグ/埼玉)の一戦は、1点を争う拮抗した展開となりました。
0-0で終わった約1カ月前のWEリーグ第5節以来の再戦となった試合は、序盤から東京がシュートを多く放ちます。土方麻椰選手が18分に放ったシュートは、埼玉の木下栞選手がゴール寸前でクリア。藤野あおば選手、北村菜々美選手もたびたびゴールを狙いますが、高い集中力を保つ埼玉の守備を崩せません。
後半には東京の18歳・樋渡百花選手が投入され、選手の配置も変化させますがゴールに結び付かず、埼玉も最前線の祐村ひかる選手を起点に攻め、そこに吉田莉胡選手が絡んでチャンスをうかがいました。
すると0-0で突入した延長前半、埼玉のゴールが生まれます。95分、スローインからボールを受けた吉田選手が前方へドリブルすると、金平莉紗選手にボールが渡り、祐村選手とのワンツーパスで抜け出した金平選手が左足でシュート。これがゴール右下に決まり埼玉が先制しました。
追いつきたい東京はそこから一層前がかりになりましたが、埼玉はGK浅野菜摘選手の好セーブなどでしのぎ、少ないチャンスを生かした埼玉が2年連続の準決勝へ。前回大会優勝の東京は準々決勝で姿を消すこととなりました。
ピックアップマッチ2
三菱重工浦和レッズレディース 2-0(前半1-0、後半1-0) ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
昨季のWEリーグ覇者・三菱重工浦和レッズレディース(WEリーグ/埼玉)と、2大会ぶりの決勝を目指すジェフユナイテッド市原・千葉レディース(WEリーグ/千葉)の対戦は、試合会場の栃木県出身選手が活躍を見せました。
立ち上がりから試合を主導したのは浦和で、ボランチの柴田華絵選手と角田楓佳選手が巧みにポジションを取り、千葉は前線の大澤春花選手にボールが収められず、攻撃の芽を摘まれる形となりました。先制点は42分、浦和GK池田咲紀子選手のキックが前線まで届き、ゴール前にこぼれたボールを安藤梢選手が押し込んで浦和が先制すると、地元・栃木出身の安藤選手に大きな拍手が送られました。
後半立ち上がりにも浦和のゴールが生まれます。清家貴子選手のパスを受けた安藤選手が、1人をかわして左足でクロスを上げると、これがそのままゴールに吸い込まれて浦和がリードを広げました。
千葉Lは鴨川実歩選手、今田紗良選手など攻撃的な交代カードを切りますが、なかなか浦和ゴールに近づけません。76分には林香奈絵選手がロングフィードを送りますが、これは浦和の石川璃音選手がヘディングではね返し、安定した守備を続けた浦和が2-0で勝利。安藤選手が2得点を決める活躍で浦和が準決勝に進みました。
監督・選手コメント
FW #11 藤野あおば 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
後半より前半の方が相手のディフェンスラインにスペースがあったので、下がってボールを受けたりワンタッチでパスを送ったり、もっと冷静なプレーができればよかったです。延長では相手がよりシンプルなプレーをして、ゴール前に人数が多くなり5バックの裏を取るのが難しくなりました。チャンスがなかったわけではないので、そこの精度に尽きると思います。自分が見てきたベレーザは中から崩してゴールを取って上位に居続ける姿なので、それを自分が引き継いでそのサッカーを貫き勝負にこだわっていきたいです。
DF #19 金平莉紗 選手(ちふれASエルフェン埼玉)
相手にボールを持たれるのは覚悟していたので、監督からも言われていた1対1を意識して臨みました。全員が最後まで粘り強い守備をして勝ててすごくうれしいです。その中で決勝点を決めたことは自分が一番びっくりしていて、練習でもあまり決めたことがないんですが、ひかさん(祐村ひかる)が相手選手を引きつけてくれてフリーになれました。こんな舞台でゴールが決められてうれしいです。前回大会は京都で(準決勝の相手である)INAC神戸レオネッサに負けたのがすごく悔しかったので、絶対に去年を超えて優勝を目指してやっていきたいです。
MF #10 安藤梢 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
1点目はボールが来るはずと信頼して走り、ラッキーな形になりましたがしっかり気持ちでゴールを決められたと思います。2点目もファーサイドへクロスを狙ったんですが、ラッキーな形でそのままゴールになりました。後半もチームとしてすごくいい入りができていたのが、いい流れに乗って2得点目につながったと思います。みんなが自分の特長を生かしてくれようとしてくれて、自分も前へ仕掛けることにつながりました。それぞれの持ち味を引き出せるようにプレーできるのが、今のチームの良さだと思います。
三上尚子 監督(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
前半はうまくディフェンスできていた部分もありましたが、ちょっとしたミスが重なり前半に残念な失点となりました。取り返そうと臨んだ後半は相手の球際がさらに強くなり、浦和の方が1枚も2枚も上手で1点を返せず、最初の1点の重みを感じた試合となりました。いい形もいくつかありましたが、この回数を増やして決定機をつくっていかなければと思っています。この敗戦をしっかりと生かし、WEリーグ再開に向けて約1カ月でトレーニングを積んで頑張っていきたいと思います。
開催期間:2023年11月18日(土)~2024年1月27日(土)
【1回戦】11月18日(土)、19日(日)
【2回戦】11月25日(土)、26日(日)
【3回戦】12月2日(土)、3日(日)
【4回戦】12月10日(日)
【5回戦】12月16日(土)、17日(日)
【準々決勝】2024年1月14日(日)
【準決勝】2024年1月20日(土)
【決勝】2024年1月27日(土)
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