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高校女子の日本一を懸けた戦いが開幕!暁星国際や柳ヶ浦などが初戦を突破 第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会1回戦
2023年12月31日
第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が12月30日(土)、兵庫県内で開幕し、大会初日に1回戦16試合が行われました。
ピックアップマッチ1
佐久長聖高校 0-1(前半0-0、後半0-1) 暁星国際高校
いぶきの森球技場 Bグラウンドでの第1試合では、佐久長聖高校(北信越1/長野)と暁星国際高校(関東3/千葉)が対戦しました。佐久長聖はボール保持を続け、中盤の道繁煌選手らが動き回ってリンク役となり、ピッチを幅広く使ってプレー。特にセンターバックの鈴木こなつ選手がボールを持ち上がり、サイドバックの伊藤百花選手を押し上げる右サイドからの崩しが目立ちました。
暁星国際は耐える時間が続きましたが、遠目からのものなど、シュート本数で上回っていました。そこから奪うCKもあり、そのセットプレーが試合を動かしました。47分、右CKで生まれたゴール前の混戦から立花芽唯選手が蹴り込み、先制点を奪いました。
佐久長聖はゴールへ迫る勢いを増しましたが、暁星国際も体を張ってゴールを守りました。さらに暁星国際は要所での前線からのプレスも効果的でした。1点差を守り切り、2回戦進出を果たしました。
ピックアップマッチ2
霞ヶ浦高校 1-2(前半0-1、後半1-1) 柳ヶ浦高校
いぶきの森球技場 Aグラウンドでの第2試合では、霞ヶ浦高校(関東6/茨城)と柳ヶ浦高校(九州4/大分)が対戦しました。前半はどんどん前へとボールを送る柳ヶ浦がペースを握りました。23分にはスローインの流れから生まれた混戦から、松岡優空選手がボレーシュートで押し込んで先制に成功しました。
しかし後半、流れが変わりました。霞ヶ浦がボールの出どころに重圧をかけ、セカンドボールにも食らいつくように反応。勢いを取り戻します。すると75分、佐藤マイカ選手が裏へと抜け出し、放ったシュートが同点ゴールとなりました。
同点のままアディショナルタイムに突入し、PK戦も見えてきましたが、まだドラマが待っていました。柳ヶ浦の左CKで、ファーサイドで合わせたのは江﨑悠乃選手。ヘディングでゴールネットを揺らすと、これが歓喜の決勝点となりました。
選手コメント
竹下咲那 選手(暁星国際高校)
相手は特にこちらの左サイドから崩しにくると聞いていたので、マークを徹底して、クロスを跳ね返す意識を強く持っていました。CKではボールにしっかり詰めようと話していたところ、その通りになって良かったです。去年負けた1回戦を乗り越えたかったですし、暁星国際が行ったことがないベスト8以上を目指そうと話し合ってきました。私たちは相手に合わせる傾向があるのですが、今日のようにメンタル面も崩さず、全員で盛り上げて声をかけ合って次も勝利を狙います。
道繁煌 選手(佐久長聖高校)
想像以上に相手が引いてブロックを組んで守っていたので、そこの崩しがうまくいきませんでした。ちょっとしたパスミスなどがあったので、そういう部分をもっと全員で突き詰めれば、得点に近づけたのではないかと思います。全員で全国ベスト4という目標を掲げてきたので、1回戦敗退はすごく悔しいです。3年間、苦しいこともいっぱいありましたが、それ以上にこのメンバーでサッカーができて、すごく幸せでした。
重松日菜 選手(柳ヶ浦高校)
去年負けた1回戦を乗り越えられて、率直にうれしいです。同点に追いつかれた後、苦しい時間が続きました。PK戦も頭をよぎりましたが、残り30秒で追いつかれてPK戦で負けた九州大会と同じ展開にならないようにと1点を取りにいく気持ちを出せたので、勝てたと思います。4大会連続出場ですが、ここ2年は初戦敗退だったので、まず1勝を目指しました。ただ目標は柳ヶ浦史上初のベスト8越えです。壁を乗り越えられるよう頑張ります。
地島愛彩 選手(霞ヶ浦高校)
前半に1点を取られたので、後半は相手が疲れてくる20分過ぎから3トップにして、前からガンガン守備に行く作戦でした。1-1にできて、いけるかなと思ったのですが、最後の最後に疲れが出てしまったのかもしれません。初出場した去年にはできなかった初戦の壁を乗り越えようとやってきました。負けましたが、今年から関東リーグに参戦して鍛えたものは出せたと思います。後輩たちには私たちの思いも背負って、全国での1勝を叶えてほしいです。
第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
大会期間:2023年12月30日(土)~2024年1月7日(日)
会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)
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