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AC福島と十文字高が夏の悔しさをバネに決勝へ! JFA U-18女子サッカーファイナルズ2022

2022年09月18日

AC福島と十文字高が夏の悔しさをバネに決勝へ! JFA U-18女子サッカーファイナルズ2022

U-18年代女子チームの真の日本一を決めるJFA U-18女子サッカーファイナルズ2022は、9月17日(土)にサンガスタジアム by KYOCERAで準決勝の2試合を行いました。

準決勝1

大商学園高校 0-5(前半0-2、後半0-3) JFAアカデミー福島

7月の令和4年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)で優勝した大商学園高校と、8月のXF CUP 2022 第4回日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)で準優勝のJFAアカデミー福島による第1試合を優勢に進めたのはAC福島でした。MF谷川萌々子選手が「夏の大会で負けて悔しい思いをしたので、今日は絶対に勝ち切ろうとみんなで試合に挑めました」と話す意気込みを攻守両面で示すと、15分には相手CKのクリアボールを左前方に展開。受けたFW松窪真心選手がDF佐々木里緒選手とのワンツーで前進すると、冷静にループシュートを決めました。30分にも佐々木選手からのロングボールによって、ゴール前を抜け出した松窪選手が決めて、AC福島が2点リードで前半を終えました。

後半に入ってからのAC福島は、キャプテンのDF長尾ののか選手を中心にゴール前で粘り強さを見せた大商学園高の守りに苦しみました。84分にはDFの裏を突かれ、FW安藤早英選手にシュートを打たれましたが、GK藤田智陽選手が前に出て失点を回避しました。試合終盤を迎えてからはAC福島が猛攻を仕掛け、88分に生まれたFW板村真央選手の得点を皮切りに3点を追加。山口隆文監督が「攻撃も守備もある程度、日頃からやっているトレーニングの成果が出せた」と称える試合内容を見せたAC福島が、決勝行きをつかみました。

準決勝2

セレッソ大阪堺ガールズ 1-2(前半0-0、後半1-2) 十文字高校

セレッソ大阪堺ガールズ(XFカップ優勝)と十文字高校(インターハイ準優勝)の対戦となった第2試合は、前半から拮抗した展開が続きました。十文字高が繰り出す前線からのプレスを避け、サイドからチャンスをうかがったC大阪堺に対し、十文字高は遠目から放つ積極的なシュートで応戦しました。31分には左サイド低い位置からDF早間美空選手が上げたクロスが直接ゴールに向かいましたが、GK中田凪咲選手がパンチングで対応。37分に右クロスから打ったFW浅香美結選手のヘディングシュートもGK中田選手が好反応で防ぎ、スコアレスで前半を終えました。

試合が動いたのは後半開始直後の47分。FW佐藤由奈選手が打ったシュートのこぼれ球をMF飯田雫瑠選手がダイレクトで打ち返し、C大阪堺が先制しました。追い掛ける展開を強いられた十文字高ですが、キャプテンのMF野口初奈選手が「前からのプレスや走る部分で負けないというのを全員で一つになってできた」と振り返った通り、失点後も持ち味は消えません。66分にMF三宅万尋選手が上げたクロスをFW氏原里穂菜選手が頭で合わせ、同点としました。このゴールで勢いに乗った十文字高はC大阪堺の陣内で試合を進めると、77分には右サイドを上がった三宅選手がゴール前にクロス。DFに当たったこぼれをDF新井萌禾選手が拾うと冷静な切り返しから、ゴールネットを揺らし、十文字高が逆転勝利を収めました。

監督・選手コメント

岡久奨 監督(大商学園高校)
率直に悔しいです。ただ、今日の試合ではインターハイでできなかった自分たちがボールを握るサッカーにトライしました。結果にこだわり過ぎず、そうした積み上げてきたものをやろうとする中で、やってきたことが何回か出せませたし、良い時間帯とチャンスをつくれました。ただ、少しの隙を与えると日本代表クラスの選手は決めてくる。お互いのタイミングが合わないと、流れを相手に持っていかれると今日のゲームで学びました。

FW #10 松窪真心 選手(JFAアカデミー福島)
自分は夏のクラブユース選手権に出場しておらず、今大会はみんなが一生懸命暑い中、勝ってくれたおけがで出られた大会でした。みんなのために自分がゴールを決めて勝てれば良いなとの思いで試合に入りました。後半はハーフタイムにみんなでコミュニケーションを取り、前半とはまた違ったプレーで3点奪えて良かったです。初めての大会は記憶にも記録にも残ると思うので、次も絶対に勝ってJFAアカデミー福島が初優勝というのを残せたらいいと思います。

GK #31 中田凪咲 選手(セレッソ大阪堺ガールズ)
前半は相手の流れに飲まれ、なかなか自分たちの流れをつくれませんでした。後半はハーフタイムにみんなで話し合ったことを共有し、早い時間帯に点が取れましたが、そこから相手に流れになりました。自分たちの流れに持っていく力がなかったです。普段対戦しないチーム相手にどこまで自分たちの力が通じるのか楽しみにしていました。実際にやってみて、チームとして一つになれていると感じました。この先で、今日の試合で出た課題と成果を生かしたいです。

DF #2 新井萌禾 選手(十文字高校)
大きな舞台で初めてボランチで出させてもらった緊張で、前半はできないことが多かったです。セカンドボールを拾えていなかったので、後半はセレッソのDFが背後に蹴るボールに対して、良い位置で拾えるところに立ったり、スペースを消す守備を心掛けていました。得点場面は打とうとしたら相手が寄せてきたので、一枚はがして落ち着いてシュートを打てば入るなと考え、思い切り打ちました。今回の試合で出た課題を次の試合で改善できるように頑張ります。

大会日程:2022年9月17日(土)~9月19日(月・祝)
大会会場:京都/サンガスタジアム by KYOCERA

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