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第1回女子サッカーカンファレンス「生涯にわたって女子サッカーを楽しむために」を開催
2017年12月13日
公益財団法人 日本サッカー協会(JFA)は12月10日(日)、日本サッカーミュージアムのヴァーチャルスタジアムで女子サッカーカンファレンス「生涯にわたって女子サッカーを楽しむために」を開催しました。
このカンファレンスは、女子サッカーを「プレーする」「続ける」「関わる」をテーマに、女子サッカーや女性スポーツに携わる様々な立場の方にお越しいただき、パネルディスカッションを実施しました。
登壇者は、JOC理事・女性スポーツ専門部会部会長でありJFA理事を務める山口香さん、女子サッカージャーナリストの草分け的存在である早草紀子さん、元日本女子代表選手で現在U-16日本女子代表コーチを務める宮本ともみさん、レノファ山口女子U-18コーチで長年四国での女子サッカー発展のために尽力された猿澤明子さん、国際審判員の山下良美さん、フットサル日本女子代表選手の櫻田未来さん、元日本女子代表選手でJFA女子副委員長の手塚貴子さん、アルビレックス新潟レディース強化担当の榎本恵子さんで、モデレーターはジェフユナイテッド市原・千葉レディースマネージャーの小林美由紀さん、今井純子JFA女子委員長が務めました。登壇者は女子サッカーの魅力や、女性ならではのライフイベントについて議論を深めました。
また、文京LBレディースからは「いつからでもいつまでもサッカーに出会い、続ける環境がある」というモデルケースを紹介。その後、なでしこジャパンの高倉麻子監督をはじめとする世界で活躍している女性監督の方々からのビデオメッセージが会場に流され、どのように現在のポジションに就いたのかなど、女性指導者になった経緯などが紹介されました。
最後には女性人材の活躍をテーマに、今後どのようにサッカーやスポーツに関わる女性を増やしサポートするのかを語り合い、70人を超える参加者と情報共有をする場となりました。
当日は会場内にFIFA女子ワールドカップドイツ2011、およびFIFAU-17女子ワールドカップコスタリカ2014の優勝トロフィーやペナント、歴代ユニフォームなどを展示。参加者が女子サッカーの歴史を振り返るスペースも設けられました。
登壇者コメント
今井純子 JFA女子委員長
女子サッカーを様々な観点から考えてみたいということで以前より計画していた、第1回女子サッカーカンファレンスを開催することができました。今回は、①女子サッカーの歴史~魅力、②女子サッカーに出会う、続ける、③女性指導者、④女性人材の活躍、という4つのトピックを選び、様々な方から経験やご意見をうかがう形で進めていきました。登壇者はもとより、フロアにも多くの様々な経験やバックグラウンドを持った方々がいらしていたので、もっともっと引き出せればよかったのですが、時間の都合もあってそれが十分にできなかったのが残念でした。ぜひ継続して開催し、様々な観点を掘り下げていき、女子サッカーの発展につなげていきたいと考えています。
櫻田未来 さん(フットサル日本女子代表)
記念すべき第1回女子サッカーカンファレンスのパネリストとして参加させていただく貴重な機会をいただき感謝しています。小さい頃にサッカーと出会い、結婚や出産などライフステージが変わってもフットボールという大きな枠の中で自分の輝ける居場所があり続けることに常に大きな喜びを感じています。今回、意見を述べさせていただくことで周りの理解やサポートへの感謝を改めて感じました。この第1回のカンファレンスがスタートとなり女子サッカーを取り巻く環境が更に向上していくことを願うと共に、私自身ももっと勇気を持って行動していきたいと思いました。
山下良美 さん(国際審判員)
今回、日本の女子サッカーに関して、様々な視点からお話を聞くことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。もっと知りたい、知らなければならないと感じることも多くありました。審判員として、このカンファレンスに参加させていただき、大変ありがたく思います。日本の女子サッカー発展のために、私たち審判員もその一端を担えるという喜びを感じることができたとともに、それを担うことの責任も感じました。
早草紀子 さん(サッカージャーナリスト)
黎明期から現在までの話に加え、いろいろな立場から発信される“女子サッカー”に触れる貴重な時間となりました。改めて女子サッカーはさまざまな世界へ広がっているという感覚と発見の連続でした。これからの取材活動を通して、メッセージを受けとってくれる方々だけでなく、次世代の選手たちにも伝えていければと思っています。このような機会をいただき、本当にありがとうございました。
参加者コメント
小林亮平 さん
女子サッカーの歴史や現状の課題を共有する良い機会でした。男子に比べて出会う、続けるという部分に難しさがある中で、まずは女子サッカーに携わる指導者一人一人が多くの見識や情報を持ち、選手がサッカーを続けられるようさまざまな取り組みにチャレンジしていく必要性を感じました。また日本サッカー協会内の施設で今回のカンファレンスが開催された事に非常に意義があると思いました。展示物もあり、改めて女子サッカーに携わる者として身の引き締まる思いがしました。今後はテーマを変えつつ継続していただきたいと思います。
若井江利 さん
女子カンファレンスというと女性のみの参加になりがちと思いますが、男性の参加者が多く、このような機会を広く発信してほしいです。他競技も含めた女性スポーツの状況を知ることができたほか、海外の女性コーチ及び高倉監督や大部コーチのインタビューは興味深かったです。
木村正己 さん
色々な立場でサッカーに関わる女性が多いことや、サッカーに対する熱い情熱を持つ女性が思った以上に多くいると知ることができました。女性の指導者として苦労する、苦労している点などの話がもう少し聞けたらと思いました。会場の人数も多くなく、一体感のあるカンファレンスでした。
野口亜弥 さん
国内外で活躍している方のインタビューもあり、それぞれのパネリストの方もテーマに沿った方で非常に充実していました。サッカーを引退した方々が指導者、選手、マネジメントと多方面で熱意を持って取り組んでいたる様子がわかってよかったです。また、妊娠出産と競技生活や指導者との両立の話は、当事者からリアルな話が聞けてよかったです。会場に展示されている資料も貴重でした。
中村みちる さん
様々な場で活躍されている女性の話が聞ける大変貴重な機会となりました。スポーツとして楽しみ続けることは1人で出来ることではなく、多くの方がタッグを組んで取り組むことが大切だと思いました。映像なども多くあり、女子サッカーの歴史・現状・課題についてわかりやすく聞くことが出来ました。今後自分自身がサッカーやスポーツにどのように関わっていこうか考えるきっかけとなりました。
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