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SAMURAI BLUE、ドイツ代表戦へ非公開練習で調整開始
2022年11月20日
FIFAワールドカップカタール2022に臨むSAMURAI BLUE(日本代表)は11月19日(土)、4日後に迫ったグループステージ初戦のドイツ代表戦へ向けてドーハ市内で練習を行い、冒頭部分以外を非公開にして戦術の確認などを入念に行いました。
UAEのドバイで行った17日のカナダ代表戦後、夜半にドーハに戻ると翌18日はカナダ戦の遠征メンバーはオフ。選手たちは短い時間ながらリフレッシュされた表情でアルサッドの練習場に集まりました。
公開された練習の冒頭では、ランニングやストレッチ、ボール回し、二人一組でのロングキックなどを実施しました。
負傷などの影響でカナダ戦に帯同せずに前日まで居残りで調整していた遠藤航選手(VfBシュツットガルト)と三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)も、冒頭から全体練習に参加。脳振とうの影響が懸念された遠藤選手でしたが、体調不良から回復した三笘選手とともに、明るい表情でボールを追っていました。左足に違和感を覚えて居残り調整となっていた守田英正選手(スポルティングCP)は室内での調整でした。
その後、ピッチにはモニターを搭載したカートが登場。映像を見て練習で取り組む動きを確認し、チームは非公開で戦術確認などを行いました。
長友佑都選手(FC東京)は練習後、「カナダ戦の敗戦があったが、それが逆に緊張感を高めている。いい雰囲気。みんなが一つの場所に向かって話し合いができている」と言います。
海外組が増えてUEFAチャンピオンズリーグなどを経験している選手が増えている状況に、過去3大会を経験している長友選手は、「普段から厳しい試合を戦っていて、初めてにはしては全体を俯瞰して見られている選手が多い。自信を持っていて、それがチームに伝染している」と話しています。
堂安律選手(SCフライブルク)もドイツに対して「苦手意識もないし、互角にやり合えると思っている」と話しています。また、9月のエクアドル戦で決定機を外したことに言及して、「あのイメージを持ちながら1か月シュートを打ち続けて、ワールドカップのためにトレーニングを積んできた。それが実ると信じて準備したい」と意気込んでいます。
この日の練習開始前には、ドバイ遠征前から一気に増えた多くの報道陣を前に選手26人が揃ってチーム写真の撮影に臨みました。スタッフも交えた撮影では、早着替えでチームユニフォーム姿に変身した西芳照シェフが登場。最前列に構えて笑いを誘う場面もあり、和やかな雰囲気で記念の一枚に納まりました。
チームはこの日から練習開始時間をドイツ戦のキックオフ時間と同じ時間に変更。大半を非公開にした練習を続けて、初戦への準備を加速させます。
ワールドカップ史上初の中東地域での開催となった本大会は11月20日(日)に開幕。12月18日(日)の決勝まで32チームが世界トップの座を目指して戦います。
7大会連続7度目の出場で初のベスト8以上を目指す日本は、グループEで11月23日(水)にドイツ、27日(日)にコスタリカ、12月1日(木)にスペインと対戦します。全8グループ各組上位2位以内がノックアウトステージへ進出できます。
選手コメント
GK #23 シュミット・ダニエル 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
初戦が近づいて試合を想定したような練習が増えてきていて、明らかにチームとしてはドイツ戦に向かっていると感じます。カナダ戦では簡単に裏に走られて相手につながる部分がいつもよりは多かったと思います。裏のスペースのケアはDFなのかGKなのか、試合に出た人がすり合わせてやればいい。ドイツも裏に積極的に出て、誰がでて来るか分からないような攻め方をしてくるので、そこはすごく大切だと思います。セットプレーでの失点は、スペースのマークを誰が務めるのか、よく考える必要があります。最後まで体をぶつけて強いヘディングをさせないことと、セカンドボールにきちんと反応できるかというところになると思います。今日からまた、戦いモードに切り替えて、いいテンションにして、それをドイツ戦にぶつけられたらと思っています。
FP #5 長友佑都 選手(FC東京)
カナダ戦の課題を見て自分たちの修正するポイントも話し合いましたし、ドイツの映像もしっかりと見ています。ドイツで戦っている選手たちは比較的自信を持ってる選手がすごく多くて、相手はすごい選手ですがリスペクトしながら自信を持っています。全然燃えるし「やれるよ」と、全くびびっていません。過信ではなく、自信を持ってる選手たちが多い。そういう選手たちの自信がチームにも伝染していると思います。緊張感とともに、精神的にもここからぎゅっと締めていく必要がありますが、日にちが近づくほど締まっていくと思うので心配していません。前回大会ラウンド16のベルギー戦から日本は強くなっていると思いますし、それを証明するための大会です。ワールドカップはいくら戦術的、技術的なものを磨いたとしても最終的には精神力なんです。その強い気持ちがないと、今までやってきた戦術、技術も生きないと僕は3大会で学んできました。4年間積み上げてきたものを生かすためにも、強い気持ち、精神力を持って臨みたいと思います。
FP #8 堂安律 選手(SCフライブルク/ドイツ)
初戦へ向けて、本当に細かい所まで全通りを想定しながらやる必要があると思うので、非公開練習で、試合まで3、4日あるうちに頭を研ぎ澄ませながらやることは必要だと思います。ブンデスでやっていて相手の特徴を知っている選手も多くいるので、僕も意見は伝えていますし、フライブルクの選手も2人いるので、すべてを共有して日本が勝つためにすべてをかけたいと思います。カナダにはフィジカルが強くて速い選手が多かったですが、ドイツはそういう選手は少なくて、フィジカルは強いですがアジリティでカナダのような能力はありません。苦手意識もないですし、互角にやり合えると思っています。守備でサイドバックをサポートすることも、この2、3年かけて向上させてきたので、特に心配していません。そこから攻撃に出るパワーをもっと出していきたい。そこはコンディションを合わせて初戦から出していけたらと思っています。
FP #14 伊東純也 選手(スタッド・ランス/フランス)
明日の開幕戦のことはあまり考えていなかったのですが、やっと大会が始まるなという感じです。試合を見られる時間帯なので、みんなで見ようという感じになっています。ドイツについてはミーティングをやりましたし、ビデオで戦術的なこともやりました。初戦へ向けて準備が始まっていると感じています。6月にやったブラジルとは全然スタイルが違うチームですが、ブラジル戦のときはボールも全然受けられなかったし、裏も全然抜けられなかったので、もっとチームとしてそこを狙えるようにしたいと思います。自分がやれることは特に変わらないので、うまく映像と照らし合わせながらイメージをしたいと思っています。
FP #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
体力の問題が一番でしたが、そこはカナダ戦をやったので多少いいのかと思います。フィーリングもここでまたできるので、徐々に上がっていくと思います。初戦が近づいて緊張感があるのは間違いないですが、自分ができることは自分の持っているものを出すだけです。国を背負っていると気負いすぎてもパフォーマンスが出ないので、深く考えすぎず、自分が一番いいプレーをするために自分が楽しむことがチームの力になると考えています。試合中にはポジションの入れ替えもありますが、ボールを奪うためにはいかに1対1の局面を作れるかとその回数が非常に重要だと思います。相手はそれを作らせないようにするでしょうし、こちらは作りたいので、いかにその瞬間、瞬間で判断して、後ろの選手がしゃべって人を動かせるかがすごく大事だと思っています。
FP #22 吉田麻也 選手(シャルケ04/ドイツ)
現在の心境は、落ち着きつつ、いい緊張感を少しずつ盛り上げているところです。こちらに来ていい食事、いい栄養、いい休養、いいケアもできています。これからトレーニングで上げていきますが、最後まで気を引き締めて、準備していきたいと思っています。ドバイ遠征に帯同できない選手もいましたが、彼らも試合は見ていると思いますし、出た選手と出ていない選手のすり合わせは間違いなく大事だと思っていますが、やるべきことは変わりません。コンセプトのところをブラッシュアップする。行く行かない、どうやってボールを保持するとか、大まかなところはあるので、そこを微調整して、ドイツだったらどうなのかということを話していかないとならないと思っています。
FP #25 前田大然 選手(セルティック/スコットランド)
初戦が近づいてきましたが、意外にリラックスした状態でできていると思います。明日は大会の開幕戦がありますし、近づけばさらに緊張感が湧いてくるかなと思っています。自分のコンディションは悪くないですし、チームの雰囲気も変わりなく、いいと思います。カナダ戦は自分が出た時にこういうプレーをしようっていうのを思いながら見ていました。背後にスペースがあったので、背後に抜けて起点を作るプレーとかを考えていました。連動性も、僕が出た時はスイッチ役になってチームとして連動すればいいと思っています。自分は守備も得意ですが、FWはゴールを求められていると思うので、守備だけではなくてプラス、ゴールやアシストという形をできればと思っています。どこのポジションで出てもというのは僕だけでなく、選手みんなが思っていると思います。連戦ですし、誰が出るか分からないという状況なので、そのイメージは常にみんなが持っていると思います。
FIFAワールドカップカタール2022
大会期間:2022年11月20日(日)~2022年12月18日(日)
グループステージ
第1戦 11月23日(水) 16:00[現地時間] vs ドイツ代表
第2戦 11月27日(日) 13:00[現地時間] vs コスタリカ代表
第3戦 12月1日(木) 22:00[現地時間] vs スペイン代表
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