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【対戦国情報】躍進著しいベトナムがホームの声援をバックに金星を目指す ~アジア最終予選(Road to Qatar)
2021年11月08日
アジア最終予選(Road to Qatar)は4試合を終えて全敗も、「どの相手もタフなのは分かっていた」(キャプテンのクエ・ゴック・ハイ)と想定内ではある。FIFAランキングでもグループBはおろか、最終予選を戦う12チームの中で最下位。とはいえ、FIFAワールドカップ最終予選進出が史上初めてというベトナムにとって、アジアの強豪との真剣勝負はそれ自体が大きな成果であり、未来に向けての貴重な財産となっている。
このベトナムの急成長は、2017年9月に韓国人のパク・ハンソ監督が就任したことに始まる。技術力や俊敏性に定評のあった選手たちに堅守速攻の戦い方を落とし込み、それが見事に機能した。U-23代表を率いて臨んだ2018年1月のAFC U-23選手権で準優勝と躍進し、同年8~9月のアジア競技大会ではグループステージで日本を1-0でと破るなど56年ぶりの4強入りを果たした。さらに翌2019年1~2月のAFCアジアカップでは準々決勝に進出し、SAMURAI BLUE(日本代表)と対戦。堂安律に決められたPKで0-1と惜敗したが、接戦を演じた。森保一監督は「ベトナムも非常に粘り強く戦って、なかなかゴールをこじ開けられなかった」と、難しい試合を振り返った。
戦い方は堅固な守備ブロックを築き、厳しいプレスでボールを奪うや縦に速い攻めを志向する。守備の中心は前述のクエ・ゴック・ハイ。攻撃では10月の中国戦(2-3)、オマーン戦(1-3)で背番号10を着けたグエン・コン・フォン、FKの名手で欧州のクラブも注目しているというグエン・クアン・ハイらのテクニックを生かす。前者は2016年に水戸ホーリーホックに所属。後者は前述した2018年のアジア大会で、日本を破る値千金の決勝点をマークした。最前線では最終予選で2点、2次予選で5点とチーム最多を記録するグエン・ティエン・リンに得点の期待が懸かる。
ベトナムサッカー連盟公式サイトによれば、11月11日にハノイで行われる日本戦、同16日のサウジアラビア戦は、定員の30%の条件付きながら有観客で行われるという。熱心なファン・サポーターの声援を追い風に、チームは最終予選初勝利、そしてベトナム国旗にあしらわれているような金星を目指すに違いない。
FIFAランキング:98位(アジア17位)※2021年10月21日発表
FIFAワールドカップ出場なし
対戦成績:日本の6勝1敗(得点18、失点5)※南ベトナム時代の対戦を含む
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