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【ワールドカップヒストリー#第14回】「2010FIFAワールドカップ 南アフリカ」第4戦 vs パラグアイ
2018年06月12日
いよいよ始まる「2018FIFAワールドカップ ロシア」。6月19日に初戦となるコロンビア戦(日本時間21時キックオフ)を迎えるSAMURAI BLUEは、悲願のFIFAワールドカップ初出場から今年で20年―。
そこで「ワールドカップヒストリー」と題して、SAMURAI BLUEの過去のFIFAワールドカップでの戦いをプレイバック。第14回は2010年南アフリカ大会のパラグアイ戦を振り返ります。
記録
2010.6.29 プレトリア
ラウンド16
パラグアイ 0-0(0-0,0-0,0-0,0-0)PK 5-3 日本
[監督]
岡田武史
[出場選手]
GK 21 川島永嗣(川崎F)、FP 3 駒野友一(磐田)、4 田中マルクス闘莉王(名古屋)、5 長友佑都(F東京)、22 中澤佑二(横浜FM)、2 阿部勇樹(浦和)→81' 14 中村憲剛(川崎F)、7 遠藤保仁(G大阪)、8 松井大輔(グルノーブル)→65' 9 岡崎慎司(清水)、17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)、18 本田圭佑(CSKAモスクワ)、16 大久保嘉人(神戸)→106' 11 玉田圭司(名古屋)
[控え選手]
GK 1 楢崎正剛(名古屋)、23 川口能活(磐田)、FP 13 岩政大樹(鹿島)、6 内田篤人(鹿島)、15 今野泰幸(F東京)、12 矢野貴章(新潟)、20 稲本潤一(川崎F)、10 中村俊輔(横浜FM)、19 森本貴幸(カターニャ)
マッチレポート
自国開催となった2002年大会以来となるノックアウトステージに駒を進めた日本代表は、初のベスト8進出をかけてパラグアイ代表と対戦しました。
パラグアイは強豪イタリアが同居するグループFを首位で突破した南米の古豪。グループステージ3試合でわずか1失点の堅守が売りのチームでした。
そんなパラグアイ相手に、日本は過去3試合と変わらないメンバーで臨みます。試合の流れもこれまでと同様に、相手にボールを支配される展開となったものの、パスを回されても決定的なチャンスを作らせず、逆に鋭いカウンターから相手ゴールに迫っていきます。松井大輔選手や大久保嘉人選手の鋭い仕掛けで好機を生み出し、本田圭佑選手も最前線で力強いプレーを披露。押し込まれながらも一瞬の隙を突いて脅威を与える狙い通りの戦いを、前半の日本は実践しました。
後半に入ると、日本はさらに攻勢を強めていきます。65分に松井選手に代えて、デンマーク戦でゴールを奪った岡崎慎司選手を投入し、さらに81分には過去3試合にフル出場していたアンカーの阿部勇樹選手に代えて、中村憲剛選手を今大会初めて起用。攻撃面で違いを生み出す指令塔をピッチに送り込み、1点を奪い取るという強い姿勢を示したのです。
試合は0-0のまま90分では決着がつかず、延長戦に突入。ここでも日本の積極性に陰りは見えず、果敢に相手ゴールに迫っていきます。一方でパラグアイが得意とするカウンターにヒヤリとさせられる場面もありましたが、今大会でハイパフォーマンスを続けていたGK川島永嗣選手がゴールを死守し続けました。
120分に渡る死闘は、両者譲らず、0-0のまま終了。勝負の行方はPK方式に委ねられることになりました。
後攻の日本は、1人目の遠藤保仁選手、2人目の長谷部誠選手が確実に決めたものの、3人目の駒野友一選手のキックは無情にもバーに阻まれてしまいます。一方のパラグアイは全員が冷静にネットを揺らし、5人目のキッカーとなったオスカル・カルドソ選手のキックがネットに突き刺さった瞬間、日本の敗退が決まりました。
大会前の強化試合で結果を出せず、大きな不安を抱えたまま本大会に臨んだ日本でしたが、守備に比重を置いた戦いが機能し、見事に躍進。ベスト8の壁は突破できなかったものの、最後まで諦めることのない闘志に溢れた戦いは、日本中のファンに大きな感動を与えました。
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