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SAMURAI BLUE、コスタリカ戦へ非公開練習で調整
2022年11月26日
FIFAワールドカップカタール2022に臨んでいるSAMURAI BLUE(日本代表)は11月25日(金)、グループステージ第2戦のコスタリカ代表戦を2日後に控えて、ドーハ市内の練習場で非公開練習を行いました。
試合のキックオフ時間(13:00)を考慮して、この日の練習は昼前からスタート。肌を刺すような強い陽射しが降り注ぎ、ピッチの散水で鮮やかな虹が浮かび上がる中、選手24人がグラウンドに姿を見せ、足に違和感を覚えている冨安健洋選手(アーセナル)と酒井宏樹選手(浦和レッズ)は、室内でバイクを漕ぐなど別メニューでの調整でした。
報道陣に公開された冒頭部分では、選手たちはスプリンクラーの散水の間を縫うようにランニング。アジリティアップのトレーニングやストレッチで体をほぐすと、GK3選手も加わってボール回しを実施。2グループに分かれて、リラックスした中にも集中してボールを追うと、次第にヒートアップして歓声と笑いに包まれる場面もありました。その後は非公開にして、1時間半ほど汗を流しました。
グループEの日本は23日の初戦でドイツ代表に2-1で勝利して2位発進です。次に勝って、ドイツとスペインの結果次第ではグループステージ突破決定の可能性もあります。
対戦相手のコスタリカは今大会スペイン戦に0-7と敗れて4位からのスタートで、勝たなければ後がない状況です。
CONCACAF予選で4位に入り、ニュージーランドとの大陸間プレーオフを制して3大会連続6度目の出場を獲得。2014年ブラジル大会では強豪揃いのグループでウルグアイとイタリアに勝ち、イングランドに引き分けて首位でグループを突破。ラウンド16でギリシャに延長PKで競り勝って初8強入りを達成した実績もあり、GKケイラ―・ナバス選手やFWホエル・キャンベル選手ら当時活躍したメンバーが今大会にも出場。30歳のキャンベル選手は今大会予選の大陸間プレーオフで決勝ゴールも決めています。
ドイツ戦では途中出場で堂安律選手(SCフライブルク)の同点ゴールをお膳立てした三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)は、コスタリカ戦について「相手も出てくると思うので、スペースで受けやすい。自分のドリブルや剥がすところは局面を替えやすい。背後への動き出しやサイドでの1対1で勝てるかどうかが重要」と話しています。
ドーハ入り後、しばらく続いていた夕方の涼しい時間帯から、試合開始時間に合わせて昼前からの練習となりましたが、暑さについても「動けば慣れてくるところがあった」と話し、「スタジアムは冷房があるので大丈夫だと思う」と意に介している様子はありません。
ドイツ戦からは中3日での試合となりますが、伊東純也選手(スタッド・ランス)は、前所属のベルギーのゲンクで中3日の連戦を経験済みだと言い、「中3日は一週間空くよりも全然やりやすい。慣れもあるし、自分はその方が体が動く」と話しています。
伊東選手にとってコスタリカは2018年9月のキリンチャレンジカップで代表初ゴールを挙げた相手でもあります。「良いイメージはある。どんなゴールを決めたのか、覚えている」と話して、対戦へイメージを膨らませているようでした。
チームは11月26日(土)も昼前からの公式練習に臨んで、コスタリカ戦への最終調整を行います。試合は27日(日)、アハマド・ビン・アリスタジアムにて現地時間13:00(日本時間19:00)キックオフの予定です。
選手コメント
FP #4 板倉滉 選手(ボルシアMG/ドイツ)
オリンピックの時は中2日だったので、それに比べたらプラス1日あるのは全然違うなと感じます。ちゃんとリカバリーして準備できます。ドイツ戦ではPKで1失点してしまいましたが、あれだけ押し込まれても流れの中で失点していなかったことは自信になります。もちろん改善しなくてはいけないところはありますが、結果が全てです。落ち着いて周りを見ながらできたなというのがあります。バイエルン戦を経験できていたので、どういう攻め方、でどういうクオリティーを持っていたか、バイエルン戦で分かっていたところもあったので、それはすごく生きてきたと思います。ケガ明けで初めての90分でしたが、この90分をやったことでさらにコンディションは上がります。次はもっとコンディションが上がった状態で臨めると思っています。コスタリカについては分析を始めていますし、準備もしています。相手は間違いなく勝ちに来ると思うので、相当タフな試合になると思います。ドイツとは違ったシステムで来ますし、個人個人のレベルは相当高いものがありますが、守備陣は1対1で負けないことが大事ですし、攻撃面でも、もっと自分たちのボールの時間を増やしていきたいと思っています。
FP #9 三笘薫 選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)
個人としてはゴールを決めて勝利に導ければいいですが、2-1で逆転したことが100点だと思いますし、そこに貢献できたのは良かったです。今後もそういうシチュエーションで求められてくると思うので、(得点も)そこでしっかりと取れればいいですが、まずはチームのためにプレーすることです。全員が我を出しすぎず、チャンスのところで冷静になるというのが大事かなと思います。0-1の状況でもひっくり返せることはチームの自信になったと思いますし、戦術を変えていくところもできたので、今後に生きると思います。どの状況になっても冷静に戦うことが大事だということは全員が分かったのではないかと思います。ドイツ戦はもう終わったことなので、すべての人が切り替えてコスタリカ戦に臨む必要があります。コスタリカ戦では中盤にスぺースができたときに背後を狙うことや、相手が5枚で守ってくるときもあるので、そこでの崩し方はチームとして共有しながら、しっかりとカウンターには対策しないといけないと思っています。
FP #11 久保建英 選手(レアル・ソシエダ/スペイン)
この時間帯の練習で、いいコンディション調整になりました。ドイツは、今まであまりやったことのないタイプで、欧州の強豪と真っ向勝負で勝ったので新鮮でした。あそこまでボールを持たれるとは思っていなかったですが。初戦で勝点3を取れたのでここからメンバーも変わって総力戦になると思います。コスタリカは後がないなか、前から来ると思うので、どちらかというと1試合目の前半や後半の立ち上がりみたいな感じで日本はカウンターが増えるのかなと思っています。奪った後に飛び出していくことは前線の選手が準備して、最初の15~20分で前から来た相手の背後を前線の選手が突いていくのがポイントになると思います。立ち上がりの部分は相手の前線に速い選手が多いので、入れ替わって、出てきた相手のDFラインの背後を突いていくのが大事かと思います。相手に引かれたとしても、日本のクオリティーだったら時間をかけて崩せると思っています。前回はボールタッチ数が少なくて本来の自分を出し切れてない部分もあったので、次からは短い時間でも自分本来のプレーを出せるようしたいです。
FP #14 伊東純也 選手(スタッド・ランス/フランス)
ドイツ戦ではいつも以上にアドレナリンが出ていたので走れましたし、全然疲れていません。中3日での試合も大丈夫です。スタジアムはこの前も涼しかったですし、暑さも全然問題ないと思います。コスタリカは勝たなきゃ終わりの状況で、多少前に出てくると思うので、そういうところは狙い目かなと思います。前はプレッシャーをかけたくて、でも後ろは重いみたいな状況になれば、そこの間はチャンスです。この前は前半に特に守備に追われて良さを出せなかったけど、次は自分がチャンスを作ろう、絡んでやろうという思いは強いですし、試合に出た時にはそういうシーンを見せたいです。ドイツ戦ほど引くことはないと思うので、サイドでもそうですし、中に入っていくことも含めていろんなことをいつも通りにできればいい。(コスタリカ戦で代表初ゴールを挙げて)あの1点があったから、代表に残って出場を伸ばしていったというのがあると思います。点を取るキャラじゃないですが、点に絡みたいですし、チャンスには狙いたいと思います。
FP #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドフル/ドイツ)
初戦に勝ったことがチームの雰囲気を良くさせていると思いますし、良い雰囲気でやれてると思います。ワールドカップの舞台というのは見ているよりも、実際にピッチに入ると感じるものがたくさんあります。勝ったのはよかったですが、もっとうまくなりたいなと久々に、純粋にサッカーをして感じた部分があったので、それはすごく新鮮でしたし、少年に戻ったような心地よい感覚でうれしかったです。ドイツ相手に圧倒的にボールを握るようなチームにしたいと思いますし、個人としても、とんでもない選手になりたいなと感じました。自分としてもそういう感情になるんだという驚きもあって、わくわくしています。コスタリカ戦はまた違う戦いになると思います。個人としても1試合を経験して少し力を抜いてプレーできる部分もあるかもしれません。ここで勝つことが1番重要なことなので、勝てるようにやれればいい。相手は多分最初からギアをあげてくると思います。後半オープンになったところを狙うというよりは、先にこちらが点を入れないと苦しい展開になると思うので、前半からやれればいいと思っています。
FP #19 酒井宏樹 選手(浦和レッズ)
ドイツ戦のシュートは決めたかったです。怪我はドイツ戦のロングボールの折り返した時に着地で痛めた感じです。自分としては大会期間中にしっかり治ってくれると思っていますし、そこは全力でいって、やれることはやりたいと思っています。自分としては焦っていますが、チームとしては26人いるので、そこまでの焦りはないのかなと思います。もちろん、行けと言われたら行きます。
FP #21 上田綺世 選手(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)
初戦で良い入りができたので、その流れと勢いを続けていくことと、もう一回地に足をつけて良い準備していきたいと思います。日本代表選手の戦う意思や、前半を0-1でしっかり終えて、後半頭から前から行こうという、その戦術の統一性や一体感を見て、そこに刺激を受けました。スタジアムの雰囲気もゲームの流れも、ピッチの中の11人の選手たちが引き寄せたと思います。アグレッシブな姿勢や前から行くという割り切った僕らの姿勢が、会場まるごと日本の雰囲気にできたと思うので、そういう一体感というのは僕らの武器になるんじゃないかなと思います。自分もピッチに立って日本のために力を発揮したかったというのはもちろんありますが、チームのために状況に応じて必要なことは変わってきます。自分の武器を全力で出して、チームに求められていることをしないといけないですし、自分に与えられた時間の中で、結果も含めて自分で必要なことを感じとる。ダイナミックに自分の武器、自分自身を信じてプレーしないといけないと思っています。次でしっかり勝ちきって3試合目につなげたいという思いは相手も一緒です。賢さや一体感で、試合の中で臨機応変に対応していかないといけないと思っています。
GK #23 シュミット・ダニエル 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
ドイツ戦はまず、あの場にいられたことをすごく幸せに思いますし、日本サッカー史にとって歴史的な1勝だったので、その場にいられたことがすごくうれしかったです。初めてのワールドカップの初戦で、ベンチでも緊張しましたね。普通の試合とは、いつもやっている親善試合とはまるで違う雰囲気で「これがワールドカップなんだ」と感じました。ピッチにまた立ったら別なんでしょうけど。ベンチからでもすごい緊張感がありました。権田選手のプレーは本当に試合の流れを一変させましたし、それによってチームが勢いづいたのは間違いありません。こういうプレーがあってこそ、ああいう相手に勝てるんだなと思いました。これをきっかけに、日本のGK界が盛り上がることは間違いないなと思います。試合に出られなくても役割はありますし、控えにいることもまた意味があります。その上でやるべきことはたくさんあるので、いつ試合が出ても良いように、アクシデントがあって試合に出てもいいように、練習から準備はしているつもりです。(日中の)暑さは全然違いますが、次のスタジアムがどれくらい日陰になるか。そういうのも大事になってくると思います。ただ、この前の試合でウォーミングアップして、暑さでのやりづらさはそこまで感じないのかなという印象でした。
FP #26 伊藤洋輝 選手(VfBシュツットガルト/ドイツ)
コスタリカは戦では、ドイツ戦に比べたら持てる時間は多くなると思うので、ゲームコントロールして先制点が重要になってくると思います。相手はシンプルに放り込んだり、前線の選手に当てながらやってくると思うので、その対応はしっかりやっていきたい。初戦で勝ったことはすごく大きいことですが、コスタリカ戦に勝って、もう1試合の結果次第でグループステージ突破が決まれば、ベスト16に向けての戦いはより楽になってきます。コンディション面では有利な状況に立てるので、まずは結果を出すことに集中してやっていきたいです。強度の高い中でどれだけパフォーマンスを出せるかがカギになります。誰が出ててもチームで同じようなパフォーマンスを出せるように準備していきたい。(左サイドバックでのイメージは)最低でも同数の状況をつくりたい。同数プラスもう1枚残すというのがリスク管理のセオリーです。試合中に確認してその都度やっていきながら、テンポを上げて攻撃に人数をかけないといけないときもあると思うので、そこはやっていきたいと思っています。セットプレーについても、改めてチームで対策をしていきたいと思います。
FIFAワールドカップカタール2022
大会期間:2022年11月20日(日)~2022年12月18日(日)
グループステージ
第1戦 11月23日(水) 16:00[現地時間] vs ドイツ代表
第2戦 11月27日(日) 13:00[現地時間] vs コスタリカ代表
第3戦 12月1日(木) 22:00[現地時間] vs スペイン代表
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