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SAMURAI BLUE、大迫選手の5得点などでミャンマー戦圧勝で最終予選進出決定

2021年05月29日

SAMURAI BLUE、大迫選手の5得点などでミャンマー戦圧勝で最終予選進出決定

SAMURAI BLUE(日本代表)は5月28日(金)、FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選グループFでミャンマー代表と千葉のフクダ電子アリーナで対戦。FW大迫勇也選手(ヴェルダー・ブレーメン)の2試合連続ハットトリックを含む5得点や、連続得点記録を6と伸ばしたMF南野拓実選手(サウサンプトン)の2得点などで10-0と圧勝し、2試合を残して9月からのアジア最終予選進出を決めました。

グループF首位に立ち、勝てば2次予選突破が決まる試合へ、日本は国際マッチデー期間外でJリーグ開催中のために、昨年11月の欧州遠征以来となる海外組のみの編成で臨みました。
最終ライン中央にはDF板倉滉選手(FCフローニンゲン)が入ってDF吉田麻也選手(サンプドリア)と初めてペアを組み、今回の予選で初出場のGK川島永嗣選手(RCストラスブール)がゴールを守ります。今季オリンピック・マルセイユでプレーした両サイドバックのDF長友佑都選手とDF酒井宏樹選手の二人が高い位置を取って、ボランチのMF守田英正選手(CDサンタ・クララ)、MF遠藤航選手(VfBシュツットガルト)らと攻撃を押し上げました。
対戦相手のミャンマーは、連勝して全8グループで2位の上位4チームに入れば2次予選突破とAFCアジアカップ2023 3次予選進出の可能性も残っているとあって、守備のブロックを作り、積極的にボールを奪ってカウンターを仕掛ける姿勢を見せます。
しかし、日本は大迫選手を基軸に、MF鎌田大地選手(アイントラハト・フランクフルト)や南野選手、MF伊東純也選手(KRCヘンク)が前線で絡んで攻撃を展開し、先制点を奪うまでにあまり時間はかかりませんでした。
前半8分、南野選手が鎌田選手とワン・ツーパスで崩してゴールを決め、今予選での連続得点を6試合に延ばします。


22分からは大迫選手が立て続けに3得点を奪います。伊東選手がドリブルで仕掛けて南野選手から長友選手へつなぎ、長友選手の折り返しに大迫選手がヘディング。30分には酒井選手が倒されて得たPKを決め、その6分後には伊東選手の右クロスを折り返した長友選手のヘディングに反応して右足で押し込みました。大迫選手は3月のモンゴルとの2次予選に続く、2試合連続でのハットトリックです。
大迫選手の勢いは止まらず、後半開始4分にも南野選手のシュートにゴール前で触ってコースを変え、自身4点目で日本は5-0のリード奪います。
その後、56分にはゴール前に顔を出した守田選手が、後半から出場したDF室屋成選手(ハノーファー96)の折り返しに左足を合わせてゴールネットを揺らし、その10分後には大迫選手の縦パスを受けた南野選手が反転して相手DFをかわし、この日2点目をマークしました。
日本は62分のMF原口元気選手(ハノーファー96)の交代出場を機にフォーメーションを4-1-4-1に変更。ボールを保持して攻撃を続け、84分に室屋選手の右クロスを鎌田選手がゴール左へ突き刺し、その4分後には大迫選手が南野選手の右クロスをヘディングで捉えて自身5点目を決めます。最後は後半アディショナルタイムに、南野選手のFKにファーサイドに走り込んだ板倉選手が頭で合わせてゴールネットを揺らし、日本は10-0で試合を終えました。
この結果、日本はモンゴル戦に続く2試合連続での大量得点で6戦全勝。タジキスタン代表(7日)、キルギス代表(15日)との対戦を残して、2位タジキスタンとの勝点差を8に広げてグループ首位を確定させ、最終予選進出を決めました。なお、ミャンマーは勝点6で4位のままですが、6月に大阪で集中開催されるグループF予選の残り2試合に連勝して逆転で2位に入る可能性があります。
日本の次の試合は6月3日(木)に札幌で行われるキリンチャレンジカップ2021でのジャマイカ代表戦です。

コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
勝てば2次予選を突破する試合で、先の目標を見据えつつ、全力で戦って掴んだ勝利を成長につなげて、サポーターや国民の皆さんに最後まで戦う姿勢を見てもらい、喜んでもらおうと臨みました。選手たちが最後まで足を止めずに戦い続けてくれたことがいい結果になったと思っています。4-2-3-1でスタートして途中から4-1-4-1に変更して、少し相手の守備を突破できなくなっている時間帯はありましたが、選手たちは次の1点、ゴールへ向かう姿勢を常に見せて、相手がゴール固めてきた中で自分たちで感覚を掴みながらトライしてくれたので、チーム力、攻撃力が上がって将来的につながってくれると期待しています。
2次予選ここまでの結果については浮かれてはならないと思っています。対戦国との力の差があったと思うので、逆に気を引き締めなければなりません。ただ、どんな相手にもしっかり勝つこと、無失点で相手にやりたいことをやらせずに勝っていくことは、力の差があっても簡単ではありません。選手たちが自分たちの目標はもっと先にあり、目指す基準は高いと、高い志を持って各試合に全力で臨む姿勢をみせてくれたことは、監督としてうれしく思います。
戦術的な収穫としては4-2-3-1や4-1-4-1にトライすることができて、今後の状況によって使うことができます。攻撃では自分たちがボールを保持しながら速攻、遅攻を使い分けて相手を崩す、攻撃の形を確認しながら点を獲ることができて、お互いの感覚を合わせる攻撃の形のイメージを共有できたと思います。守備では、最終予選では五分五分の対戦で、もっとインテンシティも上がると思いますが、攻めている時に相手のカウンターを気を付けながら戦うことはできたので、相手のレベルが上がってもリスク管理ができることは共有できると思っています。切り替えは我々のベースです。今日も点差が開いたあとも攻撃から守備、守備から攻撃へ切り替えてお互いが関わることをやってくれたので、今後へ活きると思います。

FW #15 大迫勇也選手(ヴェルダー・ブレーメン)
試合前からできるだけ点を獲りたいと考えていました。しっかりいいパスをくれた周りに感謝です。チーム全体でしっかりとゴールに向かうプレーを心がけようと常に言っていて、引いた相手にも、これを最終予選でもしっかり出せるようにしたい。韓国戦から鎌田選手と南野選手といい関係で来ているし、伊東選手も縦のスピードがあるので、いいバランスでできています。次はジャマイカ戦なので、その相手にもしっかりできることを見せたいですし、楽しみです。

MF #10 南野拓実選手(サウサンプトン)
今日はどれだけ早く先制点を獲れるか、そこに攻撃の選手としてなんとか絡もうと思っていました。先制点は自分で獲れてよかったですし、チーム全体としても90分通して最後までゴールに向かってプレーできたことは良かったと思います。ミャンマーは他の相手とやる時と僕らとやる時は戦い方が変わるので、そこは自分たちで考えながら動かないとならないと思っていました。鎌田選手や僕がいい距離感でやれると崩していけると、前半から感じていましたし、サイドも使っていければ厚みのある攻撃をできると話しながらやっていた。システムを2つ以上持っているのはアドバンテージだと思いますが、強い相手に対してできてこそです。最終予選では使えるようになっていたいと思います。

DF #22 吉田麻也選手(サンプドリア)
最終予選への権利を手にしたのでよかったですし、交代選手も強度を落とさずにプレーしてくれて大量得点を獲れました。こういう試合を続けて得点を重ねていくことが大事なので、残り2試合でもこれを続けていきたいと思います。前回のモンゴルと似ているようなチームでブロック敷いてきたので、長短のパスを織り交ぜてサイドや真ん中からなど、いろいろなバリエーションで崩すことができたのは良かったですし、相手の特長のカウンターの芽をうまく摘めたこともよかったと思います。板倉選手とは、まず失点しないことと相手のカウンターをやらせないことを意識してやりました。

GK #1 川島永嗣選手(RCストラスブール)
代表の試合は特別ですし、次のワールドカップへ向けた試合に関われたこと、チームの勝利に関われたことはすごく嬉しいです。なかなか使ってもらうことはないですが、必要とされるときにしっかり仕事ができるように自分は常に準備しています。自分の経験もチームに少しでも生かせるようにしたいので、こうやってチャンスをもらえるのはうれしいことです。どういう形でも日本代表にプラスになる存在でいたいと思います。今日も二桁得点を獲れたことはチームにとって自信になると思いますが、自分たちが最終予選などでより強い相手に向かう中、どうやって質を上げるか。攻守でより効果的になって戦えるかもっと突き詰めないといけないと思っています。

MF #20 板倉滉選手(FCフローニンゲン)
得点場面は、いいボールがくれば決められると思っていましたし、ここに来てくれというところに南野選手が蹴ってくれたので、しっかり決めなきゃと言う感じでした。ゴールは素直に嬉しいです。しっかり引き締まったゲームで得点も取って勝てたのでよかったです。ゼロで押さえる守備から入ることを意識して試合に入って、相手もすごく引いていたので、その中で自分が1つ前のポジションに入ったらチャンスだと思ってプレーしていました。もっといいパスを前の選手へ供給できたと思うので、そこは次への課題です。

アントワー・ヘイ ミャンマー代表監督
日本は格上だったので驚く結果ではありません。選手はできる限りのことをやりましたし、多くを学ぶことができました。ここまで7カ月試合ができない中、アジアNO1のチームとの対戦は難しいタスクでしたが、乗り越えることができました。大敗ではありましたが、貴重な経験ができたと思っています。アジアカップ3次予選進出を目指しているので、そのためには2位の中でも上位4チームに入らないとなりません。残り2試合で勝点を獲得したい。集中して選手の士気を高めて残り2試合へ臨みたいと思います。

FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選

2021年5月28日(金) 19:20 キックオフ(予定)vs ミャンマー代表
会場:千葉/フクダ電子アリーナ

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