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SAMURAI BLUE森保監督、コロンビア代表戦へ「勝利で喜んでもらえる戦いを」
2023年03月28日
SAMURAI BLUE(日本代表)は3月27日(月)、コロンビア代表とのキリンチャレンジカップ2023第2戦を翌日に控えて試合会場の大阪・ヨドコウ桜スタジアムにて公式練習に臨み、森保一監督は新たに取り組んでいる戦い方を継続して、「より良くして勝利で喜んでもらえる戦いをしたい」と抱負を述べました。
2026年のFIFAワールドカップへ向けたチームのバージョンアップを念頭に、日本代表はサイドバックのポジショニングの変更を採用しながらボールを保持して攻撃する形を今回の活動から試みています。新体制初戦となった24日(金)のウルグアイ代表戦を1-1ドローで終えて、2戦目となるコロンビア代表で初勝利を目指しています。
公式会見に臨んだ森保監督は、戦い方について「一戦目から成果と課題を抽出したなかで、継続してチャレンジしていきたい」と語り、ウルグアイ戦のメンバーを中心に数名を入れ替えて臨む意向を示しました。
FIFAランクで20位の日本に対して17位につけるコロンビアとの対戦に、「ボールの奪い合いでしっかり戦い、そこで保持率を上げていくことが大切になる。鋭いカウンターには気を付けなければいけない」と話しました。
コロンビアは24日(金)の韓国との対戦を経て来日。韓国戦ではMFハメス・ロドリゲス選手(オリンピアコス)、ホルヘ・カラスカル(CSKAモスクワ)の得点で2-2のドロー。37歳ベテランFWラダメル・ファルカオ選手(ラージョ・バジェカノ)も健在です。
2022年ワールドカップは南米予選6位で出場を逃し、2014年と2018年のワールドカップでアシスタントコーチも務めたアルゼンチン出身のネストル・ロレンソ監督の下、昨年6月から次の北中米大会へ向けて始動。ここまで5戦負けなし(3勝2分け)です。
両者の通算対戦成績は日本の1勝1分け3敗で、2014年ブラジル大会グループステージ最終戦では1-4で敗れましたが、2018年ロシア大会初戦では2-1で勝利しました。今回は、2019年3月のキリンチャレンジカップ2019(0-1)以来の対戦です。
ロレンソ監督は、「我々はチームを作っている最中で若手を起用しているが、日本戦は自分たちの現在地を図る絶好の機会になる。ぜひとも勝利を収めたい」と話しています。
森保監督は、「コロンビアは2試合目でコンディションもいい。チームとしてのコンセプトもより浸透していて手ごわい相手」と述べて警戒を緩めていません。
両チームは夕方から試合会場で報道陣に対して公式練習に臨みました。
日本代表は、報道陣に公開された冒頭15分の練習では、ジョギングやストレッチ、ボール回し、二人一組でのパス交換などで体を動かし、その後は非公開にして試合に備えました。
伊東純也選手(スタッド・ランス)は、「コロンビアは球際などが強いチームだと思うので、そういうところでも負けずに、ウルグアイ戦よりもっと攻撃できれば」と語り、三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)も、「より強度が上がる試合になると思う。そこでどれだけできるか、楽しみ」と話しています。
試合は28日(火)、大阪のヨドコウ桜スタジアムにて19:20キックオフの予定です。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
明日のコロンビア戦へ向けて、一試合目よりも良くしようと、選手たちが非常にいい準備してくれて、チームでいい準備ができてきています。ホームなので、ファンやサポーターのみなさんに勝利を喜んでいただけるように戦い、選手の頑張りで日常の活力につなげてもらえるような試合をしたいと思います。一戦目よりも成果と課題を抽出したなかで戦い、(新しい取り組みを)継続してチャレンジしていきたい。サッカーは局面の駆け引きのスポーツなので、相手との嚙み合わせのなかで選手たちが局面で相手を上回っていけるように判断してもらえたらと思っています。
サイドバックを内側に絞る戦い方は、前線で幅をより有効に使えるように考えて、DFラインでサイドバックが内側で受けることで厚みを持って攻撃でき、幅を使えれば縦にも行けて、距離感も良くなるとトライしています。1つの選択肢として将来的にいろんなことができるようにという考えで、これがすべてというのではありません。
ウルグアイ戦では奪ったボールをより早く攻撃に結びにつけて保持するところで相手が嫌がることをあまりできなかったので、コロンビア戦ではできるだけ効率よく相手のゴールに向かっていけるように、そしてボールを保持できるようにということはやっていきたいと思います。守備でも攻撃しているときのチームのバランスをとるところも改善していければと思います。基本的にはウルグアイ戦のメンバーを中心に何人か変えることを考えています。
GK #23 シュミット・ダニエル 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
ウルグアイ戦では、サポートはできていましたが、僕の判断のところが難しかった。(相手の)守備も良かったので難しかったですが、もう少しいい配球ができる場面があったかなと思います。前の選択肢に詰まったときに下げて解放するところはチームの助けになると思うのでやっていきたいです。DFラインの選手とも、練習しながら自分がどこに立ってもらった方がやりやすいとか、お互いの立ち位置を話し合うことが多いです。(先発で)何試合も連続で出て、その中で安定感が出せるかというところを見られていると思います。何試合かに1回にミスするようじゃ駄目ですし、そういうGKでは信頼されません。(ワールドカップ)予選に出ることになったら何試合も続けていいパフォーマンスを継続していかないといけない。そういう意味でもすごく大事な1試合になります。自分が抜け出しているとは全く思っていません。アピールするためにもいいパフォーマンスを出せたらいいと思います。
DF #16 町田浩樹 選手(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)
強度に関しては、ここまでやれているという気持ちが大きくて、どちらかというと、ラインの上げ下げやポジショニングという細かいディテールのところを、もっと詰めなくてはならないと感じさせる期間になっています。(練習でセンターバックや左サイドバックをやって)いろんなポジションができるにこしたことはないですし、チームでもスリーバックをやっていたり、鹿島時代も左のサイドバックやっていたので、そこまで抵抗はありません。出たポジションでしっかり自分の役割全うできるようにしたいです。代表の練習でも1対1の強度は通用しているという部分が結構多かったので、そこは自信を持ってやりたいと思いますし、サイドバックで出たら、今サイドバックが内で受けるという新しいこともやっているので、ウルグアイ戦の反省も生かしつつ、トライしていきたいと思います。
DF #22 瀬古歩夢 選手(グラスホッパーCZ/スイス)
前の試合で出た課題を今回の試合でもやっていきたいと思っていますし、自分自身も前の試合で出た課題に対して取り組むべきだと思っていますし、それプラス、チームがいま取り組んでいることを積極的にやっていければと思います。自分らしく、つなぎの部分でもっと見せていきたい。新しい戦い方は、オプションが増えることは今後世界で戦う上で必要になってくるので、非常にいいと思っています。対戦相手がワールドカップでの日本を評価してくれることは嬉しいですが、僕は今回代表デビューできたところです。自分は常にチャレンジをしてポジションを勝ち取っていかないといけないということしか、今は考えていません。スイスでプレーして、日本にいた時よりはずる賢さやフィジカルが強くなったと思っています。毎試合代表でプレーできること自体が幸せですし、その試合に出るために準備をしようと思っています。
MF/FW #8 堂安律 選手(SCフライブルク/ドイツ)
コロンビアは「ザ・南米」というチームで、体の無理が効いて一人一人のプレー範囲が広いイメージがありますし、4-4-2みたいなシステムですけど、自分的には4-4-2で前線の選手が前にはプレスかけるけど、ボールが後ろにいったらあまり追いかけないイメージがあります。2ボランチが守備範囲広くサイドに流れながら守備するイメージなので、賢くプレーすれば間違いなく打開できるのかなと思います。(ウルグアイ戦の反省で)少しリスクのあるボールがないと前には進まないと思うので、センターバックの選手にも要求しましたし、特に僕が中に入ったときはきついボールでもいいから当ててほしいというのは要求しました。ゴールのバリエーションは増やしたいと思っているので、クロスのシュート練習は最近増やしていますし、ミドルとかは自信があるので引き続きやりながらワンタッチゴールとか、「そこにいたら」とか意識してトレーニングしています。
MF/FW #9 三笘薫 選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)
やるべきことはウルグアイ戦からそんなに大きく変わることはあまりないかもしれないですが、(チームとして新しい取り組みで)選手のコミュニケーションのところは増えてると思うので、そこの精度を上げていきたいですし、ウルグアイ戦で前になかなか行けなかったところや縦パスの意識も、もう少し増やしていければとは思っています。相手も圧をかけてくると思いますし、コロンビアの方がより迫力もあるかもしれないので、そこの見極めは特に後ろの選手は重要かと思います。はっきりするところをはっきりして、できるとこはトライしていく。そこは試合中に選手が考えていかないといけないところだと思います。前の試合では球際のところで負けてセカンドボールを拾われて、相手に時間をうまく使われるところも多かったので、そこをやらせないことはチーム全員で持ちたいと思います。
MF/FW #13 守田英正 選手(スポルティングCP/ポルトガル)
コロンビアは本当にタフな南米の強いチームという印象があります。球際やエアバトル、1対1でまず負けないというのが非常に大事になってきます。ウルグアイ戦の反省点として、セットプレーで3~4本チャンスがあった中で、ちょっとGKに触られるシーンも2~3回あったと思いますが、そのクオリティーを上げていかないとなりません。均衡した試合の中で自分たちが優位に進めるには、そういうところが非常に大事になってくるので、そこは練習できたかと思います。(新しいやり方にトライして)ユニットや近くの選手との関係性はクリアになってきていると個人的には感じています。あとは戦術や立ち位置、やろうとしていることが手段なのに、目的になってしまっていたのが良くないと思っていました。その選手の特徴やシンプルに自信を持ってプレーで表現するというところが根本的にないと、チームとして目指していることができないと思います。そこは僕個人も含め、できなかった部分なので、それは明日の試合に出たら見せたいと思います。
MF/FW #14 伊東純也 選手(スタッド・ランス/フランス)
コロンビアは韓国戦を見るとDFの4枚中3枚はヘンクで一緒にやっていたメンバーだったので、知ってる選手も多くて楽しみです。特徴はある程度分かるので、そこは相手も一緒ですが、やりやすいかなとは感じています。前線の選手にも特徴は伝えました。中に入るタイミングと、効果的でないときはサイドでしっかり起点を作るというのは前回の反省です。サイドの方が受けられるのであればサイドで受けた方がいいと思います。チームとして意図的にボールを保持しようというのはあると思いますが、チャンスがあったらどんどん相手の嫌なところは狙っていかないといけないと思っています。
MF/FW #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
コロンビア戦は出場したら、1対1で負けない部分と連続性は出していかないといけないと思っています。(パスを)出して動いたり、テンポやボールの出し入れは出していかないといけない。形を変える動きも必要です。個人個人が2回3回と動くことでスペースや時間が生まれて、選手自身のテンポも出て(チームの)リズムや流動性が生まれます。ウルグアイのバルベルデ選手を見て思いました。(新しい取り組みでは)距離感の問題が一番重要だと思います。遠すぎてもやりにくいだろうし、近すぎれば相手も近くなる。そこはケースバイケースで技術と判断を問われます。相手の守れる範囲も敵によって変わってくるので、そこは相手を見ながらやらないといけないと思います。サイドバックが中に入ってくるメリットもあるだろうし、逆に外に張るべきときもあって、使い分けをうまくする必要があると思います。
MF/FW #21 上田綺世 選手(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)
コロンビアは強度が高いチームですし、ビルドアップや守備に対しても前から来ます。そこでなかなか時間がない状況が多くあると思うので、割り切ることが必要な時間もあると思いますし、全部が全部、相手を剥がせるわけではないと思うので、そこはやることを統一していく必要があると思います。日本は三笘選手や鎌田選手など中盤でテクニックがある選手が多いので、そういう選手を生かせるような動き出しで、背後に抜けてスペースを作ることやポストもなど、チームを生かすというプレーはビルドアップにおいては求められると思うので、それは(チームのビルドアップの)やり方が変わっても変わらなくても同じ所かなと思っています。次の相手は特に前から来るので、割り切ってロングボールを蹴る回数も前回の試合より増えると思いますが、そこでどれだけ体を張ってマイボールを増やせるか。それも保持率を上げる上では求められると思います。
ネストル・ロレンソ コロンビア代表監督
日本との対戦はとても難しい試合になると思います。ワールドカップで強豪を相手に素晴らしい活躍をしたチームなので、自分たちの現在地を図る絶好の機会です。日本については2014年ワールドカップ、2018年、2022年と見てきましたが、大きな進化を遂げています。多くの選手が世界のトップリーグでプレーするようになりましたし、Jリーグもユースから才能のある選手を輩出しています。我々はチーム作っている最中で、若手を起用していますが、ぜひ勝利を収めたい。今回の遠征のポイントは、明確な⽬標を持った強いチームを作り、選手の相互理解を可能にしてチームとして機能させることです。明⽇の試合では、より秩序を保ってボールを奪いにいきたいと考えています。
2023年3月28日(火) 19:20 キックオフ(予定) vs コロンビア代表
会場:大阪/ヨドコウ桜スタジアム
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