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SAMURAI BLUE、帰国記者会見を実施
2022年12月08日
日本サッカー協会(JFA)は12月7日、FIFAワールドカップカタール2022での戦いを終えて日本に帰国したSAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督らの帰国会見を千葉県成田市内で実施しました。
会見には、田嶋幸三会長、反町康治技術委員長、森保監督、そして今大会でSAMURAI BLUEのキャプテンを務めた吉田麻也選手が登壇。帰国した際、空港で多くのファン・サポーターに迎えられたことについて、森保監督は「選手たちが粘り強く戦う姿勢を喜んでいただけてうれしい。われわれの方が『ありがとう』という気持ち」と語り、吉田選手は「素直にうれしく、本当だったら一人一人と握手したいくらい。苦しいときを乗り越えて(ファン・サポーターと)一緒に戦った。一体感がうれしかった」とコメントしました。
また、FIFAワールドカップの舞台、ドーハでチームが解散する際、森保監督は「今後は選手個々の能力を上げることが代表の強化につながる。より高い基準でプレーすることを目指しながらも、チームの団結力は忘れないでほしい」と選手たちに伝えたことを明かしました。吉田選手は「自分の好きなサッカーで国を代表して戦えるのは誇り高き仕事。こんな良い仕事はない」とチームメートに話した上で、「大変なときこそ日本を代表して戦うことがどんなに素晴らしいことか噛みしめて戦おう」というメッセージをチームに送ったといいます。
日本中を熱狂させたSAMURAI BLUEの戦い。最後に、この熱をどのように維持していくかを問われた田嶋会長は、「JFAは今、『JFA Passport』というアプリを運営している。そこでは『JFATV』をはじめ、さまざまな映像を無料で見ることができる。サッカーを始めるお子さんはこのアプリをダウンロードしてチャレンジゲームを行うと、リュックサックとボールが入った『スターターキット』がもらえるので、ぜひトライしてほしい。都道府県協会では幼稚園や保育園で巡回指導を行っている。小学校の体育の授業でサッカーに取り組んでいただけるように指導者養成にも力を入れている。普及に力を入れて、この火を消さないようにしたい」と力強く語りました。
登壇者コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
ファン・サポーターの皆さん、国民の皆さん、われわれを応援し、われわれと共闘していただき、ありがとうございました。カタールで応援してくださったファン・サポーターの皆さん、メディアを通して日本から熱いエールが届いたことで、選手たちは心強く思い、世界と戦うことができました。皆さんの応援がチームのエネルギーになりました。ワールドカップに挑むにあたり、日本人の魂、誇りを持って戦い、日本のサッカーの価値を世界に認めてもらうという目標を共有しながら活動してきました。それをファン・サポーターの皆さん、国民の皆さんと共有して世界と戦うことができてうれしく思います。われわれの活動が国民の皆さんに喜びと日々の活力をもたらすことができていれば本当に幸せです。
FP #22 吉田麻也 選手(シャルケ04/ドイツ)
チーム一丸となって戦うことができました。(準備期間を含め)これまでで一番短いワールドカップでしたが、一番楽しかったです。日本から応援のメッセ―ジがたくさん届きました。日本代表としてプレーすることが本当に素晴らしいこと、かけがいのないことなんだと毎日かみしめながらトレーニングに励みました。このチームは解散しますが、歩みを止めてはいけません。AFCアジアカップや、次のワールドカップの予選など、戦いは続いていきます。サッカー選手である以上、毎日戦いに打ち勝っていかなければならないと思っています。その中で、今大会を通して一人でも多くの子どもたちがフットボールを好きになって、Jリーグを盛り上げて、日本のサッカーが少しでも成長すれば、自分もその一端を担えたという意味でうれしいです。
田嶋幸三 会長
FIFAワールドカップカタール2022で全てを発揮してくれた森保監督をはじめ選手たちに感謝したいと思います。テレビやラジオなどさまざまな媒体を通じてSAMURAI BLUEを応援してくださった方、ドーハに来て応援してくださった方、サッカーに関心を持ってくださった方に感謝します。JFAは2006年から「Japan's way」を掲げ、日本の素晴らしさ、長所を理解し、育成年代からその長所を伸ばすために活動してきました。今大会を通じて、継続すること、本気で目標を実現させようとすることの大切さをあらためて感じました。2050年までにワールドカップを日本で開催し、その大会で優勝するという目標に着実に近づいているとカタールで実感することもできました。大会では、長友(佑都)選手が「ブラボー」と言っていました。欧米ではよく使われる言葉ですが、身近で起こったことを素直にたたえられる世の中になってほしい。自分の夢を堂々と語ることが当たり前の日本になってほしいと思います。最後に、人を信じることの大切さ、森保監督が選手たちを信じたからこそ力が発揮されたのだと学ばせてもらいました。あらためて、国民の皆さま、関係者の皆さまに感謝の気持ちをお伝えします。
反町康治 技術委員長
クロアチア戦を終え、ベスト8への壁は高いようで低くも見えるし、低いようで高く見えると感じています。今後、大会を総括すると同時に日本の戦いも検証し、スピードアップして進化させていきたいと思います。ずっとドーハにいたので日本の温度感が分からない状況でしたが、成田空港に着いてたくさんのメディアとファン・サポーターが迎えてくれました。われわれのやっていることを評価してもらったのかなとうれしく思っています。この火を消さず、さらに大きくできるようにJFAとして取り組んでいきます。たくさんの方々が眠い目をこすりながらSAMURAI BLUEを応援してくださいました。今後はその思いにサッカーの活動を通じて、感謝の気持ちを伝えたいと思います。
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