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SAMURAI BLUE、EAFF E-1選手権第2戦の中国戦へ非公開で最終調整後に現地入り
2022年07月24日
SAMURAI BLUE(日本代表)は7月23日(土)、EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会第2戦の中国代表戦を翌日に控えて千葉市内で大半を非公開にして最終調整を行い、夜には試合開催地の愛知県の豊田にバスで入りました。
移動のためにいつも行っている夕方ではなく午前中になった練習は、気温は31℃湿度51%で、真夏の強い日差しが照り付けるなかで行われました。
冒頭15分には、全員でのランニングの後、GK3選手はゴール前に移動してボールを使って体を動かし、フィールドプレーヤー23人は2つのグループに分かれてパス回しを実施し、その後は非公開にして練習しました。
練習後はホテルに戻って昼食を摂った後、選手たちはチームバス“JFA’s DREAM”に乗り込み、今大会第2戦の中国戦と第3戦の韓国戦を戦う豊田へ向けて出発。約4時間半のバス移動でしたが、選手たちは睡眠をとったり音楽を聴いたりして思い思いに過ごし、夕方には現地に到着しました。
東アジア4カ国による一回戦総当たりの今大会で、日本は茨城県鹿島で行われた19日の初戦で香港代表に6-0と大勝を収め、20日に3-0と勝利した韓国代表に得失点差でリードして首位に立っています。中国は得失点差で香港を上回って3位です。
日本は24日(日)の中国戦に勝って2連勝で4大会ぶりの優勝へ近づきたいところです。
SAMURAI BLUEの森保一監督は、「3試合でできるだけ多くの選手を起用して、個々の能力を見てワールドカップへつなげていきたい」と開幕直前に話しており、香港戦から大きくメンバーを変える可能性は高いと考えられます。
所属でのリーグ戦の都合で1日遅れで合流し、初戦は出場機会のなかった佐々木翔選手(サンフレッチェ広島)は、優勝を逃した前回2019年大会の経験を踏まえて、「この大会でしっかり結果を出すことにフォーカスしている」と強い意気込みを示しています。
11月のFIFAワールドカップのメンバー入りへのアピール機会でもありますが、佐々木選手は「自分がいいパフォーマンスをすれば、その延長線上で食い込める可能性があると思う」と話しています。
脇坂泰斗選手(川崎フロンターレ)は、「周りの選手全員と繋がることで攻撃の厚みやバリエーションが出る」と後半途中出場した香港戦の反省からイメージを膨らませており、「自分のキャリアの分岐点だと思って、日本代表のE-1優勝のために自分の力をピッチに置いてくるだけ」と語りました。
対戦相手の中国は、今大会にはU-23代表を中心としたメンバーで臨んでおり、英国から帰化した28歳のDFティアス・ブラウニング(中国名ジャン・グアンタイ)選手と、34歳のFWタン・ロン選手の二人が「オーバーエイジ」という編成です。
指揮官もU-23代表のセルビア出身アレクサンダル・ヤンコビッチ監督が率いており、「強い相手との対戦はとても重要。いつものようにハードワークして集中して臨み、成長の機会にしたい」と話しています。
荒木隼人選手(サンフレッチェ広島)は中国戦へ向けて、「対戦相手よりも自分たちにベクトルを向ける。しっかり試合でトライして改善していくこと、チームとして勝つことが大事」と話して、代表デビューの機会を心待ちにしています。
日本代表と中国代表の試合は24日(日)、豊田スタジアムにて19:20キックオフの予定です。なお、同会場の16:00からの第1試合では韓国代表と香港代表の対戦が行われます。
選手コメント
DF #19 佐々木翔 選手(サンフレッチェ広島)
前回の最終予選には出場できなかったですし、6月は招集されていないので、この大会でしっかりアピールしてワールドカップのメンバーに入っていきたいという思いは強いです。ただ、(3年前の)前回大会を失っているので、まずはこの大会でしっかり結果を出すことにフォーカスしています。その延長線上で、自分がいいパフォーマンスをすればワールドカップメンバーに食い込める可能性があることは間違いないと思っています。ワールドカップは非常に大きなものですが、僕はこの大会を優勝することに照準を合わせ、全力を注いでいきたい。人に強く、ボールを奪うところは自信があります。そこを存分に出して、プラスアルファで攻撃や繋ぎの部分での良さを発揮したいです。前回大会では自分たちが相手より戦ってベースの部分で優位に立つことが少し物足りなかったので、今回は相手よりもいいパフォーマンスをして上回っていけるように、さらに求めていく必要がありますし、日本の良さや優れている部分も数多くあります。それを失わずにチームとして良さを発揮できるようにするということが一番大事だと思います。
DF #22 荒木隼人 選手(サンフレッチェ広島)
今回の代表でより意識しているのは守備の準備です。しっかりポジションを取って2次攻撃3次攻撃に続けられるところは意識できていますし、明日も試合に出たら、そういうところは取り組んでいきたいと思っています。(2019年11月の)前回招集時と比べて、守備は自信を持ってできます。もともと対人の強さは自分の強みでしたが、今季はカバーリングの広さが増しました。後ろに空くスペースを意識することで、自分のなかで予測が研ぎ澄まされてきたと思います。選手として目指すのはワールドカップですが、現状では選ばれているセンターバックで一番下にあると思うので、与えられたチャンスに自分の力を示して、1つでも序列を上げて食い込んでいきたいと思っています。ヘディングは自分でも一番自信を持っているところなので、しっかり出していきたい。対戦相手よりも自分たちにベクトルを向けて、自分たちに何ができて何ができなかったか、しっかり試合でトライして改善していくこと。そしてチームとして勝つことが一番大事だと思っています。
MF/FW #6 岩田智輝 選手(横浜F・マリノス)
香港戦の収穫としてはマリノスでやっているような、前との関わりや縦パスの部分は出せたと思いますが、セカンドで失う回数が多かった。マイボールにできるようにしなければいけないと改めて思いました。気持ちの面では落ち着いてプレーできましたが、森保監督から求められていることには全然応えられていないと自分の中では思っています。もっと強度高く圧倒的なプレーをしないと、求められるプレーはできません。この前は最後の部分でばててしまったので、90分走り切るようにもっと上げていかないといけないですし、プレーのなかでの強度、スプリント、前との関わりをもっと回数を増やしていかなければいけないと思っています。チームとしては勝利にこだわる部分を表現したいですし、個人としては香港戦でセカンドボールをロストするなどミスが多かったので、ミスを減らしてチャンスメークすることが大事です。縦への意識ももっと回数を増やして攻撃のリズムを作りたい。相手が強くなるほど対人は大事です。特に守備でのボール奪取や1対1で負けないところは出したいと思っています。
MF/FW #14 脇坂泰斗 選手(川崎フロンターレ)
香港戦は30分ぐらい出場して、ボールを受けるところや時間帯を考えながらプレーしましたが、もう少し前に、ゴールに迫るプレーが必要だったというのが反省点としてあります。集まってから時間は短かったですが、Jリーグで対戦している仲間なので、互いにある程度自分の良さを知っています。ポジションを取ればボールが入ってくるので、ポジションを獲ることに集中して、受けるだけにならずにほかの選手と繋がることはトレーニングを重ねることで、できてきています。次の試合でそういうところを出せればと思っていて、ボールを数多く受けて、周りの選手全員と繋がることで攻撃の厚みやバリエーションが出ます。そこは自分の良さなので、いろんな人と関わりながらプレーしたい。日本代表がワールドカップ出場を決めたのはうれしかったですが、自分がそこにいなかった悔しさもありました。ワールドカップのメンバー入りに今回はラストチャンス。自分のキャリアの分岐点だと思って、日本代表のE-1優勝のために自分の力をピッチに置いてくるだけだと思っています。
EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会
大会期間:2022年7月19日(火)~27日(水)
会場:茨城/茨城県立カシマサッカースタジアム、愛知/豊田スタジアム
男子出場国:日本、中国、韓国、香港
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