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南米、北中米カリブ海で激戦続く。大陸間プレーオフも視野に~FIFAワールドカップカタール2022 各大陸予選レポート
2022年02月04日
コロナ禍の影響で日程変更を余儀なくされる中、1月下旬から2月初めにはアジアの他、南米、北中米カリブ海でも予選が行われた。それぞれがクライマックスに近づき、カタールへの切符を懸けた戦いがヒートアップしている。
南米は首位ブラジルと2位アルゼンチンが本大会出場権を確保した後、自動的に出場権獲得となる3、4位と、アジア5位との大陸間プレーオフに回る5位を巡る争いがし烈になっている。各チームがほぼ残り2試合となって、着実に突破へ近づいているのが3位エクアドル。1月27日にはホームにブラジルを迎えて6分にカゼミーロの先制点を許すも、75分に追い付いて1-1の引き分け。続く2月1日のペルー戦も同スコアで勝ち点1を積み上げ、3位の座を堅持した。注目を集めたのが、昨年の戦いを終えて7位と苦しんでいたウルグアイの復調だ。パラグアイをルイス・スアレスの決勝点で1-0と下すと、ベネズエラにもスアレスの2試合連続得点などで4-1と快勝し、4位に浮上した。約15年8カ月にわたってチームを率いた74歳のオスカル・タバレス監督を解任し、46歳のディエゴ・アロンソ監督に託した効果が出た格好だ。対照的なのがコロンビアで、4位にいた昨年から一転、ペルーとアルゼンチンにいずれも0-1で連敗し、順位を7位に下げてしまった。
北中米カリブ海では、1週間ほどで各チームが3試合を消化した。勢いが止まらないのがカナダだ。この期間、ホンジュラスを2-0、2位アメリカとの首位攻防戦を2-0で制し、エルサルバドルにも2-0と勝って、昨年10月から6連勝。3月24日のコスタリカ戦に勝利すれば、出場権獲得圏の3位以内が確定する。2月2日には3位メキシコが大陸間プレーオフ出場の4位にいるパナマを1-0で下し、勝ち点差を4に広げる一方、5位コスタリカが2勝1分の好成績でパナマに勝ち点1差と迫ってきた。
昨年11月26日には、大陸間プレーオフの抽選も行われた。結果はアジアサッカー連盟対南米サッカー連盟、北中米カリブ海サッカー連盟対オセアニアサッカー連盟となり、それぞれの地域予選で資格を得たチームが対戦する。今年3月に開催予定だった同プレーオフはコロナ禍の影響で6月13、14日に延期となり、カタールを舞台とするシングルマッチで本大会への切符を懸けて対決する。
既に10カ国・地域が出場権を確保している欧州では、残る3枠を巡る争いが3月下旬に行われる。4チームずつ3つのグループに分かれ、それぞれでシングルマッチの準決勝、決勝を実施。その勝者が出場権を手にする。昨年のUEFA EURO 2020(欧州選手権)優勝のイタリアと、クリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルが同居するグループでは、両強豪のどちらかが本大会出場の望みを断たれるわけだ。
オセアニア予選の詳細もようやく明らかになった。グループステージを4チームずつ2グループで実施し、それぞれの上位2チームが準決勝、決勝へと進む。そして、この予選勝者が北中米カリブ海4位との大陸間プレーオフで本大会出場権を争う。試合は全てカタールで開催。これに先立ち、3月13日にはグループステージ進出を懸けてトンガ対クック諸島が行われる予定だったが、1月15日に起きた海底火山爆発の影響が甚大となったトンガが棄権を表明したと、同28日に国際サッカー連盟(FIFA)が発表した。
今年11月21日~12月18日に開催される本大会まであと1年となった昨年11月21日には、カタールの首都ドーハで公式カウントダウン時計が開幕への時を刻み始めた。本大会の舞台となる8スタジアムも全て完成。1月19日に始まった本大会の入場券申し込みには、最初の24時間で120万枚分の申し込みがあったとFIFA公式サイトは伝えている。白熱する予選と共に、ひのき舞台への足音も確実に大きくなっている。
※記録などはFIFA公式サイトより
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