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SAMURAI BLUE森保監督、最終予選初戦オマーン戦へ「勝利へチーム一丸で戦いたい」
2021年09月02日
SAMURAI BLUE(日本代表)は9月1日(水)、2022年のFIFAワールドカップカタール大会のアジア最終予選(Road to Qatar)初戦のオマーン代表戦を翌日に控えて、大阪・市立吹田サッカースタジアムで公式練習に臨み、チームを率いる森保一監督はオンラインで行われた公式会見で「勝利という結果を残せるように、最善の準備をしてチーム一丸となって戦いたい」と抱負を述べました。
7大会連続でのワールドカップ出場を目指すチームは、夕方から行われた試合会場での練習でオマーン戦へ最終調整を行い、FW大迫勇也選手(ヴィッセル神戸)やMF柴崎岳選手(CDレガネス)らが戦術の確認などに取り組みました。
公開された冒頭15分の練習では、DF吉田麻也選手(サンプドリア)やMF久保建英選手(RCDマジョルカ)らがランニングやダッシュ、ボール回しなどで体を動かし、川島永嗣(RCストラスブール)、権田修一(清水エスパルス)、谷晃生(湘南ベルマーレ)のGK3選手はサイドからのクロスボールへの対応などの動きを確認していました。
しかし、MF南野拓実選手(リバプールFC)は左太ももに、MF板倉滉選手(シャルケ04)は右足の付け根に、違和感を覚えてホテルで静養となりました。板倉選手はその後、夜になってチーム離脱が決定し、代わりにDF昌子源選手(ガンバ大阪)が追加で招集されました。昌子選手は6月のアジア2次予選に続いての代表参加で、この日行われた所属クラブでのJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝に出場しています。
最終予選では12チームが2つのグループに分かれて対戦します。日本はグループBでオマーン戦後、7日(火)にドーハで行われる第2戦で中国と戦い、その後は来月以降来年3月までにオーストラリア、サウジアラビア、ベトナムを含めた5チームと対戦します。各組上位2チームがカタール大会出場権を獲得。残る1枠をかけて3位チーム同士がアジアプレーオフを戦い、その勝者が大陸間プレーオフに臨みます。
いよいよ始まる最終予選へ、森保監督は「対戦相手は我々への対策を徹底してくる。そこをどう上回っていくか。難しい戦いになる」と話し、2次予選までとは異なるレベルの戦いに気を引き締めています。
今回ホームに迎えるオマーンとは、日本は2019年AFCアジアカップのグループステージ(○1-0)以来の顔合わせで、その対戦を含めて日本はこれまで9勝3分けで負けはありません。FIFAランクでも日本の24位に対してオマーンは79位です。
しかし、オマーンは2020年からブランコ・イバンコビッチ監督が就任。過去にはイラン代表監督として日本とも対戦経験のあるクロアチア人指揮官の下で、2次予選ではグループEを6勝2敗の2位で突破。来日前にはセルビアで約1ヵ月間の合宿を実施しています。この日の公式練習でも公開された冒頭15分で、軽快な動きを見せていました。
イバンコビッチ監督は公式会見で「合宿は非常に素晴らしい機会だった。日本とのビッグゲームへ準備はできている」と話し、自信を見せています。
森保監督はオマーンについて、「基本的には非常に攻撃的なチーム。戦術の幅を持っている。我々は我慢強く攻撃を仕掛けることが必要になる」と話しています。
日本は、前回ロシア大会の最終予選ではホームで迎えたUAEとの初戦を落とした苦い経験もあり、森保監督は「初戦はどんな大会でも難しいものがある。いろいろなプレッシャーはあると思うが、選手には日頃からやってきていることに自信をもって最大限のプレーをしてほしい」と語りました。
この試合へ向けて日本代表選手の背番号も決定。U-24日本代表から東京オリンピックを経てSAMURAI BLUEに初選出されたGK谷選手は23番、FW古橋亨梧選手(セルティック)は18番、昨年11月以来の代表復帰となった柴崎選手は馴染みのある7番になり、久保選手は17番、MF堂安律選手(PSVアイントホーフェン)は11番をつけることになりました。
柴崎選手は、「1戦目は非常に大事な戦いになる。ワールドカップの出場権を得るためにも、1試合目からしっかりと集中した戦いを見せていきたい」と話していました。
試合は市立吹田サッカースタジアムにて9月2日(木)19:10キックオフの予定です。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
最終予選には特効薬はありません。難しい相手との闘いの中でやるべきことをしっかりやり、やりたいことができない難しい状況では柔軟に対応力を発揮して相手を上回り、お互いが意思統一をしてチームとして連係連動して戦い抜くことが大切です。オマーンは、相手や試合の流れによって、いろいろな戦い方をできるという強みを持っています。攻撃ではダイレクトに人数をかけて厚みを持って仕掛け、守備ではブロックを作ることを基本に状況によって前からプレッシャーもかけてくる。戦術の幅を持っています。我々はしっかりボールを動かしながら相手の隙を狙って攻撃するなど、我慢強く仕掛けることが必要です。これまで我々がやってきたことを発揮できるように、試合の内容にこだわりつつ、勝利という結果を残せるように最善の準備をしてチーム一丸となって戦いたい。
チームには最終予選の経験値があまりない選手もいますが、最初から経験値がある選手はいませんし、経験のある選手も多くいるので心配していません。緊張感は高くなると思いますが、普段から力を見せているからこの場に立てているという自信を持って試合に臨んでほしい。経験しながら成長して、結果を出してほしいと思っています。
想定外のこともいろいろと起こってくると思います。コロナ禍の難しさやいろいろな招集条件、怪我や出場停止などで招集したい選手がいないこともあるかもしれませんが、我々は誰が出ても勝利のために走って戦うことをやってきています。誰と組んでも結果を出すことを目指して、チームで意思統一して戦っていきたいと思います。
コロナ禍が続いている状況の中で試合をさせていただくことに感謝申し上げるとともに、サッカーをできる意義を考えて試合に臨みたいと思います。コロナ禍や自然災害などで大変な思いをしている人たちに、元気や勇気、励ましのメッセージとともに、勝利という結果を届けたいと思っています。
DF #22 吉田麻也 選手(サンプドリア/イタリア)
最終予選は全く違う戦いになり、より拮抗した試合になると思います。いいコンディションで招集に臨み、自チームでしっかり試合に出る、力を付けることも大事です。(チームとしても)予選を戦いながら本大会で勝ち上がるための地力をつけていなかいといけません。前回は初戦で自分たちを苦しめてしまいました。気をつけたいのはアウェイで勝点をしっかり奪い取ることです。ホームとアウェイで戦い方も違ってきますし、気温、移動なども違ってくるので、アジャスト力は大事で意識しています。チームが発足してからいろんな選手が関わってきて、(東京オリンピックを戦ったU-24日本代表も)同じフィロソフィーで戦っていたので、ある程度全員がほかの選手を把握している中で戦えるのはメリットです。オリンピック世代とフル代表が競争していく中で、いいものを作り上げていけると思いますし、オリンピックの意義はまさにそこにあると思っています。何人がフル代表に食い込んでワールドカップ本大会へ行けるか。オリンピックはまだ終わっていないと思います。
MF #7 柴崎岳 選手(CDレガネス/スペイン)
最終予選はこれまでと違った、非常に厳しい戦いになることを自覚しながら臨んでいきたいと思います。オマーンとはアジアカップを思い返しても、簡単ではない相手だったと感じています。あまり情報がないので、試合に入ってから見るべきところがたくさんあると思いますが、今までやってきた日本代表の戦いをしっかりと出すことが、まずは大事になると思います。(代表チームに)僕がいない間にいろんな選手が入ってきて、チームの中での競争もそうですが、いろんな選手が出ても戦えるという自信のようなものが出てきていると思うので、それをこの予選で成長させていきたい。コレクティブに戦っていくことが一番大事なのではないかと思っています。
MF #10 南野拓実 選手(リバプールFC/イングランド)
僕自身にとっても初めての最終予選で、すごく重要な一戦が始まると理解しているつもりです。ホームで初戦はすごく大事なので勝ちたいですし、ここからは結果が一番重要だと思うので、そこにこだわってやっていきたい。育成年代の代表チームの時からアジアでの最終予選を戦ってきて、フル代表も簡単じゃないというイメージはあります。自分たちの力を示してアジアで一番強いのは日本と思ってもらえるような力をみせたいと思いますが、いままでも難しい戦いになっていたのは見ていたので、まずは一試合一試合、勝利にこだわっていきたいと思っています。自分たちのミスやゴールを決めきれない焦りからバランスを崩してしまうことは気を付けないといけないポイントだと思いますが、先制すればDFラインも安定しているので、自分たちの試合運びをうまくやっていけると思っています。前の予選よりも1点の重みがすごく大事になってくるので、攻撃の選手としてはチームのバランスも大事ですが、先制点を獲るところ重要だと思っています。
MF #11 堂安律 選手(PSVアイントホーフェン/オランダ)
オリンピックが終わって(所属クラブに)合流して、すぐにマインドセットを変えないと痛い目に合うことは分かっていたので、そこにフォーカスしてこの2~3週間は過ごしていました。最終予選では対戦相手のメンタリティが圧倒的に違うと思います。勝てばワールドカップへ行けるとなれば、そんなに簡単に勝てる試合はありません。なにか感じるプレッシャーがあると思います。チームを勝たせる数字を出すことがウィンガー、アタッカーとして一番求められるところですし、自分のオリンピックで出た課題でもあります。そこをやっていきたい。オリンピック代表からフル代表のスタメンにどんどん出て行かないといけないですし、僕も試合に出られるように頑張りたいと思っています。
ブランコ・イバンコビッチ オマーン代表監督
前回のワールドカップにも出場した日本代表との対戦は、とてもエキサイティングで極めて重要です。日本は多くの選手が欧州でプレーしているアジアでベストのチームで、素晴らしい選手が揃っていて、誰が出ても高いレベルの試合をします。我々も1ヵ月の合宿を行って、良い準備をしてきました。怪我で数人が出られませんが、良い結果を出せるようにベストを尽くします。選手たちには高いパフォーマンスを見せると共に、この試合を楽しんでもらいたいと思っています。
アジア最終予選(Road to Qatar)
2021年9月2日(木) 19:10 キックオフ(予定)vs オマーン代表
会場:大阪/市立吹田サッカースタジアム
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