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SAMURAI BLUE森保監督、韓国戦へ「球際で激しく、アグレッシブなプレー」を期待
2021年03月25日
SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は3月24日(水)、韓国代表との国際親善試合(神奈川・日産スタジアム)を翌日に控えてオンライン会見に臨み、長年のライバルとの対戦に「球際で厳しく激しく、アグレッシブに戦いたい」と抱負を述べました。
新型コロナウィルス感染流行の影響を受けて、国内では2019年11月以来の代表戦となります。この試合に続いて30日に行われるFIFAワールドカップカタール2022大会のアジア2次予選のモンゴル代表戦(千葉・フクダ電子アリーナ)をはじめ、6月以降にも続くアジア2次予選や最終予選を控えて、貴重な実戦の機会です。
森保監督は、「韓国という強い、素晴らしい相手と戦える。この試合が我々のレベルアップにつながると、チャレンジして、アグレッシブに戦いたい」と期待しています。
韓国との対戦は、親善試合では海外組も招集した2011年8月の対戦以来ですが、前回の対戦は国内組を中心とした2019年12月の東アジア4か国によるE-1選手権で、この試合で0-1と敗れて、同選手権では2015年から1分け2敗と黒星が先行しています。通算対戦成績でも日本の13勝23分け40敗です。
韓国は2018年8月から指揮を執るパウロ・ベント元ポルトガル代表監督の下、昨年11月には欧州で日本も対戦したメキシコ(2-3)、カタール(2-1)と親善試合を実施。日本戦はそれ以来の実戦となります。
今回のメンバーは韓国Kリーグでプレーする選手を中心に、GKキム・ジンヒョン選手(セレッソ大阪)、GKキム・スンギュ選手(柏レイソル)、DFキム・ヨングォン選手(ガンバ大阪)の3人のJクラブ所属選手が選出され、バレンシアでプレーするMFイ・ガンイン選手とフライブルクでプレーするMFチョン・ウヨン選手らが名を連ねています。しかし、イングランドのトットナムで活躍中のFWソン・フンミン選手やドイツのライプツィヒでプレーするMFファン・ヒチャン選手、ガンバ大阪MFチュ・セジョン選手らは負傷などのために選ばれていません。
森保監督は現在の韓国について、「アグレッシブでダイナミックに、組織力を持ってチームづくりが進んでいる印象」と述べ、前回2019年対戦の分析を踏まえて、「スタートのところからアグレッシブに戦って勝ちにいく、前に向かっていく姿勢が必要」と話しました。
「10年間ずっと韓国と対戦することを楽しみにしていた」と語るDF吉田麻也選手(サンプドリア)は、2011年の親善試合以来の長年のライバルとの対戦へ、「どの代表戦も大事だが、日本代表で戦う以上、最も大切な試合。絶対に勝たなくてはいけない試合になる」と語り、フル代表での韓国戦の経験が初めての選手が多いことを考慮して、「この対戦が日本代表にとっていかに大切か練習から伝えて、なにより、プレーで示していきたい」と強い意気込みを口にしています。
また、コロナ禍の影響でDF酒井宏樹選手とDF長友佑都選手(ともにオリンピック・マルセイユ)が招集されておらず、最終ラインの構成も変わりますが、代表戦104キャップを保持する32歳のキャプテンは、「最終予選を前にこういう状況で試合ができるのは非常に意義のあること」と前向きに受け止めています。
チームはこの日の午後、試合会場で冒頭15分以外を非公開として公式練習に臨み、プレーの確認に努めました。
韓国戦とモンゴル戦での背番号も発表になり、10番はMF南野拓実選手(サウサンプトン)が付け、代表復帰のMF古橋亨梧選手(ヴィッセル神戸)は11番、GK西川周作選手(浦和レッズ)とDF松原健選手(横浜F・マリノス)はそれぞれ1番と2番です。初招集組では、DF山根視来選手(川崎フロンターレ)が13番、MF稲垣祥選手(名古屋グランパス)が8番、MF江坂任選手(柏レイソル)が7番などに決まりました。
韓国戦は25日の19:20キックオフの予定で、新型コロナウィルス感染対策を実施する中で、観客は1万人に制限して行われます。
コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
韓国は、私の現役時代からワールドカップに出場して世界での経験があり、アジアでも強い存在でしたが、それは今でも変わりません。互いを高め合えるライバルとして、アジアを引っ張っていく仲間として、いい試合をしたいですし、試合を見てくれる人たちにやってよかったと思ってもらえるような、アグレッシブな試合ができればと思っています。局面での攻防がかなり激しくなると思うので、選手個々が局面で相手を上回っていけるようにチャレンジしてほしいですし、個の力を最大限に発揮して、個の責任をしっかりと果たしながら、1対1から攻撃でのサポート、守備でのカバーなど、組織的に戦うことをやっていきたい。簡単に攻めさせてもらえないと思うので、選手たちにはゴールを目指して速攻やチャンスを作るということをチャレンジしてほしいと思います。日本代表として、まずは勝利という結果を目標に、応援する方々に勝利を届けて笑顔になってもらえるように戦いたいですし、ベストメンバーで臨みたいと考えています。
今回の活動直前にコーチングスタッフに陽性者が出ましたが、チームに動揺はないと思います。昨日(23日)の練習を見る限り、韓国戦へ向けて集中して準備できています。生活している限り感染リスクをゼロにすることはできないと思うので、できる限り徹底した感染防止対策をすることを選手スタッフで実践したいと思っています。
DF #22 吉田麻也 選手(サンプドリア)
韓国は昔から球際の強さがあって、フィジカル的には日本より優れているところがありますが、その1つ1つの勝負に勝っていくことが間違いなく大切になります。そこでいかに戦って、自分たちの土俵に持っていけるか。僕は年上の人達に韓国戦の重要性やいかに勝たなくてはいけないことを伝えられたギリギリの世代で、10年という間が空いてしまったがゆえに、その部分を伝えられていないことに僕の中では若干危惧があります。下の世代の選手たちにこの試合の意味、韓国戦の重要性を理解して、意識をより強く持ってもらいたい。「キャリアの中で一番大事な試合になる」と意識してほしいと思っています。
MF #6 遠藤航 選手(VfBシュツットガルト)
久しぶりに国内で代表活動ができる喜びを感じていますし、感謝しなければいけないと思っています。その中で、メンバーも少し変わった中で自分たちがどういうサッカーができるかにフォーカスすべきで、個人としても海外でやってきた中で成長した姿を見せないといけないと思っています。自分たちがどう表現できるか。この2試合はそこにフォーカスしています。前の選手がプレスをかけ始めて後ろが連動するプレーは、まだまだ今の代表は足りないと思っているので、そこは僕も声をかけてやっていかなければいけないと思っています。そこで前から行くのか、一回ブロックをひくのかというところの判断は、チームとしてはもっとはっきりしていきたいと思っています。
MF #10 南野拓実 選手(サウサンプトン)
韓国戦はいろいろな意味で注目度の高い重要な一戦だと理解しています。特にA代表での日韓戦は全然重みが違うと思うので、内容より結果が大事な試合になります。いい準備をしたい。昨年のメキシコ戦ではチャンスがあったのに決められずに負けてしまって、ワンチャンスに決める重要性はみんなで共有していますし、自分は攻撃の選手としてそういう部分にこだわっていきたい。ワールドカップでもそういう部分がモノを言うと思うので、今回もそういう部分にもこだわってやっていきたいと思っています。(移籍して)継続して試合に出られるようになってリズムも作れて、自分の良さも出せるようになっています。選手にとって試合に出ることがすごく大事だと改めて感じました。
FW #15 大迫勇也 選手(ヴェルダー・ブレーメン)
久しぶりの日本での代表戦で、観客も入るということでムチャクチャ嬉しいですし、ファンの皆さんの前でプレーするのは楽しみです。長年やってきた1トップでプレーすることでコンディションもさらに上がると思うので、この2試合は自分としてもすごく大事な試合になると思っています。まずはチームとしてしっかり勝つことだけに集中して、その中で自分が前線で結果を残せるように、チームのために戦いたい。(昨年の)メキシコ戦の前半を見ましたが、すごくいい流れでチャンスは作れていたので、ポジティブに次に結果を残せるように各々が考えながらやることが一番だと思います。
パウロ・ベント 韓国代表監督
主力のソン・フンミン選手がプレーできないのは仕方がないので、違うタイプの選手を呼びました。攻撃以外にも中盤でも呼べなかった選手がいて、少ない時間でいかにチームを仕上げるかですが、選手には韓国代表として最高のプレーをしてほしいですし、良いプレーをする準備はできています。日本は団結力があり、サッカーのゲームを好むチームです。アグレッシブに圧力をかけることを知っていますし、ボールを奪うと精度の高いカウンターを仕掛けてきます。非常にレベルの高い試合になると思っていて、日本は強いので難しい試合になると思いますが、最善の結果を得たいと思っています。
国際親善試合
2021年3月25日(木) 19:20 キックオフ(予定)vs 韓国代表
会場:神奈川/日産スタジアム
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