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キリンカップサッカー2022出場国決定、SAMURAI BLUEは初戦でガーナ代表と対戦へ
2022年04月29日
日本サッカー協会は4月28日(木)、6年ぶりに開催するキリンカップサッカー2022の出場国を発表。11月のFIFAワールドカップカタール2022を控えるSAMURAI BLUE(日本代表)に、ガーナ代表、チュニジア代表、チリ代表を迎えて、6月10日(金)に兵庫県のノエビアスタジアム神戸、14日(火)に大阪のパナソニック スタジアム 吹田にて対戦することが決まりました。
11月開幕のFIFAワールドカップカタール2022へ準備を進めるSAMURAI BLUEにとって、貴重な強化の舞台が整いました。
カタール大会出場が決まっているアフリカ勢2カ国に加え、南米の強豪と知られるチリを迎えてのキリンカップでの対戦は、6月上旬のパラグアイ代表(2日(木)、札幌ドーム)、ブラジル代表(6日(月)、国立競技場)とのキリンチャレンジカップ2022での2試合に続く、強豪との力試しの機会になります。
2016年以来の開催となるキリンカップは、4か国でのノックアウト方式で開催。日本代表は6月10日の初戦でガーナ代表と対戦し、もう一試合でチリ代表とチュニジア代表が対戦。その結果により、勝者同士が決勝で、敗者同士が3位決定戦で14日に対戦します。
日本は3月に終了したアジア最終予選(Road to Qatar)で7大会連続7度目のワールドカップ出場を決め、現在FIFAランキングは23位。ガーナは60位、チュニジアは35位ですが、どちらもアフリカ予選を突破してカタール大会出場を決めています。チリは南米予選を突破することはできませんでしたが、FIFAランキングでは28位です。また、日本との対戦成績では、ガーナとは7戦して4勝3敗、チュニジアとは4戦4勝、チリとは3戦して1勝1分1敗です。
本大会までの強化試合の機会は、今回の6月の4試合と、7月に国内組を中心としたチーム編成で臨む予定の東アジア4カ国によるE-1 サッカー選手権、9月のFIFAインターナショナル ウィンドウに限られています。
日本代表の森保一監督はオンラインで臨んだ会見で、「キリンカップでチリ、ガーナ、チュニジアという世界の強豪と真剣勝負することができる。しっかり目的を持って戦うことで、カタールのワールドカップへ向けていい準備を進めていきたい」と話しています。
指揮官は「目的」と表現した今大会での強化ポイントについて、チームコンセプトを浸透させ、チーム戦術の幅を広げ、個々の選手のパフォーマンスを確認する3点を列挙。それらに取り組みながら「結果にこだわり、カップを掲げられるように臨みたい」と語りました。
森保監督は6月の活動には30人前後を招集する意向を示し、シーズンを終えて合流する海外クラブ所属の選手たちについては「休みを取ってもらいながら、個別に対応してコンディションを整えていきたい」と述べています。
また、森保監督は、自身が選手として代表初キャップを獲得した1992年5月に国立競技場で行われたキリンカップのアルゼンチン代表に触れて、世界基準を確認できたことで選手として、指導者として「大きなターニングポイントになる経験をさせてもらった」と振り返り、「選手たちにも、選手としてのキャリアを積み上げ、ワールドカップで結果を出すための経験の場としてほしい」と話しました。
コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
キリンカップですばらしい相手と対戦する機会をいただき、感謝します。チリ、ガーナ、チュニジアという世界の強豪と真剣勝負をしっかりと目的を持って戦うことで、ワールドカップへ向けて良い準備を進めていきたいと思っています。チームコンセプトの浸透、チーム戦術の幅を広げる戦い、ワールドカップへ向けて個々の選手のパフォーマンスをしっかり確認することをしつつ、結果にこだわって戦い、応援してくださるみなさんに勝利を届けられるようにしたいですし、優勝カップを掲げられるように臨みたいと思います。戦術的な点では、いくつかのシステムを持って戦いに臨めるようなチャレンジをしたいですし、攻撃と守備では、より攻撃的にいくところや、相手の攻撃を受ける守備などを試しながら戦えればと思っています。常にチームのベースをしっかり持ちながらオプションを探り、戦いの中で常に立ち返ることができる。そういうベースを持っていることが、勝利の確率を上げて、選手が思い切ってプレーできることにつながるので、戦術の確認をしっかりしたいと思っています。
キリンカップについては、私自身、大きなターニングポイントとなる経験をしました。満員の国立競技場で、当時南米選手権で優勝したアルゼンチンと戦って、世界のトップ・トップのチームとの対戦で、選手として自信をつけて、世界へ勝っていく基準を持たせてもらい、成長し続けていくことができました。指導者としてもその経験が糧になっています。選手にもこの貴重な経験を生かしてキャリアを積み上げていってほしいと思っています。
反町康治 JFA技術委員会委員長
歴史のあるキリンカップを6年ぶりに開催できることは嬉しいことです。優勝カップを我々の手に収めるために、全力を尽くして戦っていきたい。ワールドカップに出場するチュニジアとガーナ、南米のチリと4チームで競い、日本が勝ち上がって優勝できるように森保監督をサポートします。「極力強いチームと対戦したい」という監督のリクエストを受けて、本気度が高いチームとしてガーナ、チュニジアとの対戦となりました。チリも南米予選は勝ち上がれなかったですが、FIFAランキングで我々の23位に対して28位と近く、強いチームという認識です。今後の強化へ向けて全力で臨みたいと思っています。
田嶋幸三 JFA会長
キリンカップサッカーは2016年以来6年ぶりの開催となります。特別協賛として大会を支えて下さるキリンビール株式会社、キリンビバレッジ株式会社には熱く御礼申し上げます。まだプロリーグのなかった1970年代から、ワールドカップに出場できなかった日本代表にとって、キリンカップは日本代表にとって重要な強化の場所でした。私自身も大会前身のジャパンカップで日本代表の一員として戦うことができました。当時はクラブチームとの対戦でしたが後に代表同士の大会に変わり、世界のトップクラスとキリンカップでの対戦する経験を積むことで、日本は現在7大会連続でワールドカップに出場する国になっていったと思います。改めて感謝申し上げたい。今回のワールドカップではドイツ、スペイン、コスタリカかニュージーランドと対戦します。ワールドカップを複数回優勝しているドイツ、スペインと公式戦で戦えるのはこの上ないチャンスであり喜びです。日本サッカー協会の101年目のスタートにふさわしいと思います。森保監督の思い切った采配で全力を出し切って戦いたい。そのための準備として、この6月のキリンカップ、キリンチャレンジカップと、9月の2試合しかありません。数少ないチャンスを有効に戦い、チームの強化に努めていきたいと思っています。多くの選手にカタール大会への切符を取れるように頑張ってほしいと思っています。
日時:2022年6月10日(金)、6月14日(火)
会場:
6月10日(金) 兵庫県/ノエビアスタジアム神戸
6月14日(火) 大阪府/パナソニック スタジアム 吹田
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