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ニュース

AFCアジアカップUAE2019 担当審判員が大会を振り返る

2019年02月07日

AFCアジアカップUAE2019 担当審判員が大会を振り返る

1月5日(土)~2月1日(金)、UAEにて行われたAFCアジアカップ2019では、日本から5名の国際審判員が選出され、下記試合を担当しました。

審判員

主審:佐藤隆治、飯田淳平、木村博之
副審:山内宏志、三原純

担当試合

1月7日(月) Group D Match No.7 イラン vs. イエメン(主審:佐藤、副審:山内/三原、追加副審:飯田/木村)
1月10日(木) Group A Match No.13 バーレーン vs. タイ(追加副審:佐藤、第4審判:山内)
1月10日(木) Group A Match No.15 インド vs. UAE(追加副審:飯田/木村)
1月11日(金) Group C Match No.17 フィリピン vs. 中国(主審:木村、副審:山内/三原、追加副審:佐藤/飯田)
1月14日(月) Group A Match No.25 UAE vs. タイ(主審:佐藤、副審:山内/三原、追加副審:飯田/木村)
1月16日(水) Group D Match No.31 ベトナム vs. イエメン(追加副審:飯田/木村、第4審判:山内)
1月22日(火) Round of 16 Match No.43 韓国 vs. バーレーン(主審:佐藤、副審:山内/三原、追加副審:飯田)
1月25日(金) 準々決勝 Match No.48 UAE vs. オーストラリア(主審:佐藤、副審:三原)

コメント

佐藤隆治 国際審判員
FIFA Club World Cup UAE 2018から12月24日(月)に帰国し、束の間の休息を経て12月30日(日)に再びUAEに戻り、5日間のセミナーのあと、1月5日(土)に開幕したAFCアジアカップUAE2019に臨みました。
グループステージの2試合(イラン vs. イエメン・UAE vs. タイ)、ノックアウトステージのラウンド16(韓国 vs. バーレーン)、準々決勝(UAE vs. オーストラリア)の主審を担当しました。
同一大会で4試合の主審は初めての経験であり、タイトなスケジュールの中でコンディションを維持する難しさと笛を吹ける喜び、またAAR(追加副審)とVAR(ビデオアシスタントレフェリー)という異なった審判システムで試合に臨むにあたり、今まで以上に他国のレフェリーとのコミュニケーションの必要性を感じました。前回大会(AFCアジアカップオーストラリア2015)以来2回目の参加でしたが、この4年間の成長を実感し、さらなる飛躍を決意して帰国をしました。いよいよ始まる2019シーズン、今回の経験を活かして1試合1試合を大切にしていきたいと思います。

飯田淳平 国際審判員
我々審判員は12月30日(日)に集合し、1月1日(火)の午前中にフィットネスチェックを受け、その後は試合に向けて判定基準・大会要項などの講義を受講し、開幕を迎えました。
大会中は、午前中にフィールドでのトレーニング、昼食前にインストラクターからの試合の振り返りや研修ミーティング、午後は試合に向けた移動・試合、体のケアといったスケジュールでした。
アジアのトップの審判員と生活を共にして感じたのは、仲間と協力して審判チームを大切にしながら、トレーニング、ミーティング、そして試合では、自分の意思を出す・曲げない強さを持っていることです。それが、難しい判断を強いられる場面での判定や選手・観客からのプレッシャーの中でも正しい判定を導き出すベースであったように感じました。
日本のサッカーも進歩していると思いますが、アジアのサッカーも同じように進歩していると感じました。今まで以上に努力をして、このような大会に審判員として携われるよう頑張っていきたいと思います。

木村博之 国際審判員
今回アジアカップに参加し、主審1試合、追加副審4試合を担当して、任された試合では自分の役割を果たし大会運営に貢献できたものと思います。
開幕前にはレフェリングの基準のすり合わせや、この大会におけるターゲットを共有したほか、開幕後は試合毎に分析がされ、重要な場面については全体でフィードバックが行われました。さまざまなシーンが取り上げられ、都度基準を明確にする作業が続きます。大会期間中に学んだことは多く、今後のレフェリングに活かせるものでした。また、国際試合に限らずどの試合も緊張感がありますが、アジアカップの緊張感は今までとは質が異なり、この経験はレフェリングの幅を広げるきっかけになるものと思います。
引き続きレフェリングのスキルアップを目指し、より良い試合運営を心掛け取り組んでいきたいと思います。

山内宏志 国際審判員
今回アジアカップに参加させていただき、個人としても成果と課題の両面を得られ、大変貴重な体験となりました。さまざまな面でご支援いただいた皆さま、ありがとうございました。
アジアカップの特性は、ワールドカップにも引けを取らない「多様性」にあると感じました。国や地域によって異なる戦術やメンタリティーを考慮して対戦することは、各国代表にとって容易ではなかったはずです。審判団としてもその難しさは同様だったと思います。そのような中、日本の審判チームとして最善を尽くし、大会の成功に貢献できたと振り返っています。
スローガン「Bringing Asia Together」は、審判間においても実現されていたと思います。一貫性と統一性を高めつつ、交流を深めながら、共に切磋琢磨できました。アジア内での審判の競争は激化していますが、日本人の強み、またJリーグで培っているサッカー理解を審判として表現していけるように、今後も努力していく所存です。

三原純 国際審判員
アジアのNo.1を決める重要な大会に、日本人審判団の一員として参加できたことは誠に光栄です。
大会期間中、佐藤主審をはじめとする日本人審判員の仲間や各国から集まった審判員たちとトレーニングや生活を共にする中で、彼らの取り組みから多くの気づきを得ることができました。担当した試合はどれも緊張感のあるものでしたが、できるだけ落ち着いて普段通りの気持ちで臨むことを心掛けました。
今後も担当させていただく一試合一試合を大切に、副審という立場でスムーズなゲームコントロールをサポートできればと思います。
派遣にあたってお世話になった日本サッカー協会の皆様、そして日頃から審判活動を理解し支えていただいている職場の皆様と家族に心から感謝申し上げます。

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