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SAMURAI BLUE森保監督、「新しい目標へ向けてのチャレンジを表現してほしい」
2023年03月24日
SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は3月23日(木)、キリンチャレンジカップ2023第1戦のウルグアイ代表戦を翌日に控えて試合会場の東京・国立競技場で公式会見に臨み、2026年FIFAワールドカップへ向けた新たなスタートに「新しい目標、新しい大会へ向けてチャレンジしていくことを表現してほしい」と抱負を述べました。
ウルグアイ代表との一戦は2026年のFIFAワールドカップ大会へ向けて、16強入りしたカタール大会メンバーを中心に初招集や代表復帰選手を加えて刷新された顔ぶれで臨む初めての試合です。
カタール大会から次の北中米大会へ向けて引き続き指揮を執る森保監督は、新たなスタートに「選手たちには、カタールワールドカップまでのチームの積み上げを生かしながら、2026年大会へ向けて我々がなにをつくっていけるか」とするテーマを示しつつ、「今の最高のパフォーマンスができるよう、思い切ってプレーしてほしい」と話しています。
ウルグアイ代表はグループステージで終了したカタール大会後に監督が退任。今回はU-20代表で指揮を執るマルセロ・ブロリ監督代行が率いています。今年9月に始まる2026年南米予選へ向けて、カタール大会を戦ったメンバーに若手を加えた構成で、ベテラン勢は不在ながらMFマヌエル・ウガルテ選手(スポルティングCP)やMFフェデリコ・バルベルデ選手(レアル・マドリード)ら欧州でプレーする選手を含めた23人で来日しています。
ブロリ監督は公式会見で「日本は手ごわい相手。高いインテンシティで攻撃をしかけて、日本にとってやりづらい展開にしたい」と話しています。
ウルグアイとの通算対戦成績は日本の2勝2分4敗で、今回は2019年6月のCONMEBOLコパアメリカのグループステージ(2-2)以来の顔合わせです。
両チームは夕方から試合会場で雨が降る中、それぞれ大半を非公開にして公式練習に臨みました。日本代表は報道陣に公開された冒頭15分の練習ではジョギングやストレッチ、体幹トレーニングなどで体をほぐし、フィールドプレーヤーは2グループに分かれてボール回しを実施。GK陣は距離や球種などに変化をつけたボールのキャッチングやクロスボールへの動きなどを確認していました。
昨年6月の招集を負傷で見送り、代表デビューとなった2020年10月のカメルーン代表戦以来の出場で代表定着を目指す菅原由勢選手(AZアルクマール)は、「この機会は僕にとって最大のチャンスで、これを生かすも殺すも自分次第。サッカーで表現する必要がある。勝利への執着心は絶対に出さないといけない」と意気込んでいます。
森保監督は当面チームキャプテンを決めずに活動する意向を示しており、今回のゲームキャプテンに指名された遠藤航選手(VfBシュツットガルト)は、「キャプテンだろうがなかろうが、自分のやることは変わらない」と述べて、新たな選手も入ったチームに「(選手個々の)競争とチームとしての底上げはやっていかないといけない。自分たちでしっかりボールを動かしてチャンスメイクするところにトライしたい」と話しています。
ウルグアイ代表戦は東京・国立競技場にて24日(金)19:30キックオフの予定です。
なお、日本代表は28日(火)のキリンチャレンジカップ2023第2戦では大阪・ヨドコウ桜スタジアムにてコロンビア代表と対戦します。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
まずはホームということで勝利を目指して戦い、選手たちには今自分たちが持っている個の力を発揮してチームとしての戦いのなかで今の最高のパフォーマンスができるよう、ベストを尽くして思い切ってプレーしてほしい。カタールでのワールドカップまでのチームの積み上げや日本サッカーが積み上げてきたことを生かしながら、これから2026年大会へ向けて我々がなにをつくっていけるか。新しい目標、新しい大会へ向けてチャレンジしていくことを選手たちには表現してほしいと思っています。
オプションとしてのベースや戦い方は持ちながら、これまでと同じことをやるにしても『新しいものをつくる』という気持ちを忘れずに取り組んでほしい。攻撃ではボールを奪って素早く攻め、常にゴールに向かうというサッカーの優先順位を持ちながら、ボールを握って攻撃を仕掛けるという課題にトライしてほしいですし、守備は、ワールドカップのドイツ戦スペイン戦では試合の流れで早い段階で受ける展開になって粘り強く戦いましたが、まずは相手によりプレッシャーをかけて、受けるところは受けていく。攻撃でも守備でも今持っている力をスタートからアグレッシブにぶつけてもらえるようにしたいと思っています。
選手にも話をしましたが、WBCで野球日本代表が素晴らしいものを見せてくれて、世界トップ・オブ・トップの力を持った選手が仲間やチーム、日本のために戦う犠牲心を持って戦う大切さ、個とチームの大切さを教えてくれました。これを反映させていきたいと思います。
GK #23 シュミット・ダニエル 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
最年長なのでそこがまずこれまでと違いますが、そこはあまり考えないでやっています。(最年長だった)川島永嗣さん(RCストラスブール)の振る舞いを思い返して、いろいろと感じるものはありますが、僕は僕。いつもと変わらずやりたいと思います。試合に出た時に良いパフォーマンスができるように準備しています。チャンスが来たときに結果を出してやっとポジションをつかめるのが代表だと思うので、そうなるように頑張りたい。カタール大会で試合に出られず、次のワールドカップでは試合に出たいという思いがさらに強まりました。拮抗した試合が多い中で勝負を分けるのがGKの差だとワールドカップで感じたので、勝利に貢献できる強いGKになりたいです。カタール大会で得たものを初選出や今まであまり代表の機会がなかった人たちに還元するのも自分の役割だと思うので、良い集団になるために、カタール大会で見てきたことを今後につなげることができればと思いますし、試合での良い連係を取るために、普段からもっとコミュニケーションをとっていくことも必要だと思っています。
DF #2 菅原由勢 選手(AZアルクマール/オランダ)
去年6月には怪我で行けなくなって怪我も自分に責任があると思ったので、すごく悔しかったですし、(カタール大会の)試合を見てさらに悔しかった。3月に代表が始まることがモチベーションになっていました。ワールドカップ後というのもあって、日本サッカーとしていろんなトライをしていくことは監督も言っていますし、いろんなチャレンジができると思います。それを楽しみながらトライして、エラーが起きても試合のなかでしっかり修正しながらポジティブに考えてやれたらと思います。サイドバックは相手のプレスの圧を一番受けやすいので、プレスをかいくぐることや違う何かを出していかないとならない。チームとしても考えているので、しっかり考えながらトライしていきたいです。ウルグアイは南米のチームなので勝つことを優先して、一瞬の隙も逃さず賢い戦いをしてくるのではないかと思います。自分たちもいろんなアイデアを持って臨みたい。
DF #16 町田浩樹 選手(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)
ワールドカップで培ったことや課題をブラッシュアップして、また新しいものを作っていくことは、チーム全体で感じていると思います。吉田(麻也)選手(シャルケ04)や冨安(健洋)選手(アーセナル)がワールドカップでも遜色ないパフォーマンスをしていましたが、次のワールドカップを考えると、十分チャンスがあると思うので、そこに入っていかないといけないと思っています。自分の特徴である空中戦や対人の強さはもちろん、左利きのセンターバックの重要性は高いと感じているので、ビルドアップの部分などで僕が違いを作っていきたい。クラブでここ数試合はあまり(出場に)絡めてないですが、1月、2月の連戦もそれなりにやっていたので、試合勘は問題ありません。クラブでは3バックが多いですが、その分、立ち位置の工夫やウィングバックとの関係性や、自分自身、攻撃する回数も多いので良い経験ができていると思います。次の3年半は東京オリンピック世代が中心になってやらなくてはいけないと思っています。自分はフル代表初招集ですが、爪痕を残していきたいです。
MF/FW #6 遠藤航 選手(VfBシュツットガルト/ドイツ)
ワールドカップが終わって最初の活動で、気持ちもフレッシュに、ここからまた次のワールドカップに向けて始まるという思いでいます。若い選手も入ってきて、また新たな競争が始まるという意味では一回一回の活動が大事になると思うし、それにプラスして、チームとしてはこの3年半でどう成長していくかにトライするところです。競争とチームとしての底上げはやっていかないといけないと思っています。ワールドカップが終わったあとに主体的なサッカーがしたいという選手が何人かいて、そのトライはいいと思いますが、チームとしてはどんな相手に対してもしっかりボールを動かしながらチャンスメイクして、ポゼッション率を高めながらチャンスをつくるところにトライする。次の試合もブロック引いて守るだけでなく、自分たちでしっかりボールを動かしてチャンスメイクするところにトライしたいと思っています。キャプテンだろうがなかろうが、自分のやることは変わらない。いつも通り自分の良さを出してチームに貢献できることを考えてやりたい。
MF/FW #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
代表は毎回学びのある場で、高いレベルでやれることを自分の中では大事にしてきました。次のワールドカップに向かって、いろんなチャレンジもできる部分もありながら勝ちにこだわらないといけない。兼ね合いが難しいと思いますが、僕は最終予選から入った前回に比べるとチャレンジする回数は増えると思います。今回この3月でチャレンジしたことの反省と成果を6月につなげていかないといけないですし、その小さい積み重ねが4年後に重なった時に個も成長してチームとしての成熟度も上がっている。それをやっていければいいと思います。地道な作業で、良いこともありながら悪いことも出てくると思いますが、その積み重ねを4年間かけて作っていくのは必要なことです。僕自身としてはスーパーな個になる努力もしていかないといけないなと思います。南米の選手と戦う機会があまりないので、すごく楽しみです。ウルグアイのバルベルデ選手のような相手に対して何ができるかが、ワールドカップにつながってワールドカップで出ると思うので、90分を通しての戦い方も1対1の際の戦い方もそうだと思います。そこはこだわってやりたいです。
MF/FW #19 西村拓真 選手(横浜F・マリノス)
1日1日を大事にして、ほんとに、刺激的な日々を過ごしています。自分が何をできるか、この活動で本当に大事になってきますし、ワールドカップのメンバーはある程度そういう立ち位置があります。僕らは新しく入って、チームメイトにも監督にもそういうものを示していかないといけないですし、新たな風というか、そういうところは強く意識していきたいです。新しく積み上げていくことは監督もおっしゃっていたので、そういうところに自分がどうプラスアルファとしてやっていくか。ピッチで示していかないといけないと思っています。高いレベルの選手たちがいるなかで、マリノスでやっていることを代表にどうつなげるか、味方とつながりながらどう自分を出していけるのかは本当に楽しみです。より強みを持った選手たちとどう関わっていくのかを意識したいです。自分は個人で何かをするタイプでは正直ないので、味方とつながりながら結果を残していくことは日本の強みでもあり、すごく大事なところだと思います。
マルセロ・ブロリ ウルグアイ代表監督代行
日本は名のあるチームで、ワールドカップで素晴らしい戦いをした手ごわい相手です。年々、飛躍的な成長を遂げていて、最大の強みは連帯感を持って団結して戦うところだと思います。我々は高いインテンシティで攻撃を仕掛けて、日本にとってやりづらい展開にしたい。(チームが集まっての)練習日数は少ないですが実践したいことはありますし、それができるチームで、選手たちのプロフェッショナリズムと高いクオリティに全幅の信頼を置いています。攻守に良い戦いができればと思っています。今回は新しいプロセスのスタートで新しい選手を試す機会です。できるだけ多くの情報を集めて、ワールドカップの南米予選へ向けて今後就任する監督の役に立つような機会にしたいと考えています。
2023年3月24日(金) 19:30 キックオフ(予定) vs ウルグアイ代表
会場:東京都/国立競技場
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